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街とその不確かな壁 の商品レビュー

3.9

535件のお客様レビュー

  1. 5つ

    147

  2. 4つ

    192

  3. 3つ

    117

  4. 2つ

    32

  5. 1つ

    7

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2024/09/23

「村上ワールド」を存分に楽しめる作品だった。しかし、あまりにも「村上ワールド」なので村上文学初心者には向いてないのかもしれない。村上ファンの僕にとってはとても面白かった。

Posted byブクログ

2024/09/22

2023年4月の発売時に購入して、2024年の9月に読了。あいだでほかの本を何冊も読んでずーっと積読してた春樹本。300ページを過ぎてから俄然面白くなった。 書き出しが初期の春樹本みたいな印象で、その理由があとがきを読んで分かった。 一人の作家が一生のうちに真摯に語ることがで...

2023年4月の発売時に購入して、2024年の9月に読了。あいだでほかの本を何冊も読んでずーっと積読してた春樹本。300ページを過ぎてから俄然面白くなった。 書き出しが初期の春樹本みたいな印象で、その理由があとがきを読んで分かった。 一人の作家が一生のうちに真摯に語ることができる物語は、基本的に限られている。 そんな言葉に反して、もっとながく作品を生み出してほしい。

Posted byブクログ

2024/09/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

彼女が教えてくれた街、本物の彼女はそこにいるという。ではここにいる彼女は影なんだろうか? 戻ってきた私は影だったのか? 街は自分の中にあるものではなく、皆で共有できるものなのか? 街は何のために存在するのか? 伝えたい想いは? 色々と難しく、考えが巡るものの、そこも含めて相変わらずの面白さ!! ストーリー、頭に描き出される情景、綺麗な文章にどんどん引き込まれて、読み進めずにはいられなくなる。 流石、村上春樹さん!!

Posted byブクログ

2024/09/11

5に近い、4! やっぱり村上春樹は読み進めちゃう。 ファンタジーとも言えるし、ドラマとも言える気がする。 どこにも属せなくて不幸と感じる時は、壁に囲われた街に行けたらいいのにな。

Posted byブクログ

2024/09/04

面白かった。 なかなか感想を述べるのが難しい作品、作家ではあるが時間の流れや喪失、希望といったことがテーマなのかなと思いました。 長い年月を経て完成させたとあとがきにも書かれている通り重厚感のある内容になっていると思います。おすすめです。

Posted byブクログ

2024/09/04

読み終わった時、村上春樹って天才!と思わず言ってしまった。この作品を機に、この作者の小説を読むようになった。 小説の無限な可能性を感じた!

Posted byブクログ

2024/09/01

村上原理主義者となり40年余。明文化できない何かにより、読み続けている。不断の移行の中に何を見つけるのか。

Posted byブクログ

2024/08/29

恋をしていた頃、彼女が教えてくれた「街」の話。そこに行く自分は「夢読み」として、彼女に再会する。 まずこの本には珍しく「あとがき」があり、著者自身が少しだけこの小説を書いた経緯を解説をしている。 それだけでも結構嬉しい。 「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」が1番好...

恋をしていた頃、彼女が教えてくれた「街」の話。そこに行く自分は「夢読み」として、彼女に再会する。 まずこの本には珍しく「あとがき」があり、著者自身が少しだけこの小説を書いた経緯を解説をしている。 それだけでも結構嬉しい。 「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」が1番好きなので、めちゃくちゃ期待していた。 でも、残念ながらそれを超えることは出来なかった。 それでも、近年の作品の中では面白いほうだと思う。 村上春樹らしい会話(多分現実にこういう会話している人はいない)や、描写、比喩、世界観。 どれをとっても好きなタイプ。 この作品はミステリーではないので、伏線は回収されない。 あれ?村上春樹の小説ってこんなんだっけ?と思うくらい、素敵な世界観だけをぶつけて、特に説明はなし。 結局、彼女がどうなったかも(実際に確かめようと思えばできたはず)、主人公が現実世界に戻ってきたかもわからない。 ただ、イエローサブマリンの少年の行方と、街から出ていった影がどうなったかがわかってよかった。 とにかく世界観を楽しむ物語。 多分いろんなメッセージが込められているんだろうけれど、特にピンとこなかった。 ただ、第三章は短いけれどとても重要で、伏線回収とまでは行かないけれど、今まで読んできた物語の違和感を払拭してくれる。 いつもながら何かすごいことが起こるのではと期待させてそうでもないという、それゆえ、最後の最後まで読み応えは十分にある一冊。

Posted byブクログ

2024/08/28

読書が趣味と言えるくらいには本を読むようになって初めて村上春樹作品を読んだが、字を追う時間が幸福だった。 心に流れ込んでくる活字からたくさんの養分を摂取したような、没入感と表せばいいのか、心が一定のリズムで規則正しく動く安心感のような、言葉ではうまく言い表せないが、とにかく心地よ...

読書が趣味と言えるくらいには本を読むようになって初めて村上春樹作品を読んだが、字を追う時間が幸福だった。 心に流れ込んでくる活字からたくさんの養分を摂取したような、没入感と表せばいいのか、心が一定のリズムで規則正しく動く安心感のような、言葉ではうまく言い表せないが、とにかく心地よかった。 どうゆう本でどう物語が終わったかをまとめて説明することができない。 最後の1行まで答えを、終わりを、求めてページをめくるがそのようなものは見つからない。 伏線がわかりやすく回収されることはないし、結局どうなったのかわからない。 でもわからなくていい。私たちと同じであろうこの世界と不確かな高い壁の中の世界、そもそもが曖昧な世界なのだから。

Posted byブクログ

2024/08/26

「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」のような始まりから、予想もつかない新たな物語が始まる、という感じ。少しずつ理解出来つつあった村上春樹作品にあって、これはまた難しい方、やったかも。(^◇^;)読み応えは、あるけれども。

Posted byブクログ