1,800円以上の注文で送料無料

夜果つるところ の商品レビュー

3.6

128件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    44

  3. 3つ

    40

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

    3

レビューを投稿

2024/11/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

★3.5 鈍色幻視行読後なので、展開や仕掛けが丸わかりで、推察するまでもなく解説履修済みだけど、雰囲気は好き。 ただ、いろんな話のコラージュのようにも感じた。 私的類似傾向作品としては、恩田作品「ねじの回転」「ネクロポリス」篠田真由美「閉ざされて」

Posted byブクログ

2024/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

体から内臓が飛び出たり異形が現れたりなどのグロホラーにはある程度耐性が付いているものの、なかなかインパクトのある作品だった。 性欲の先にある悲劇と第二次世界大戦前の革命のギスギスした雰囲気が嫌な感じに混ざり合って物語をよりダークかつ奥深いものにしている。 その惨劇の様子を主人公が淡々と語る文体がまた良い味を出していた。 新しい恩田陸の顔を垣間見た気がした。こういう作品ももっと読んでみたい。

Posted byブクログ

2024/11/07

文章が恩田陸ぽくないが内容や展開が恩田陸ぽさがあったが、本を購入したいというワクワク感がなかった。鈍色を読んでいないので良さが分からないのかも知れない。 昭和感もなくすべるような文章で昭和の重みかノスタルジーぽさがあった方が面白かったのに。 運慶を読んだ後だったから物足りなく感じ...

文章が恩田陸ぽくないが内容や展開が恩田陸ぽさがあったが、本を購入したいというワクワク感がなかった。鈍色を読んでいないので良さが分からないのかも知れない。 昭和感もなくすべるような文章で昭和の重みかノスタルジーぽさがあった方が面白かったのに。 運慶を読んだ後だったから物足りなく感じたのだろうか???

Posted byブクログ

2024/10/31

〜遊廓「墜月荘」で暮らす「私」には、三人の母がいる。日がな鳥籠を眺める産みの母・和江。身の回りのことを教えてくれる育ての母・莢子。無表情で帳場に立つ名義上の母・文子。 ☆作品紹介からして、複雑な関係の元に育てられた少女の話?なかなか、序盤から話が掴みにくい。かなり、頭が冴えてい...

〜遊廓「墜月荘」で暮らす「私」には、三人の母がいる。日がな鳥籠を眺める産みの母・和江。身の回りのことを教えてくれる育ての母・莢子。無表情で帳場に立つ名義上の母・文子。 ☆作品紹介からして、複雑な関係の元に育てられた少女の話?なかなか、序盤から話が掴みにくい。かなり、頭が冴えていないと途中で寝落ち連続…かなり苦戦してしまう。 〜ある時、「私」は館に出入りする男たちの宴会に迷い込む。着流しの笹野、背広を着た子爵、軍服の久我原。なぜか彼らに近しさを感じる「私」。だがそれは、夥しい血が流れる惨劇の始まりで……。 ☆読み進めていると、性描写の様子がジワリと見え隠れするような。そして、惨劇も露わになる。人々の愛と憎しみの交えた死への惨劇。なんとも、幻想的な流れで、そしてホラーっぽい要素もあり。少し恐怖もかんじた。 最初の理解不可能な文面を乗り越えてやっと面白くなってきた! 最終的に、主人公の正体も驚かされる。

Posted byブクログ

2024/10/09

※ 物語全てがまるっと不思議というよりも、 部分的に絵画のようであったり、 詩のようであったりしていて、 どこか浮世離れした幻想的な物語。 対になる『鈍色幻視行』を読めば、 この形容し難い非現実感にしっくりくる 言葉が当てはめられるのか。

Posted byブクログ

2024/09/20

鈍色幻視行の作中作とゆう作品なのですが、知らずにこちらから先に読んでしまいました。 まあこっちから読んだなら、鈍色幻視行がどんな内容なのか想像するのも面白いし、登場人物と共感できるかも。 物心つく前から人里離れた堕月荘とゆう館で育てられたビィちゃんには3人の母がいるとか、湧き上...

鈍色幻視行の作中作とゆう作品なのですが、知らずにこちらから先に読んでしまいました。 まあこっちから読んだなら、鈍色幻視行がどんな内容なのか想像するのも面白いし、登場人物と共感できるかも。 物心つく前から人里離れた堕月荘とゆう館で育てられたビィちゃんには3人の母がいるとか、湧き上がる思いを上手く言語で表現できない子供視点で語られる物語は要領を得ないことが多くって、アウトラインが曖昧でファンタジーの世界を彷徨っているようです。 娼館に幽閉されているようで、幽霊が見えたり殺人があったりと不気味に血生臭いし、気の振れた生みの母からは悪魔と罵られたりで因縁渦巻いていそう。 出入りする人たちは文化人や貴族に軍人とか革命組織のアジトになっているような設定が見えてきて大混乱。 時代錯誤か改ざんされた記憶なのか、薄ぼんやりとした霧に覆われているような物語でした。

Posted byブクログ

2024/08/26

恩田陸『鈍色幻視行』の劇中作(既読) 同作の中でふんわりとネタバレ・解釈について触れられているので、こちらから先に読んだ方が純粋に楽しめた気も? 昭和の作品という事で、文体もそれを意識しているように思えるのが面白い 序盤は少々読みづらさもあったが、崩壊へと向かう後半のたたみかけは...

恩田陸『鈍色幻視行』の劇中作(既読) 同作の中でふんわりとネタバレ・解釈について触れられているので、こちらから先に読んだ方が純粋に楽しめた気も? 昭和の作品という事で、文体もそれを意識しているように思えるのが面白い 序盤は少々読みづらさもあったが、崩壊へと向かう後半のたたみかけはドキドキしながら読みました 試みは面白かったと思います

Posted byブクログ

2024/08/23

図書館にて。 たまたま本棚にあったので手に取ったが、何か文体が違う気がして違和感、と思ったら別人が書いたという体で書かれた小説だったのね。 対になっている小説も読んでみたい。

Posted byブクログ

2024/08/19

鈍色幻視行の中の核となる小説! 墜月荘での主人公の生活を自ら回想。人々が集う夜の館でおこるなげき、許されぬ愛、絶望、問い、淡い恋、死、幽霊たちを主人公目線で語る。 「墜月荘には途切れることのない緊張感がある」 「墜月荘自体が、この世のものではなかったのではないか」 「思い出はあ...

鈍色幻視行の中の核となる小説! 墜月荘での主人公の生活を自ら回想。人々が集う夜の館でおこるなげき、許されぬ愛、絶望、問い、淡い恋、死、幽霊たちを主人公目線で語る。 「墜月荘には途切れることのない緊張感がある」 「墜月荘自体が、この世のものではなかったのではないか」 「思い出はあたしのもの、あたしだけのもの誰にも評価なんかさせない」 「生きることはすざましいことだ」  いろいろな登場人物のセリフが刺さります。 死を見つめ、生きることを考え、せつなさを感じる、そして夢を見ているようなそんな小説でした。千早茜さんの「魚神」を思い出しました。 鈍色幻視行で船を選んだのは、途切れることのない緊張感を演出するためなのかも。

Posted byブクログ

2024/08/16

よかった イメージはネバーランドにちかい感じがする 淡々としてるのに風景が想像できるのがすごい 最後まで頭おかしいだけなのかそうじゃないのかわからないのがすごい

Posted byブクログ