27000冊ガーデン の商品レビュー
大崎さんの本の話なら安心して読める、と思っていたが、思ったほど進まなかった(汗) 学校司書の駒子と、書店員の針谷のコンビ。実際の本も出てきて、そちらにも興味がわく。 進まなかった割にはシリーズ化して欲しい物語。
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私にとって学校図書館(図書室)は大切な場所だった。高校の時の図書室の先生?(当時学校司書と言ったかはわかりませんが)とは卒業し40年以上経つ最近まで交流があった。特に近しかったわけでも、何か相談した訳でもないが、ずっと見守り、時々を過ごさせてもらったように思う。いろんな本を通し...
私にとって学校図書館(図書室)は大切な場所だった。高校の時の図書室の先生?(当時学校司書と言ったかはわかりませんが)とは卒業し40年以上経つ最近まで交流があった。特に近しかったわけでも、何か相談した訳でもないが、ずっと見守り、時々を過ごさせてもらったように思う。いろんな本を通して展開していくミステリーな話はその頃を彷彿とさせ、青春時代の切なくもどこかワクワクするものを感じました。登場する数々の本の中で、まだ手にしていない本たちに会ってみようと思います。
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高校の図書室を舞台にした本にまつわるミステリー。 ミステリーとしても面白いけど、図書室の存在意義についても考えさせれる本だった。 「空を見上げて」が泣きそうになってしまった。 「せいしょるせいしゃられる」も同様に胸が熱くなってしまった。 やっぱり本っていいなー。 色んな作家さんの...
高校の図書室を舞台にした本にまつわるミステリー。 ミステリーとしても面白いけど、図書室の存在意義についても考えさせれる本だった。 「空を見上げて」が泣きそうになってしまった。 「せいしょるせいしゃられる」も同様に胸が熱くなってしまった。 やっぱり本っていいなー。 色んな作家さんの名前や作品名がでてきて、それもまた楽しかった。
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高校の学校図書館を舞台にした連作ミステリ。学校司書と書店員が謎を解く。 「本好きの生徒を守るのと、増やすのが、学校司書の務め」との言葉が表すように、子どもたちへの心配りや学校図書館ならではの役割が胸を打つ。 実在の本が出てくる物語としても面白い。
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この本の中に実際にある本の題名がたくさん出てきた。まだまだ読んでない本もあるので読んでみたいな。学校の図書室の司書というのは、生徒一人一人とまっすぐ向かい合って、悩みや相談を一緒に考えてくれる。なくてはならない仕事なんだね。暖かい気持ちになれた。
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高校の司書さんが高校で起きる謎を解いていく日常の謎もの。 高校の司書である星川駒子が、生徒たちから持ち込まれる謎を出入りの書店員・針谷と謎を解いていくのだが、何となく違和感がありまくり・・・ 司書である駒子が、当事者の個人情報をいとも簡単に針谷に伝えてしまうのは、今の時代いいのだ...
高校の司書さんが高校で起きる謎を解いていく日常の謎もの。 高校の司書である星川駒子が、生徒たちから持ち込まれる謎を出入りの書店員・針谷と謎を解いていくのだが、何となく違和感がありまくり・・・ 司書である駒子が、当事者の個人情報をいとも簡単に針谷に伝えてしまうのは、今の時代いいのだろうか? と言う思いが常に付きまとい、最後まで集中して読めなかった。 作品に登場する本は全て実在する本で、9割が読んだことがあるので、そこは「お~!」となるのだが、並行して「ビブリア古書店」を読んでしまったので、タイトルだけの羅列が少し軽く感じてしまう。 しかし、他の方のレビューにもあったが、高校に司書などいただろうか? 高校時代、学校一図書館の貸し出し数が多かった自分でも司書の人がいた記憶が全くない。 もし、存在したとしたら、覚えていないはずがないのだが、記憶になるのは、ナウシカの最新刊が出るまで髪を切らなかった図書委員の男の子だけ・・・
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高校の図書館司書が主人公なので、実在する色んな小説がおすすめとして出てくるので、「読みたい」で本棚登録しながら楽しく読みました。5つの短編を集めたほんわかミステリーですね。 私は3番目のお話が好き。 図書館の存在を勉学の邪魔だとしかとらえない、超進学校の教師と、そこに通う本好き...
