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音楽は自由にする の商品レビュー

4.3

58件のお客様レビュー

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2023/11/28

坂本龍一の生涯を知るにはこの本が一番かと思う。 音楽でしか坂本龍一を知らなかったからこの本で本当の坂本龍一が知れた気がした。あらゆるジャンルの音楽を生み出していてその時代の背景も見えて面白かった。とくにラストエンペラーは驚きだった。

Posted byブクログ

2023/11/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

月刊誌のインタビュー連載記事がまとめられ、2009年2月に刊行された、同名作品の文庫版。 なので、2009年以降のことが書かれていない。 書店で買った時に、中身を見ずに衝動買いしたので、そのあたりのことを知らなかったため、少し落胆した。 生い立ちから、学生時代のこと、映画のこと、YMO時代のこと、アルバムのこと、実に様々なことが書かれているけれど、個人的に面白く感じたのは後半からで、音楽の話ではないけれど何故か一番強く印象に残ったのは、環境問題についてのくだりー(316頁)。 『人間が自然にかける負荷と、自然が許容できる限界とか折り合わなくなるとき、当然敗者になるのは人間です。困るのは人間で、自然は困らない。(略) そして、人間はもういなくてもいいのかも知れない、とも思った。』 坂本龍一さんの経歴を知る以上に、どのような考えを持ち、今の時代をどう感じていたのか、そういうことに興味があるので、他の本も読んでみようと思う。

Posted byブクログ

2023/11/19

2009年出版の坂本龍一さんの自伝。小さい頃から音楽に親しみ、バッハ、ドビュッシーから現代音楽を愛する。本人は勉強しなかったと言っているが、芸大の修士は伊達じゃない。山下達郎、細野晴臣との出会いのエピソードが興味深い。ポップスをやっていて音楽は独学だった彼らが、音楽を専門的に学ん...

2009年出版の坂本龍一さんの自伝。小さい頃から音楽に親しみ、バッハ、ドビュッシーから現代音楽を愛する。本人は勉強しなかったと言っているが、芸大の修士は伊達じゃない。山下達郎、細野晴臣との出会いのエピソードが興味深い。ポップスをやっていて音楽は独学だった彼らが、音楽を専門的に学んできた自分と同じように、音楽の核心に触れていることを知って衝撃を受けたそう。 リベラルな環境で育ったからか、学生運動や社会運動にも積極的だった。YMOについても、どこか冷めた目で関わっていたというのは知らなかった。彼の社会や物事に対する距離感とか立ち位置がわかって興味深い。 本書を書かれたのは57歳のとき。それから14年。やはりまだ早すぎる。

Posted byブクログ

2023/11/02

2009年に刊行されたインビューによる自伝。 この自伝によると、坂本龍一自身は自身の才能の活かし方に最初から方向性を見つけていたわけではなく、時流の中で、ある意味流されるまま自身の音楽を見出していった、と感じる。才能ある人物であるから、そのような生き方ができたのかもしれない。 同...

2009年に刊行されたインビューによる自伝。 この自伝によると、坂本龍一自身は自身の才能の活かし方に最初から方向性を見つけていたわけではなく、時流の中で、ある意味流されるまま自身の音楽を見出していった、と感じる。才能ある人物であるから、そのような生き方ができたのかもしれない。 同時代の才能ある人々との出会い、様々な人々と影響し合いながら、音楽はもちろんのこと、音楽以外にも関心を広め、人生を歩んできたのだろう。 今年、2023年、逝ってしまった。もう少し彼の活躍をみてみたかった。

Posted byブクログ

2023/09/06

今年の3月28日に亡くなった著者の自伝。 一般のひとの2倍も3倍も生きていたと感じさせる濃密な人生。 秀でている人はやはり、幼少期から違うと改めて思う。 幼稚園時代から高校そして芸大へ。 大学時代は、音楽科よりも美術科に足繁く通っていたとか。 様々なエピソードが綴られ、なまじの小...

今年の3月28日に亡くなった著者の自伝。 一般のひとの2倍も3倍も生きていたと感じさせる濃密な人生。 秀でている人はやはり、幼少期から違うと改めて思う。 幼稚園時代から高校そして芸大へ。 大学時代は、音楽科よりも美術科に足繁く通っていたとか。 様々なエピソードが綴られ、なまじの小説よりも面白く、次から次へと目が離せない。 様々な頼まれ仕事をこなしながら、ついにYMOの結成に。 世界を股にかける彼の仕事ぶりには、圧倒されるばかり。 率直に語られる彼の生きた証、早逝はあまりにも・・・

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2023/08/10

坂本さんは、わたしより少々年上ですがほぼ同世代なので、本書を読んで音楽好きであった私も名曲喫茶やジャズ喫茶に通って、コーヒー1杯で何時間もねばったことを思い出しました。あの当時の新宿駅東口は、まだアルタができる前で、そこに確か二幸というスーパーがあり、その裏手にジャズ喫茶が何軒か...

