27000冊ガーデン の商品レビュー
27000冊は、高校の図書館の蔵書。 本の庭で生徒たちに少しでも本を好きになって欲しいと思いながら勤務する図書館司書の駒子。 勤務先の高校に本を卸している本屋の針谷と高校で起こる小さな事件を解決していく短編5作品。 謎解きもまぁまぁ楽しいのですが、生徒たちの抱える事情や、高校...
27000冊は、高校の図書館の蔵書。 本の庭で生徒たちに少しでも本を好きになって欲しいと思いながら勤務する図書館司書の駒子。 勤務先の高校に本を卸している本屋の針谷と高校で起こる小さな事件を解決していく短編5作品。 謎解きもまぁまぁ楽しいのですが、生徒たちの抱える事情や、高校生の心情に寄り添う駒子はいい感じでした。 各ストーリーの中で、ちょっとずつ紹介される本にも興味を惹かれ、読んでない本は読んでみたい!と楽しみが出来ました。
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高校の図書館司書の物語。実体験を元にしているのか、よくありそうな出来事だと思いました。それを上手く図書館や本の謎に絡めて、ミステリーとして出来上がっています。高校毎に方針によって役割が違うということに初めて知りました。自分が高校生の時は全く図書室に出入りしませんでしたが、もつとそ...
高校の図書館司書の物語。実体験を元にしているのか、よくありそうな出来事だと思いました。それを上手く図書館や本の謎に絡めて、ミステリーとして出来上がっています。高校毎に方針によって役割が違うということに初めて知りました。自分が高校生の時は全く図書室に出入りしませんでしたが、もつとその頃から本を読んでおけば良かったと今更思います。もっと大崎梢さんの本を読んでみたいと思いました。
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司書さんが学校で生徒たちに寄り添いながら奮闘する本に纏わる蘊蓄が半端ない。膨大な本の知識と書店員の針谷さんがいい味だしていて、プチミステリーもライトに楽しめて肩肘張らずに読めたのがとてもよかった。ラストの本は自分が実際に読んだ本ことのあるだったのでビックリ。小野不由美さんは初めて...
司書さんが学校で生徒たちに寄り添いながら奮闘する本に纏わる蘊蓄が半端ない。膨大な本の知識と書店員の針谷さんがいい味だしていて、プチミステリーもライトに楽しめて肩肘張らずに読めたのがとてもよかった。ラストの本は自分が実際に読んだ本ことのあるだったのでビックリ。小野不由美さんは初めて知った作家さんなので読んでみようかな。
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※このレビューにはネタバレを含みます
色んな実在する書籍の話もでてくる学校司書さんの穏やかミステリー。つい最近読んだ本も出てきてびっくり。 タイトルの27000冊が、図書館の蔵書数のことらしい。そんなにあるんだな。 全体的にミステリーとしてのパンチは弱い印象だけど、色んな切り口からの図書ミステリーで面白い。 学校による図書館の特色の違いも触れられていて興味深かった。 工業高校で色んな企画をしていた話、別のお話でがっつり読みたいな。「構内図で図書館の位置を正確に描いた大賞」の話めっちゃ読みたい。 図書館の在り方に問題がありそうな進学校に、体格のいい司書さんを後任にあてる教育委員会、いいな。ここから図書館が変わっていったらいいなあ。 図書委員で春雨だらけの献立が出てきた本を探す話も好き。いつか箕島さんが投稿を見つけてくれたらいいな。
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高校の図書室を中心とした本に関するライトミステリー。結構読んだことがある作品のタイトルが登場しているので親しみを感じる。私自身は学校で借りなくても家に山ほど本があったので、学校の図書室には縁がなかったなあ・・・
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事件は起きるけれど、嫌な終わり方をしない。 頑張れ、よかったね、 そんな言葉をかけたい終わり方。 安定の大崎梢さん。 作中に出てくる著者とタイトルをメモしておきたい。 もう高校生じゃなくておばさんだけど、 私も学校司書の先生に幸せに踊らされている。
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図書館の企画コーナーに展示されていて、表紙も可愛くて惹かれたので借りてみました。図書館や図書室が舞台のお話、大好きです( * ॑꒳ ॑* ) 全5章構成で、それぞれの章で1個ずつ、生徒によって持ち込まれた本に関する謎を、学校の司書さんと書店員さんが解決していく、というお話でし...
