27000冊ガーデン の商品レビュー
高校の図書館で働く司書の駒子が、出入りの書店員・針谷と一緒に、図書館で起きた謎を解明していく。本好きが食いつく要素がたくさん詰まった本なので、速攻で読みました。 本作の中で様々な事件が起こるけれど、読後に感じたのは、地域の図書館と学校図書館では、利用者との関わり方が大きく違うんだ...
高校の図書館で働く司書の駒子が、出入りの書店員・針谷と一緒に、図書館で起きた謎を解明していく。本好きが食いつく要素がたくさん詰まった本なので、速攻で読みました。 本作の中で様々な事件が起こるけれど、読後に感じたのは、地域の図書館と学校図書館では、利用者との関わり方が大きく違うんだなということ。言わずもがな、学校図書館の利用者は主に生徒で、司書は彼ら彼女らの成長に責任の一端を担う立場である。だから、謎を追うにしても、謎が解けたとしても、生徒たちの感情や今後の成長に配慮しなければならない。 何より、学校図書館は生徒にとって思い出深い場所になる。それは、卒業してからも心の片隅で拠り所になり、孫の代まで影響を及ぼすかもしれない。特に最後の話を読んでそう思った。 そんな大事な場所で働く駒子が羨ましくもあり、常に生徒と図書館を守ることを考えている駒子を尊敬する。 もっとこの図書館の話を読んでみたい。シリーズ化希望です!
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