坂本さんは、わたしより少々年上ですがほぼ同世代なので、本書を読んで音楽好きであった私も名曲喫茶やジャズ喫茶に通って、コーヒー1杯で何時間もねばったことを思い出しました。あの当時の新宿駅東口は、まだアルタができる前で、そこに確か二幸というスーパーがあり、その裏手にジャズ喫茶が何軒かありました。ピットインも、昼間だと比較的安価でジャズの生演奏が聴けました。 どこかで坂本青年とすれ違っていたのかな、なんてかってに思いながら、この本を読ませていただきました。 音楽家として坂本隆一さんはいろいろな面をお持ちで、YMOやリゲインのCM音楽だけでなく、アイドル歌謡の作曲もされていましたが、そんな中で「Discord」みたいなオーケストラ作品も作られている。そのあたりの背景が本書を読むことで少し理解できました。改めて、SAKAMOTO作品を聴いてみたいと思います。

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2023/08/05

坂本龍一がどんなことを思って、どんな人生だったかのエッセイ。 すごくロジカルに音楽を考えていた人だと思った。 とても素敵な人生で、読んでいて楽しかった。

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2023/08/01

久々に仕事関係以外の本を読む時間が取れた。想定していたような構成の人生史の本だった。坂本龍一という人間が、自分の才能や権威性に対して意識的であるのがあちこちの行間から滲み出している。自己陶酔なしに自分史を語るのは難しいことなのだろう。

Posted byブクログ

2023/07/29

幼稚園で毎週のようにピアノを弾かされた経験と音楽好きの叔父の影響が最初の音楽体験。 グランドピアノのある資産家でピアノの英才教育を受けたというイメージでしたがそうではなく小学校に入ってからアップライトでピアノを習っていたというのは意外でした。 中学を卒業して、新宿高校、東京芸大...

幼稚園で毎週のようにピアノを弾かされた経験と音楽好きの叔父の影響が最初の音楽体験。 グランドピアノのある資産家でピアノの英才教育を受けたというイメージでしたがそうではなく小学校に入ってからアップライトでピアノを習っていたというのは意外でした。 中学を卒業して、新宿高校、東京芸大と進まれたころの話は私よりは年代は上ですが、私も芸術学科(美術です)にいたので似たような話もたくさんあり、読んでらした本、聴かれた音楽などもとても共感し、面白く読みました。 私も美術学科ですが、坂本さんも音楽科の学生より美術学科の学生と話が合い、美術学科に入り浸っていたというのはよくわかります。私も高校の時ピアノの先生に、音大受験を勧められたので音楽科の雰囲気も想像できます。音楽科はエリートって感じで、美術科はとにかく汚い感じですね(笑)。 YMO時代の話はちょうど私が中学、高校の頃なので懐かしくて涙が出そうでした。 衣装は幸宏さんが担当だったこと、坂本さんはいつもジーパンにゴム草履だったなんて今まで知りませんでした。 YMOの曲は私は全部レコードで買っていたので、今はプレーヤーを処分してしまったので聴けないのですが「千のナイフ」は教授のソロアルバムだったのですね。大人になってから知り合った猛烈な教授ファンの友人がLINEの待ち受けを「千のナイフ」にしている訳がわかりました。 毎週聴いていたFMラジオ番組サウンドストリート(サンスト)のことも書かれていて、懐かしすぎて本当に泣きそうになりました。火曜日のパーソナリティでした。(月曜は佐野元春さん、水曜は中島みゆきさん、木金は渋谷陽一さんで全曜日聴いていたのですが) あの番組には一度だけ坂本さんが作った曲のデモテープのタイトル募集に応募の葉書を書いたことがあります。もちろん落選しましたが、タイトルは草野心平の詩のタイトルからとられた「両眼微笑」に決まったのはよく覚えています。 とても、懐かしい青春時代の思い出を思い出す本でした。 脚注はすべて懐かしい名前でいっぱいでした。 でも、この本、坂本さんがご健在のうちに拝読したかったです。もういらっしゃらないなんて、と思うと読んでいて心に穴があきそうでした。 坂本さんに捧げる短歌を作りました。 (読売歌壇に応募しましたが没でした) ○憧れた坂本龍一星になるおやすみなさい「戦メリ」とともに ○憧れた坂本龍一星になる忘れられないメロディー遺して

Posted byブクログ

2023/08/23

YMO時代から聴いてきた教授の音楽たち。 彼が子供の頃から触れてきた音楽や本などを知ることができ、またワクワクしながら聴いた音楽のむこうで、教授が何を感じ何を考えていたのか…その一端を知ることができて感慨深かった。 教授は私の青春時代のヒーローだった。 安らかに。

Posted byブクログ