高校の図書館司書が主人公なので、実在する色んな小説がおすすめとして出てくるので、「読みたい」で本棚登録しながら楽しく読みました。5つの短編を集めたほんわかミステリーですね。 私は3番目のお話が好き。 図書館の存在を勉学の邪魔だとしかとらえない、超進学校の教師と、そこに通う本好きの生徒のお話。 私の友人の昔話を思い出す。 開業医の父を持ち、当然自分が医者として家業を継ぐことを周りも期待し、自分もそのつもりで医学部進学を目指していた。しかしながら、ある司書とある本との出会いがきっかけで、今彼はカンボジアで小学校を建てている。彼のお母さんの「うちの病院、夫の代で途絶えちゃう。どうしよう」と苦笑しながらも、長男の選択を誇らしげに応援してた姿が印象的に心に残ってる。 多感な学生時代にいろんな本に触れることは、何よりも貴重な体験で、それは偏差値の高さうんぬんなんかとはレベルの違う将来の可能性を手に入れること。 うちの子もYouTubeばっかりじゃなくて、本読んでくれればいいのになー。
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高校の図書館を中心としたミステリー。27000冊というのは図書館の蔵書数。 神奈川の県立高校に赴任した司書,星川駒子が主人公。「駒子」というと加納朋子さんのシリーズ作品の主人公を思い出してしまう。そして駒子の図書館に書籍を納入している書店員の針谷敬斗が協力者というか探偵役のような形で関わってくる。 「放課後リーディング」 男子生徒が帰宅途中に立入禁止の廃工場に忍び込み事件のようなものに遭遇し慌てて逃げ帰る際に図書館で借りた本を落としてきてしまったところから始まる話。 「過去と今と密室と」 駒子が他の高校の司書の先輩から相談された案件。 ある朝,図書館に行ってみると,前日に飾ったばかりのディスプレイがめちゃくちゃに荒らされていた。しかし図書館の入口は施錠されていて鍵もしっかり管理されており不審な使用の形跡はなく,窓もしっかりしまって施錠もされていた。一体誰がどうやって中に入って荒らしたのか。と言う話。 「せいしょる せいしょられる」 駒子の同僚の数学教師が突然欠勤した。しかもその連絡のあと,連絡がつかなくなっている。そういう事は今までなかったということで周囲は心配する。その後の調べで,その教師が学生時代に家庭教師をしていた生徒に関わる問題が発生したらしいことがわかる。そしてその生徒が通う高校が,駒子が以前勤めていた進学校であった。どうもその時駒子が受けた仕打ちにも関係があるらしい。 「クリスティにあらず」 駒子が以前勤めていた工業高校の生徒・羽多が訪ねてきた。今は卒業して工務店に勤めており,駒子の高校で少し前におきた古い部室の火事の後始末に来ているという。 この話とは別に駒子の高校では,最近生徒の持ち物が盗まれ,校内ですぐ見つかるのだがその盗まれた品のそばに何故か図書館から無断で持ち出した本が置かれていると言う事件が頻発していた。羽多も火災現場のそばで図書館の本を見つけたと言って持ってきてくれる。が本のそばには他に何もなかったという。 「空を見上げて」 女子生徒・右田が,亡くなった祖母に聞いたことのある,春雨づくしの料理が乗っている本を知らないかと相談してくる。右田は以前友人の箕島にも相談していて,箕島は見つけたらしいのだが,情報を教えて貰う前に家庭の事情で学校に来なくなってしまったのだ。連絡も取れないということで,駒子と針谷が協力して本を探し出すことに。
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著者の講演を聞く機会があるかも、ということで近刊を読んでみました。 舞台が県立高校の図書館、主人公が学校図書館司書ということで(しかも神奈川県!)多くの先生方が「読んだ」と言っていました。 中高生が気軽に読めるミステリとして、きっと多くの公立中高の学校図書館に置いてあるのだろう...
著者の講演を聞く機会があるかも、ということで近刊を読んでみました。 舞台が県立高校の図書館、主人公が学校図書館司書ということで(しかも神奈川県!)多くの先生方が「読んだ」と言っていました。 中高生が気軽に読めるミステリとして、きっと多くの公立中高の学校図書館に置いてあるのだろうな、と思います。 生徒からも見えづらい、図書館司書の仕事の一端を垣間見ることもできますが、それぞれの学校の校風や校長の方針によって「働きづらい環境にもなる」というのは、ちょっと舞台裏を見せすぎでは? と心配にもなります。 出入りの書店さんとここまで濃密な関係を築くこともそうそうないだろう、というツッコミも頭をよぎりますが、それは創作ならではというところでしょうか。 手に汗を握る展開があるわけではありませんが、作中で様々な本が紹介されていますので、「本」や「図書館」が好きな生徒であれば楽しめる作品だと思います。
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高校図書室の司書が主人公の書籍系日常ミステリー短編集。本屋さんミステリーの大崎さん、同じ書籍扱いでもこういう設定で来るんかぁ。なるほど学園ものにもなり、書籍系にもなるってこと。 司書さんはワトソン役で名探偵は出入りの書店員さん。出てくる本は、百人一首から東野圭吾、青山美智子までさすがのチョイス。 しかし、中田永一=乙一からのトリック崩しなんか、本好きしかピンとこーへんのちゃうか?俺は大好きやけど(笑
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