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27000冊ガーデン の商品レビュー

3.6

100件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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2024/02/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

高校時代何してたんだろうってホントに思う。司書さんや書店員さんと仲良く話できるっていいですね。背表紙の話は執念ものを感じて怖かったけど、両刀使いの先生もスゴイなー。おばあちゃんの読んだ本を探す話は良かったです。読んだものもあってニヤニヤしちゃったけど未読のものは気になる。『蒼穹の昴』『球形の季節』、そして春雨の『息子に夢中』。読んでみたいと思いました。「くちびるに歌を」の中田永一さんと乙一さんが同一人物だと知らなくて話の内容が一瞬飛んだ。本に助けられる人が沢山いる。私もその1人です。

Posted byブクログ

2024/02/13

県立高校の司書として働く星川先生が主人公。 図書館に本を納入する書店員の針谷さんとともに、高校や図書にまつわる謎をとく。コージーミステリの部類だろうか(一部、不穏な事件もあったが)。 実在する小説のタイトル、小説家名しかも有名所ばかり登場するので、高校生や読書ビギナーさんにも読み...

県立高校の司書として働く星川先生が主人公。 図書館に本を納入する書店員の針谷さんとともに、高校や図書にまつわる謎をとく。コージーミステリの部類だろうか(一部、不穏な事件もあったが)。 実在する小説のタイトル、小説家名しかも有名所ばかり登場するので、高校生や読書ビギナーさんにも読みやすい本ではないかと思う。 27000冊というのは、高校図書館の平均蔵書らしい。 読みながら、自分の高校時代を思い出してしまった。 私の母校には図書室の司書の先生はいたのだろうか?それだけの本があったのだろうか?図書委員という委員自体がなかったような気もするが・・・? 私は今は読書好きだけど、当時はぐうたらで全然本を読まなかった。 だから、全然高校時代の図書室の印象がない。友達が図書室で本を借りて読んでいるという話も聞いた記憶がない。地元では進学校だったので、図書室で自習や勉強をしている子はいたが・・・。 もしかしたら、星川先生の前任の進学校のように、図書室に理解のない学校だったのかもしれない。だとしても、保護者が本を読ませるなとクレームを入れることはなかったと思うし、家出放浪騒動も私のいたときはなかったが。 私にとって図書館司書の先生って、学校の先生とはちがう、少なくとも勉強について説教したり課題を出したりしないから、生徒たちとは距離がある、図書室のおばさんというイメージだった。私は中学時代は図書委員をしていて副委員長もしていたが、それでも司書の先生については記憶にないのだ。いたとは思うが、会話したり一緒になにかをしたという記憶がない。 高校生にとって、図書室に話ができる大人がいる、話を聞いてくれる大人がいる、一緒に悩んだり考えたりしてくれる大人がいるってだけで、図書室は居心地の良いものになっていると思う。だから、星川先生が目指している役割は、もう十二分に果たされていると私は思った。 児童相談所に入所したことで高校に通学できなくなった女子がいたり、星川先生の手の及ばないこともたくさん起きているけれど、先生も生徒も、悲しいけどその子の現実を大きく変えることはできない。ただ読書を通じていつかまた接点が持てるのではないかという願望、希望。それが、読書好きな大人にとってとても爽やかに感じられた。 高校生たちにとっては「今」がすべて。だけど、大人である私も星川先生も、「今」ではない「その先」があることを知っている。 今はそれが伝わらなくても、いつか、未来でという希望を私も抱いた。

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2024/02/04

高校で図書委員をしてた時のことを思い出した。当番の日に図書館お弁当を食べながら友達や司書の先生とおしゃべりしたっけ、、、トヨ高みたいな事件は全然起きなかったけど、、、 駒子先生と針谷さんのコンビは微笑ましい。 表紙も素敵!

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2024/01/27

学校の司書さんと納品に来る書店員が本にまつわる事件を解決していくストーリー。 司書の仕事が詳しく描かれていて、普段の作業が知れた。 学生時代はあまり本を読まなかったので図書室を利用することがほとんどなく少し後悔。 その時の司書さんが頑張って作ったディスプレイセンスを見れなくてもっ...

学校の司書さんと納品に来る書店員が本にまつわる事件を解決していくストーリー。 司書の仕事が詳しく描かれていて、普段の作業が知れた。 学生時代はあまり本を読まなかったので図書室を利用することがほとんどなく少し後悔。 その時の司書さんが頑張って作ったディスプレイセンスを見れなくてもったいなかったな。 聞いたことある本など沢山出てきてまた読みたい本が増えてしまった・・・。 書店員さんの推理力がすごい。さすが普段から本に携わっているだけある。 これといって心に残るような特別な話はなかったけど、さらっと読めたて謎解きを楽しめた。

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2024/01/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

高校の図書館司書駒子さんと書店員の針谷さんのコンビで送るライトミステリ。図書館司書さんの苦悩と葛藤等をミステリ仕立てでかつライトな感じで描いた作品。探偵約の針谷さんと助手の駒子さんという感じでしょうか。文中で紹介されている作家さんや本に興味がわきました。栗本薫=中島梓と聞いて、読メを始める数年前に栗本薫さんの「魔界水滸伝」を読みにかかったことがあるのですが、7巻ぐらいで挫折したのを思い出してしまいました。最近は多少長くても挫折することはなくなってきたのですが、これは黒歴史だ(笑) 調べてみると「魔界水滸伝」は1巻~11巻が第一部、12巻~20巻までが第二部の全20巻、外伝が全4巻。「新・魔界水滸伝」が4巻まで刊行されているが栗本さんの逝去により未完となっているそうです。それと塩田武士さんの「罪の声」興味がわきました。是非とも近いうちに読んで見たいと思います。

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2024/01/21

神奈川県の県立高校の学校司書が主人公のコージーミステリー。 星川駒子は、県立戸代原高校の学校司書だが、この高校で3校目。新卒採用ではなく、念願叶って学校司書の仕事に就いたようだ。 そんな駒子の周囲(もちろん図書館絡み)で起こるささやかな事件や謎解きが短編となっている。 事件解決...

