それでも旅に出るカフェ の商品レビュー
一作目も面白かったけど、第二弾も面白い。 円さんの強く芯があるけど、ちょっと揺れる不安さや、瑛子さんが心の支えになっている関係性もいいなと思う。 食べ物が何より美味しそうで、ぜひ食べてみたいと思うものが多い。
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シリーズ2作目。コロナ禍やロシア・ウクライナの戦争など最近の時事問題に触れながら人との付き合いについて描かれていて考えることが多い。箱崎さんの話はこれで終わりなのか…と不完全燃焼気味。日本て謙遜して相手を褒めて持ち上げなきゃいけない人付き合いが未だ求められていてほんと面倒。人には...
シリーズ2作目。コロナ禍やロシア・ウクライナの戦争など最近の時事問題に触れながら人との付き合いについて描かれていて考えることが多い。箱崎さんの話はこれで終わりなのか…と不完全燃焼気味。日本て謙遜して相手を褒めて持ち上げなきゃいけない人付き合いが未だ求められていてほんと面倒。人にはズケズケ言うくせに逆に言われたり期待してたものと違う言葉が返ってくると不機嫌になったり連絡が来なくなる人っていて瑛子に共感する。モヤモヤする中でもカフェ・ルーズで出される各国の料理やお菓子は癒し。食べてみたいものが今回も多かった。
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前作「ときどき旅に出るカフェ」に続く第二弾。 久しぶりのカフェ・ルーズはコロナ禍の時期の内容で、それを経験した現代人はより身近な出来事として感じられた人が多いと思う。 今作はよりダークな部分に足を踏み入れ、どちらが良い悪いとかではなくお互いが理解し合い、受け入れる事が出来る社会じ...
前作「ときどき旅に出るカフェ」に続く第二弾。 久しぶりのカフェ・ルーズはコロナ禍の時期の内容で、それを経験した現代人はより身近な出来事として感じられた人が多いと思う。 今作はよりダークな部分に足を踏み入れ、どちらが良い悪いとかではなくお互いが理解し合い、受け入れる事が出来る社会じゃないといつまで経っても叩きは収まらないと感じる。 生きている限り、どちらの立場にもなり得るけど人間は自分の立場の方が正しいと主張しがち。
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今回も、いろいろな国を感じることが出来る素敵なスイーツがたくさんありました。コロナ禍での話だったので、あの時の閉塞感や不安感も思い出しました。だからこそ、遠い国に思いを馳せられるスイーツが愛おしく感じました。 それぞれの話は、いつもは忘れてしまいがちだけど、社会の中で生きていると、喉にグッと詰まり、首をひねりながらも飲み込んできたものを思い出す気がしました。 話の最後は完全にスッキリと解決するわけではないけど、登場人物たちが前に出す一歩を応援したくなりました。 どうか笑顔になれますように。その一歩にはきっと意味があるよと。
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シリーズ2段とは知らず読んだ。 「カフェ・ルーズ」は、店主の円が世界の色々な場所を旅して惹かれた料理を出すお店。でも、コロナ禍で苦境に追いやられる。 だからタイトルは「「それでも」旅に出る」なんだなぁ。 人の悪意とか、どうにも綺麗に解決できないことの方が多いけど、「それでも」自...
シリーズ2段とは知らず読んだ。 「カフェ・ルーズ」は、店主の円が世界の色々な場所を旅して惹かれた料理を出すお店。でも、コロナ禍で苦境に追いやられる。 だからタイトルは「「それでも」旅に出る」なんだなぁ。 人の悪意とか、どうにも綺麗に解決できないことの方が多いけど、「それでも」自分の大切なものを見つけて、信じて歩んでいくしかない。
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コロナ禍に悩まされているエピソードも多く、 ほっこり読める内容ばかりではなかった印象。 個人的には前作の方が読みやすかったです。
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連作短編でしたが、唐突に話しが終わるように感じるものが多くて残念。 前作に引き続きカフェの料理は美味しそうで、世界観は大好きな作品です。
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【あらすじ】 世界のさまざまなカフェメニューを提供する、カフェ・ルーズ。円が営むカフェもコロナ禍の影響を受けていて……。 日常のちいさな事件や、モヤモヤすることを珍しいお菓子が解決していく。「こんなカフェに行きたい!」の声続々のコージーミステリー第二弾。 『こちらが嬉しくなる、気が楽になることを言ってもらえていると感じる時は、たぶん相手の方がこちらに気を配ってくれているのだ。若い頃は、そのことになかなか気づけなかったし、たぶん気づかない人は一生気づかないままだろう。』 『正しくありたいと思う人ほど、どんどん生きづらくなっていくのかもしれない。』 【個人的な感想】 見たことも聞いたこともない世界の色々なお菓子の見た目や味を想像しながら読むのが楽しかった。 読んでいてふっと心が軽くなるような作品
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最後、苦しいねえ。 箱崎さん、苦しい。箱崎さんサイドの人間だったからとても気持ちが分かる。 海水を飲む例えがとても分かりやすかった。 自分を卑下することは周りの人を馬鹿にすること、自分を卑下して相手を褒めて、相手から「そんなことないよ」待ちのコミュニケーション。 私もしてたなあ...
最後、苦しいねえ。 箱崎さん、苦しい。箱崎さんサイドの人間だったからとても気持ちが分かる。 海水を飲む例えがとても分かりやすかった。 自分を卑下することは周りの人を馬鹿にすること、自分を卑下して相手を褒めて、相手から「そんなことないよ」待ちのコミュニケーション。 私もしてたなあ。 やってて気持ちよくないよね。 それに気づいて、止めてからしばらく経つ。 自分を卑下せず、相手を見下しもせず、対等に接する。そんな世界がどれほど心地良いか。 とはいえ、相手との距離を感じた時はつい卑下してしまいそうになるんだけどね、そこは思っても言わないようにしてる。 今回は前作よりもダークめ。 コロナやウクライナのことがストレートに書かれていたのもあるのかもしれない。 DVとか、偏見とか、嫉妬とか。 する側の気持ちも分かっちゃうし、それを見てる側の視点から読んでおもしろかった。 知らないお菓子が出てきたのはもちろん、マンスプレイニングやスティグマなど知らなかった単語(価値観?)も同時に知れて勉強になる。 前作も併せて登場してきたお菓子のうち1つは作って食べてみたいな。
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良かった がっつり世界情勢が関わってくる話、だけど、私はその不安などに寄り添ってくれる本だなと感じました コロナが出てくる話は、読書を現実逃避として読む私にとって現実に戻されるので嫌いです、が、これは寄り添ってくれる、コロナが話に出てきてもいいと思う話でした
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