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街とその不確かな壁 の商品レビュー

3.9

535件のお客様レビュー

  1. 5つ

    147

  2. 4つ

    192

  3. 3つ

    117

  4. 2つ

    32

  5. 1つ

    7

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2024/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 人の存在、心の奥、本当の自分、生死、恋愛、親子・・・たくさんのテーマが不思議な世界の中で描かれていく。どちらが本物でどちらが影かわからない、二つの世界に生きる自分という存在。考えると混乱するけれど、心は穏やかなまま読んでいられた。ヨーロッパの田舎の街を思わせる風景も怖くない。  主人公、子易さん、添田さん、コーヒーショップの女性、イエローサブマリンの少年とその家族・・・みんな愛おしい人たちだが、現実世界で私はその人たちとわかりあえているだろうかと、そんなことも考えた。

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2024/07/30

現実と非現実が曖昧に交差する独特の世界観な作品です。 賛否両論があり好みがはっきりわかれる作品と思いますがぜひ読んでください

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2024/07/27

触媒の様な小説。読みやすいし他の作品ほどわかりにくくもない。 共感と共に読み手の中からも浮上するものがあるんじゃないかな。 イマジネーションとリアルの間でどこに重心を置くか相互は影響を与えあってると思うし無関係ではないとも思う。 また読み返したいなと思ういい作品だった。

Posted byブクログ

2024/07/21

独特で不思議な世界はやはり登場する。が、現実に則した"独特"であるため、長いが読み易い作品だと思っていたがそれは罠。だからこそ読み取るのが難しくて、後に考える余地を与える作品。

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2024/07/21

「世界の終わり…」は、読者を異世界に瞬間移動させてしまうような魅力があった。「…不確かな壁」は「世界の…」で導けなかった何か不満のようなものがあって書かれたのかと思ったがそうではなかった。うまく言えないが解決・解放のようなものが描かれていて救われたような気がする。

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2024/07/18

発売日に入手してテンション上がったが、2ページくらいで1年経ち、中盤から一気に読み終わった。 よくわからないは重いふわふわした感じが、梅雨のどんより雨の日にぴったりの本だった。 影と自分、誰が実体か不明で、幽霊も出てきたり、少年と合体したり、よくわからなかったが、一気読みできたの...

発売日に入手してテンション上がったが、2ページくらいで1年経ち、中盤から一気に読み終わった。 よくわからないは重いふわふわした感じが、梅雨のどんより雨の日にぴったりの本だった。 影と自分、誰が実体か不明で、幽霊も出てきたり、少年と合体したり、よくわからなかったが、一気読みできたのは村上春樹ワールドが漂っていたからだろうと思う。少女はどこに、だれだったのか、、、謎だらけの読みおわった後の後を引く感じが心地いい。

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2024/07/17

私は世界の終わりとハードボイルドワンダーランドを初めて読んだとき、なんて美しい物語なんだと衝撃を受けたのだが、その話を再構築したような話ということで、とても面白かった。 第一部は個人的にはイマイチだったのだが、第二部からが本当に面白い。都会から田舎に引っ越してきたある男性が主人...

私は世界の終わりとハードボイルドワンダーランドを初めて読んだとき、なんて美しい物語なんだと衝撃を受けたのだが、その話を再構築したような話ということで、とても面白かった。 第一部は個人的にはイマイチだったのだが、第二部からが本当に面白い。都会から田舎に引っ越してきたある男性が主人公で、とにかく全体的に静かな物語なのだが、そこがまたなんともいいのである。 私は村上春樹の小説の中に出てくる飲酒シーンがとにかく大好きで、だからか、一番好きなシーンはカフェ経営をしている女性と主人公が飲酒する場面であった。お酒を飲んでいるだけではあるのだが、ただただ、とても美しいと感じた。

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2024/07/15

どうにも物語が頭に入って来ないので序盤で読むのを断念 村上春樹の本はすんなり物語に入って行ける本とそうでない本があり、今回の本は後者だった まず夢読みと言う良く分からない物が出て来たり、物語の舞台が現代的であるものの街には高い塀があり門が閉ざされていると言う描写が中世的で世界観...

どうにも物語が頭に入って来ないので序盤で読むのを断念 村上春樹の本はすんなり物語に入って行ける本とそうでない本があり、今回の本は後者だった まず夢読みと言う良く分からない物が出て来たり、物語の舞台が現代的であるものの街には高い塀があり門が閉ざされていると言う描写が中世的で世界観が良く分からなかったと言うのも途中で読むのを断念した理由の一つだった 本当は最後まで読めるのが良いんだろうけど以上の理由で最後まで読めなかったのは残念だ

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2024/07/10

「ノルウェイの森」が思春期の喪失の物語なら、この本は中年期の喪失の物語。同時代に生きていることを嬉しく思う。

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2024/07/09

世界の終わりを読んでる人、読んでない人 春樹作品を愛する人、関わってこなかった人で評価は違うと思う。ちなみにそこそこのハルキストである私にとっては、過去回収を含むストーリー展開にまんまとやられました。メタファーに固執しすぎず(あえてだと思う)読みやすくまとめられた神作。 原作読ん...

世界の終わりを読んでる人、読んでない人 春樹作品を愛する人、関わってこなかった人で評価は違うと思う。ちなみにそこそこのハルキストである私にとっては、過去回収を含むストーリー展開にまんまとやられました。メタファーに固執しすぎず(あえてだと思う)読みやすくまとめられた神作。 原作読んでないなら、是非読んで違いを味わってほしい。

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