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夜果つるところ の商品レビュー

3.5

134件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    46

  3. 3つ

    44

  4. 2つ

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2024/03/20

読んでいると絵が浮かんでくる。 「わたし」のひとり語りで語られる墜月荘での思い出話は、夢か現か幻かわからない摩訶不思議なことぼかり。 全てが薄暗くはっきりしないが、ところどころに鮮やかな色が見える。 全てが曖昧で自分が何者なのかわからないまま過ごした日々は突然終わる。 文字を...

読んでいると絵が浮かんでくる。 「わたし」のひとり語りで語られる墜月荘での思い出話は、夢か現か幻かわからない摩訶不思議なことぼかり。 全てが薄暗くはっきりしないが、ところどころに鮮やかな色が見える。 全てが曖昧で自分が何者なのかわからないまま過ごした日々は突然終わる。 文字を追いながらドラマを見ているようだった。

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2024/03/17

【鈍色幻視行】に登場する作品が現実世界で実際に発売される面白い展開の仕方ですね〜! 内容は幻想的な掴みどころのない作品でしたが、終盤の展開は良かった! 単体で読むよりは冒頭で書いたように【鈍色幻視行】とあわせて読むことで面白さ倍増!?

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2024/03/16

鈍色幻視行のために先読み。 耽美的な違和感のある世界。 架空の人物による架空の小説。 なんとなく某不由美さんの「東×異聞」を思い出した。 共通点はやんどころない血筋の人が鍵となる程度だけど。 不穏な感じが似ているかな。

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2024/03/14

後付けに恩田陸ではない著者名とか、1975年初版とかなっていて何のことやらと思ったら、実は恩田陸の別の小説の中に出てくる幻の小説を実際に単行本化したのが本書らしい。そのことは何も知らずに読んだけど、独立して楽しめる内容でした。でも、知っていて読んだらより楽しめるのかも。 主人公が...

後付けに恩田陸ではない著者名とか、1975年初版とかなっていて何のことやらと思ったら、実は恩田陸の別の小説の中に出てくる幻の小説を実際に単行本化したのが本書らしい。そのことは何も知らずに読んだけど、独立して楽しめる内容でした。でも、知っていて読んだらより楽しめるのかも。 主人公が自分の幼少期の記憶を思い起こす独白のような形式で物語は進んで行き、その舞台やら登場人物も幻想的な雰囲気で終盤まで進んで行くものの、不思議な雰囲気のまま終わるのではなく、一応、終盤でいろんな謎が解き明かされつつ最後にはあっという驚きの事実も判明するというミステリー的な要素もある不思議な小説でした。

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2024/03/12

小説の中の小説。 設定も結末もわかった上で読んだのだが、それでも面白かった。 2冊合わせて読んで楽しかった。

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2024/03/04

最後は、びっくりでした。すこしこわい場面がおおかった。元の本を、もう一度読み返してあわせてよみたい。

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2024/02/17

本の中の表紙と奥付に飯合梓と書かれていて、それだけでわくわくする。 鈍色幻視行で語られる通りの、不気味で美しい世界観。 この2冊は互いに影響しあいながらセットで楽しめる。面白い読書体験だった。 もちろんこの本だけでも充分楽しめた。

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2024/02/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「鈍色幻視行」の中に出てくる小説。ナデシコの中のゲキガンガー3的なメタ構造をほんまにやってのける恩田陸。 不穏で湿度が高く暗い商館に住むビーちゃんと呼ばれる子供が主人公。日常の淫靡でも妙なところでバランスが取れてる平和な日々が次第に崩れていく様を主人公の目線で描く。ラストはやはりあの時代か、と思うのと正体はそう来るかの意外性で、単なるノスタルジー幻想奇譚で終わらない。 小説単体としては、雰囲気で読ませる良さはあるけどオモロいかというと首をかしげざるを得ない…ただ「鈍色…」の登場人物たちがこだわった小説と分かって読めば、色々合点がいったり、ニヤりとできたり、ゾっとさせられたりと楽しめる。 色々意見はあるようだが、「鈍色幻視行」→本作、の順番で読むのが楽しめるんじゃないかと思う。

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2024/02/11

『鈍色』なしでも十分成立していると思うが、いかんせん文章が現代的なのでいかめしい年代物のゴシック小説的な雰囲気はない。まあこればっかりはどうしようもないか。

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2024/02/11

恩田陸さんの本であってそうでない本。 「鈍色」を読んでこちらを読むと、また「鈍色」を読み返したくなる。幾重にも楽しめる読書の醍醐味を感じさせてくれる。

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