神奈川県の県立高校の学校司書が主人公のコージーミステリー。 星川駒子は、県立戸代原高校の学校司書だが、この高校で3校目。新卒採用ではなく、念願叶って学校司書の仕事に就いたようだ。 そんな駒子の周囲(もちろん図書館絡み)で起こるささやかな事件や謎解きが短編となっている。 事件解決の大いなる助っ人、学校出入りの書店であるユーカリ書店の針谷の洞察力と本に関する記憶力にも舌を巻く。 中学と高校、非常勤と常勤の違いはあれど、学校における学校司書の立ち位置や、教師や生徒とのやり取りなどに自分を重ねて共感しまくり。 ブックガイドとしても、興味の惹かれる本がいっぱい登場する。 図書館と書店、立場は違えど志しは同じ…駒子と針谷の今後も気になる…シリーズ化すると踏んで期待!ユーカリ書店って、有隣堂がモデルかしら?とそこも気になる。 2024.1.21

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2024/01/11

高校の学校司書さんが、生徒たちが持ち込んでくる相談を、図書室に出入りする本屋さんと一緒に解決する話。 タイトルの27000冊は高校図書室の平均蔵書数だそう。 読み終わってあたたかい気持ちになるミステリーだった。 いろんな悩み持った高校生が出てきたけど、どの子も楽しく過ごせてた...

高校の学校司書さんが、生徒たちが持ち込んでくる相談を、図書室に出入りする本屋さんと一緒に解決する話。 タイトルの27000冊は高校図書室の平均蔵書数だそう。 読み終わってあたたかい気持ちになるミステリーだった。 いろんな悩み持った高校生が出てきたけど、どの子も楽しく過ごせてたらいいなと読みながら祈ってた。 小説のタイトルがたくさん出てきたのでどれか読みたくなりました。

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2024/01/08

今年最初に読んだのは本好きにはたまらない本でした。 県立高校の図書館に司書として勤務する星川駒子と出入りの書店員針川敬斗の二人が図書館や本に纏わる謎を解いていくミステリー5篇。 学校司書のお仕事は公共図書館とはちょっと違う苦労があるようですが、おすすめした本が生徒の将来に影響...

今年最初に読んだのは本好きにはたまらない本でした。 県立高校の図書館に司書として勤務する星川駒子と出入りの書店員針川敬斗の二人が図書館や本に纏わる謎を解いていくミステリー5篇。 学校司書のお仕事は公共図書館とはちょっと違う苦労があるようですが、おすすめした本が生徒の将来に影響を与えたりとやり甲斐のある素敵なお仕事だなと思いました。 作中知ってる作家さんの名前や小説がたくさん出て来てたのも嬉しい。読んでみたい本も増えました。 教室に居場所のない生徒でも図書室なら落ち着ける…。そんな生徒が増えているのかもしれません。 学校司書さんのお仕事て思っていた以上に大変かも。でも本に囲まれたお仕事はやっぱり魅力的。 タイトルの『27000冊ガーデン』とは学校のおおよその蔵書数のようです。

Posted byブクログ

2024/01/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

高校の学校司書と書店員による謎解き5編。 どの謎にも本が関わっていて、有名な小説タイトルがたくさん出てきます。 本による謎解きの展開も面白いですが、謎が生徒の悩みや困りごと、行き過ぎた行動などに関わっていて、思春期の心を感じられる面でもよかったです。司書さんが生徒にちゃんと注意したり相談事を受けたり他愛ない会話をしてたり心配してたり。そんな場面には心温まりました。 本を読む機会を守る・増やすほかに、居場所のない生徒にとっての安全な場所となる、人に言いづらい事を相談できる、暴走しそうな心の歯止めになるなど、図書館が学校の中の第三の場所のようなところであってほしいというのを表している本だとも感じました。

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2024/01/05

高校の図書館司書の駒子さん。 一生懸命で素敵。 高校によっても、図書館へのスタンスって色々なのね。 「公立」でもそんなに違うのか。 私も、高校の時は3年間図書委員をやって図書館に入り浸ってた。司書のお姉さん、確かに1人だったな。 駒子さんが、持ち込まれたり巻き込まれたりした謎を書...

高校の図書館司書の駒子さん。 一生懸命で素敵。 高校によっても、図書館へのスタンスって色々なのね。 「公立」でもそんなに違うのか。 私も、高校の時は3年間図書委員をやって図書館に入り浸ってた。司書のお姉さん、確かに1人だったな。 駒子さんが、持ち込まれたり巻き込まれたりした謎を書店員の針谷さんと解決していく。 日常の謎と言ってしまうには重たい話もあったけれど、そこは大崎さん。あんまりずしんと重くならないのでほっとする。 針谷さんもだけど、図書館に出入りする生徒も魅力的なので、ぜひともシリーズ化してほしい。

Posted byブクログ