図書館の企画コーナーに展示されていて、表紙も可愛くて惹かれたので借りてみました。図書館や図書室が舞台のお話、大好きです( * ॑꒳ ॑* ) 全5章構成で、それぞれの章で1個ずつ、生徒によって持ち込まれた本に関する謎を、学校の司書さんと書店員さんが解決していく、というお話でした。生徒たちからの少ないヒントから見事に推理して解決していく様は読んでいてワクワクしました。 司書さんと書店員さんの会話とだけあって、有名な作家さんや小説が数多く登場しました。読んだことのある小説もちょこちょこ出てきて嬉しくなりました。まだ読んだことのない小説も、ほぼ名前だけの登場でネタバレが全くなかったのもよかったです。 お恥ずかしながら、私は高校生のとき、自分の高校の図書館を1回も利用しませんでした。境遇としては、駒子(司書さん)の前任校と似ていて、図書館は自習スペースという認識でした。ですが、この本を読んで、司書さんたちも生徒たちのことを想い図書館の運営をしてくれていたかと思うと、利用しておけばよかったなと後悔しました。この後悔も踏まえて、大学の図書館はこれからもたくさん利用していこうと思います。 途中、駒子の生い立ちについて意味深な発言があったり、今作が連作短編だったりするので、続編が出るのでは??と期待せずにはいられません(っ ॑꒳ ॑c)
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高校時代何してたんだろうってホントに思う。司書さんや書店員さんと仲良く話できるっていいですね。背表紙の話は執念ものを感じて怖かったけど、両刀使いの先生もスゴイなー。おばあちゃんの読んだ本を探す話は良かったです。読んだものもあってニヤニヤしちゃったけど未読のものは気になる。『蒼穹の昴』『球形の季節』、そして春雨の『息子に夢中』。読んでみたいと思いました。「くちびるに歌を」の中田永一さんと乙一さんが同一人物だと知らなくて話の内容が一瞬飛んだ。本に助けられる人が沢山いる。私もその1人です。
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県立高校の司書として働く星川先生が主人公。 図書館に本を納入する書店員の針谷さんとともに、高校や図書にまつわる謎をとく。コージーミステリの部類だろうか(一部、不穏な事件もあったが)。 実在する小説のタイトル、小説家名しかも有名所ばかり登場するので、高校生や読書ビギナーさんにも読み...
県立高校の司書として働く星川先生が主人公。 図書館に本を納入する書店員の針谷さんとともに、高校や図書にまつわる謎をとく。コージーミステリの部類だろうか(一部、不穏な事件もあったが)。 実在する小説のタイトル、小説家名しかも有名所ばかり登場するので、高校生や読書ビギナーさんにも読みやすい本ではないかと思う。 27000冊というのは、高校図書館の平均蔵書らしい。 読みながら、自分の高校時代を思い出してしまった。 私の母校には図書室の司書の先生はいたのだろうか?それだけの本があったのだろうか?図書委員という委員自体がなかったような気もするが・・・? 私は今は読書好きだけど、当時はぐうたらで全然本を読まなかった。 だから、全然高校時代の図書室の印象がない。友達が図書室で本を借りて読んでいるという話も聞いた記憶がない。地元では進学校だったので、図書室で自習や勉強をしている子はいたが・・・。 もしかしたら、星川先生の前任の進学校のように、図書室に理解のない学校だったのかもしれない。だとしても、保護者が本を読ませるなとクレームを入れることはなかったと思うし、家出放浪騒動も私のいたときはなかったが。 私にとって図書館司書の先生って、学校の先生とはちがう、少なくとも勉強について説教したり課題を出したりしないから、生徒たちとは距離がある、図書室のおばさんというイメージだった。私は中学時代は図書委員をしていて副委員長もしていたが、それでも司書の先生については記憶にないのだ。いたとは思うが、会話したり一緒になにかをしたという記憶がない。 高校生にとって、図書室に話ができる大人がいる、話を聞いてくれる大人がいる、一緒に悩んだり考えたりしてくれる大人がいるってだけで、図書室は居心地の良いものになっていると思う。だから、星川先生が目指している役割は、もう十二分に果たされていると私は思った。 児童相談所に入所したことで高校に通学できなくなった女子がいたり、星川先生の手の及ばないこともたくさん起きているけれど、先生も生徒も、悲しいけどその子の現実を大きく変えることはできない。ただ読書を通じていつかまた接点が持てるのではないかという願望、希望。それが、読書好きな大人にとってとても爽やかに感じられた。 高校生たちにとっては「今」がすべて。だけど、大人である私も星川先生も、「今」ではない「その先」があることを知っている。 今はそれが伝わらなくても、いつか、未来でという希望を私も抱いた。
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高校で図書委員をしてた時のことを思い出した。当番の日に図書館お弁当を食べながら友達や司書の先生とおしゃべりしたっけ、、、トヨ高みたいな事件は全然起きなかったけど、、、 駒子先生と針谷さんのコンビは微笑ましい。 表紙も素敵!
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