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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 双葉社 |
発売年月日 | 2023/04/19 |
JAN | 9784575246223 |
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商品レビュー
3.6
100件のお客様レビュー
大崎さんの本に対する愛が溢れていた。 作中、新旧様々な本のタイトルが出てくる。読んだなぁ、懐かしいなぁと思う作品もあればタイトルは知っているけれど読んでいない本もあったり、そもそもタイトルも作家さんの名前も知らない本もあったり。 そこで作品名で調べて気になったら読んでみて、新たな...
大崎さんの本に対する愛が溢れていた。 作中、新旧様々な本のタイトルが出てくる。読んだなぁ、懐かしいなぁと思う作品もあればタイトルは知っているけれど読んでいない本もあったり、そもそもタイトルも作家さんの名前も知らない本もあったり。 そこで作品名で調べて気になったら読んでみて、新たな世界が広がったり。読書の世界は無限だし奥が深いし止められない。 今回の舞台は高校の図書館。主人公はそこで司書をしている駒子。そして探偵役というかバディは図書館に本を納品している書店員の針谷(男)。 殺人現場に本を置き忘れて殺人犯にされてしまう、と大騒ぎする生徒。 針谷の母校で時を隔てて起きた、施錠された図書館での不可解現象。 駒子がかつて務めた超進学校の生徒が追い詰められていくのを止められるのか。 ボヤ騒ぎと生徒たちの持物+図書館から持ち去られた本がセットになって見つかる連続事件。 亡くなった祖母が読んだという春雨づくしの本を探して欲しいという依頼と学校に来れなくなった女生徒。 生徒たちの様々な悩みや苦しみを垣間見た物語だった。 学校という狭い世界で起こったこともあるが、時が経っても大人になってもどうにもならない問題もある。 そんな時に図書館司書としてなにが出来るのか、図書館という存在は彼らに何を与えられるのかと駒子は考える。 彼女の背景として、最初の赴任地は二年後に閉校が決まっている高校での『図書館を閉じる作業』だったこと、二番目の超進学校では図書館に置く本も図書館の役割も事細かに決められていたということがある。 そして三校目の戸代原高校が今作の舞台となるが、やっと駒子が自分の裁量で蔵書を決めたり図書館の運営に携われることが始まる。 そんな時に様々な生徒や教師たちに触れ、針谷の力を借りながら事件を解決していく。 だがこの作品で駒子が常に考えているのは先の、図書館が何を出来るのかだ。 そしてもう一つ、良く出てくる言葉が『ここにおいでよ』。 保健室登校は馴染があるが、図書館登校というのもあって良い。 『翼を休められる』場所、『ほんのわずかな気休めでも』『ないよりはあったほうがいい』、そんな場所。 そんな場所を作るためにも駒子は生徒たちに寄り添い、学校との懸け橋になり、針谷にも助けてもらっている。 一番印象深かったのは「空を見上げて」。こういう話は深刻になりすぎたり逆に諦観したような結末になりがちだが、意外な方向でホッとした。真の問題が解決したわけではないけれど、『翼を休められる』場所がある、待っている人がいるというのは涙が出るほどありがたいことではないだろうか。 お騒がせな生徒もいる、明るく真面目な子もいる、図書館など興味のない子もいる、そもそも来られない子もいる。いろんな生徒がいる学校という社会で図書館は常にそこにあるというのが安心感があって良かった。
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高校図書室×謎解きミステリー、あまりないジャンルだなと。学校の教師ではなくて、司書にフォーカス当ててるのが珍しいかも? 実在する本が出てきて、読んだことある本もしばしば。 針谷さん、本当に書店員?探偵じゃなくて?笑 高校の図書室、わりと好きだったなぁ。もっと通えば良かった。(...
高校図書室×謎解きミステリー、あまりないジャンルだなと。学校の教師ではなくて、司書にフォーカス当ててるのが珍しいかも? 実在する本が出てきて、読んだことある本もしばしば。 針谷さん、本当に書店員?探偵じゃなくて?笑 高校の図書室、わりと好きだったなぁ。もっと通えば良かった。(T∀T) 司書さんいなかったけど。
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高校の司書と出入りの書店員が、本にまつわる謎を解く連作短編。 出てくる作家や本は実在のもので、ほとんどが読んだことのある本だったのでより身近に感じた。 「空を見上げて」が特によかった。
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