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街とその不確かな壁 の商品レビュー

3.9

546件のお客様レビュー

  1. 5つ

    150

  2. 4つ

    195

  3. 3つ

    120

  4. 2つ

    32

  5. 1つ

    7

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2024/07/10

「ノルウェイの森」が思春期の喪失の物語なら、この本は中年期の喪失の物語。同時代に生きていることを嬉しく思う。

Posted byブクログ

2024/07/09

世界の終わりを読んでる人、読んでない人 春樹作品を愛する人、関わってこなかった人で評価は違うと思う。ちなみにそこそこのハルキストである私にとっては、過去回収を含むストーリー展開にまんまとやられました。メタファーに固執しすぎず(あえてだと思う)読みやすくまとめられた神作。 原作読ん...

世界の終わりを読んでる人、読んでない人 春樹作品を愛する人、関わってこなかった人で評価は違うと思う。ちなみにそこそこのハルキストである私にとっては、過去回収を含むストーリー展開にまんまとやられました。メタファーに固執しすぎず(あえてだと思う)読みやすくまとめられた神作。 原作読んでないなら、是非読んで違いを味わってほしい。

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2024/07/07

序盤の世界観にははまらず、中盤からの日常を描いた展開がとても面白く読み進めることができた。正直、前半は眠く、どうしようかと思ったほど。

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2024/06/28

懐かしいハルキさん節。 過去作のリメイクのせいか、初期の感じが色濃く。おそらく大人になったからこその言い訳というか弁明らしきところも。 出来たらあの頃の作品の最も好きなトコロでもある、ゾクゾクッとするあの瞬間が有ったら良かったのになあ。

Posted byブクログ

2024/06/28

胡蝶の夢。 主人公、あるいは村上春樹自身の、 喪失による哀しみから回復するための。 長い年月を経て、 でもそれは心にとっては一瞬の夢のようなもので、 回復していく心の中のありようが語られている感じ。 だから今まで以上に、物語の中の現実感が乏しく、 とても内面的というか幻想的...

胡蝶の夢。 主人公、あるいは村上春樹自身の、 喪失による哀しみから回復するための。 長い年月を経て、 でもそれは心にとっては一瞬の夢のようなもので、 回復していく心の中のありようが語られている感じ。 だから今まで以上に、物語の中の現実感が乏しく、 とても内面的というか幻想的になっている。 こころを語っているような印象。

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2024/06/25

私にとって初めての村上春樹作品だった 序盤はとてもテンポよく読み進められたが、中盤からは頁をめくる手が重かった 難しくて謎が謎のまま終わった感じでモヤモヤした。 でも、街と影といった設定はとてつもなく深くて面白く、自分の中であれやこれやと考えながら読み進められたのは凄く素敵な経験...

私にとって初めての村上春樹作品だった 序盤はとてもテンポよく読み進められたが、中盤からは頁をめくる手が重かった 難しくて謎が謎のまま終わった感じでモヤモヤした。 でも、街と影といった設定はとてつもなく深くて面白く、自分の中であれやこれやと考えながら読み進められたのは凄く素敵な経験だった この人でしか書けないであろう文体と表現がとても自分好みで他の作品も読んでみたいと思った

Posted byブクログ

2024/06/20

パラレルワールドに、成熟しきっていない微妙な年齢の男女。何か芯のようなものを失って現実を生きる主人公。 ハルキストが期待する村上春樹感。 なぜか、読むのにとても時間が掛かった。

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2024/06/19

久方ぶりの村上作品でした!相変わらず小難しい精神世界の話が序盤から展開され、相変わらずの村上ワールドに懐かしさを覚えました。ただ、中盤からはその独特な世界観に引き込まれたので、さすがだなと思いました。ファンタジーですが、どこかに存在するかもしれない自分の影と、一生を左右するほどの...

久方ぶりの村上作品でした!相変わらず小難しい精神世界の話が序盤から展開され、相変わらずの村上ワールドに懐かしさを覚えました。ただ、中盤からはその独特な世界観に引き込まれたので、さすがだなと思いました。ファンタジーですが、どこかに存在するかもしれない自分の影と、一生を左右するほどの恋愛体験について、想いを馳せることが出来ました。

Posted byブクログ

2024/06/18

中学1年で出会った村上春樹さんの最新作。 不完全燃焼だった作品に向かい合ったそう。 村上春樹ワールドを堪能できた。 毎回既視感を感じる物語の中にあるこの空気感 文字が小さくて読めるか不安だったけど、引き込まれ1日で読みきった。 もう一度村上作品を最初から読み直したくなった。

Posted byブクログ

2024/06/11

街と壁、そのモチーフは村上春樹作品で僕が一番好きな物語で出てくるものだ。その物語に比べると、抽象度と独白の密度が増したように感じた。現実と夢...いや現実と現実'の境目が曖昧なのに、その差は明確で対になっている。その独特の世界観を表現する手段として、小説以外にありえない...

街と壁、そのモチーフは村上春樹作品で僕が一番好きな物語で出てくるものだ。その物語に比べると、抽象度と独白の密度が増したように感じた。現実と夢...いや現実と現実'の境目が曖昧なのに、その差は明確で対になっている。その独特の世界観を表現する手段として、小説以外にありえないと断言出来るところが、彼の魅力のひとつだと再認識した。

Posted byブクログ