それでも旅に出るカフェ の商品レビュー

近藤史恵(著者)

2023/07/13

カフェ・ルーズがシリーズ化されて嬉しい。
ここのところの様々な小説の中にもコロナ禍がしっかり浸透してしまったね。
カフェ・ルーズも勿論のこと。
旅。そして料理。
もろに大打撃なのに、店主のこういうお店は案外しぶといの言葉になんだか救われる。
可愛い。美味しそう。だけで終わるはずもなく女性の生き方や物事の捉え方、価値観。そして先入観。
さまざまな思いが交錯する。
旅先で自分の知らない文化から学ぶ事で、世界の広さを尊重することが出来る。
自分がわからなくなったとき旅に出ると言う店主。
マンスプレイニング。初めて聞いた言葉だった。
あなたから教わることなど何もない。
いつだって自分の脚で立てている人はかっこいい。

2023/07/13

コロナ禍で制限される中、旅に出れないからできること。
美味しそうな食事とドリンク。
また続きがでるといいな。

2023/07/09

コロナ禍を背景に話を展開しているのが、なんだかなつかしい感じがした。当時は異常事態で本当に飲食店は大変だったと思う。コロナ後にキッチンカーやテイクアウトが増えた。今までは仕事の合間に旅行に行っていた円も今は海外へは行けない。
それでも別の方法で新しいレシピやお菓子を考えたり手に入れたりはできる。
結局、本人の考え方や努力次第ということかな。

2023/07/08

Kindleで読んだ。
店主の円が海外で出会った珍しいスイーツが名物のカフェ・ルーズ。コロナ禍に負けじと営業を続ける店に集まるのは“事情”を抱えた客たちで…。
シリーズ2作目。

前作が好きだったので続きが読めて嬉しい。
色んなお客さんが来たけど、“マンスプレイニング”して、勝手にアドバイスをしてくる男性客が最悪だった…。
拒絶されたら自分の妻をバイトとして送り込んだり、口コミサイトで低評価したりと、気が滅入ることしてくる。
その後どうなったか…で終わったので続きが気になる。

出てきた料理やデザート、検索しては食べたいなぁ～と悶々してる。
今のうちにタイ料理もたくさん食べておかなきゃ。
デザートはあんまり好みのがないので、いろいろ売っている日本が恋しい。

2023/07/07

前作を結構忘れている。外国の珍しいスイーツが出てくることは覚えてたけど。
体調が不安定だったこともあり、体に優しいスイーツや飲み物に強く心惹かれた。コロナ禍の不安感にも共感したが、女性のいろんないきづらさに触れていて、そのことに深く共感した。自分自身も閉じ気味な傾向だと思うので苦しい。

2023/07/07

コロナ禍の状態が登場するお話が多くなりました。
続編のこちらのカフェもコロナ禍で休業というかたちでスタート。
美味しそうなメニューが登場するなか、
精神的な面の細かい心模様なんかも勉強になったと感じました。
何気ない言葉のひとつひとつが相手にどう響くのか。

最後の方ではカフェを女性一人でやっていく大変さ。
女性に限る事ではないだろうけど、いろんなお客さんがいますからね。
SNSっていうのも便利なようで怖い。
いろいろ勉強になった今作でした。

2023/07/05

面白かった。自分もいろいろなものを食べた感じがした。
旅に出れたかな。円と暎子のその後を知れて、コロナ禍でも頑張っていることを知れて良かった。また続きが見たい作品。

2023/07/04

世界の珍しい食事やスイーツのお店にまつわる様々な小さなできごとを紐解いていく主人公の女性と店長さんとの温かい物語。今回はコロナ禍真っ只中で書いてみえたのか、随所にコロナに関わる状況が登場しており、その点だけは少々くどいかなとも思いましたが、この時代の記録としては大切なのかも。出てくるスイーツにホントに出会いたい。

2023/07/02

　前作「ときどき旅に出るカフェ」に続いて読んでみましたが、やっぱり「ビストロ・パ・マル」シリーズの方が好きかな。
　ビストロシリーズにも多少の悪意は感じましたが、こちらのシリーズは“悪意”がより見え隠れしているんですよね。
　別にいい人ばかりがいる物語を望んでいるわけではありませんが、近藤さんの描く悪意ってかなりエグい気がするんですよね。
　それがあまり多くなると、ちょっと胃もたれするといいますか。
　ですので、1話ずつ、時間を空けて読み進めましたが、このシリーズはちょっともういいかな？と思っています。
　ビストロシリーズが再開されたら嬉しいんですけどね。

2023/06/30

旅で出会ったお菓子や飲み物を再現して提供するカフェ。こんなお店が近くにあったらいいなぁ～
でもこれはコロナ禍の不穏な空気が漂うお話です。そして様々な立場の生きづらさが描かれています。女性やマイノリティに対して理不尽な社会への怒りがそこにはありました。