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クスノキの番人 の商品レビュー

3.9

536件のお客様レビュー

  1. 5つ

    130

  2. 4つ

    235

  3. 3つ

    132

  4. 2つ

    16

  5. 1つ

    3

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2024/07/13

全く予習しないで、読んでみましたが、変わった話しだなという印象です。 よくこんなこと思い浮かぶなーって感心します。 最後まで、タイトル通りのストーリーには驚きました。 主人公の成長もあり、心も温まるし面白かったです。 クスノキの女神も早く読みたくなりました。

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2024/07/11
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文体はあっさりしていて最初は退屈だった。2023年6月に読み始めて20ページほどで読む事を辞めた。2024年7月から再開。通勤時間を使って読み進めた。冒頭はやはり退屈(心理描写が少ない、言葉遣いに品が感じられない。描写に美しさを感じにくい)で流し読みしたが、中盤から後半にかけて集中して読めた。丁寧な伏線回収や滞りなく進む展開から物語に入り込み事ができた。また、表現が分かりやすく情景が浮かびやすいからか最後のシーンで涙が出てしまった。

Posted byブクログ

2024/07/10
  • ネタバレ

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ファンタジー好きだったわ、私…と思い出させてくれた一冊。 一人親家庭の貧困や認知症、血の繋がりの重みなど、物語の背景には重いテーマがあるが、主人公である玲斗の気楽で(軽薄で?)おおらかな(浅はかな?)人柄のおかげで、その重さが心にのしかかることはなかった。 軽率にも犯罪を犯してしまう様な玲斗だが、彼との出会いは千舟さんにとって救いだったはず。

Posted byブクログ

2024/07/09

久しぶりの東野圭吾。言葉にならない想いをどう伝えるか。じんわり胸の中が温かくなる小さな奇跡のお話でした。というかやっぱりこの人小説上手いんだなぁ。長編だけどすごく読みやすくて疲れない。なんでだ。

Posted byブクログ

2024/07/08
  • ネタバレ

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勤めてた工場の社長が嫌な人すぎる。まずは弁護士からの言葉が心に刺さった。 クスノキ...尊くてなんて不思議な巨木。もちろん千舟さんのいうように邪念とか悪い念を伝えられることもあったろうが...足繁く通う受念者達はみんな預念者のことを大切に思っていると信じたい...。 最後の千舟さんの話を聞いて、ドラマ『大恋愛』オープニングを思い出しました。

Posted byブクログ

2024/07/08

▼東野圭吾さんとはあまり幸せな邂逅を果たせていなくて、恐らく15年以上前?に「交通警察の夜」だけを読んだっきりでした。今回たまたま、ご縁がありまして。ハートウォーミングなファンタジーでした。 ▼それなりに同情されるに足る不幸な生い立ちの若い男性がおり、経済的な立ち位置で言うと豊...

▼東野圭吾さんとはあまり幸せな邂逅を果たせていなくて、恐らく15年以上前?に「交通警察の夜」だけを読んだっきりでした。今回たまたま、ご縁がありまして。ハートウォーミングなファンタジーでした。 ▼それなりに同情されるに足る不幸な生い立ちの若い男性がおり、経済的な立ち位置で言うと豊かではなく。高校卒業後、水商売のボーイさんを経て中小企業で働いたが、、、たちの悪い社長に解雇され、腹いせに同会社に窃盗に入って失敗、逮捕されて実刑か・・・・?   と、いうときに、「縁遠い血縁」 が 「高額な弁護士」 を雇ってくれて、「今後言うことを聞くなら、助けてやる。何をするのかは今は言えない」という、なんとも酷いオファー。仕方なく受ける。示談になる。自由になる。  約束通り、「自分の死んだ母の、異母姉=伯母」という初老?の女性から、とある神社にある、「クスノキの番人」の仕事を命じられる。というお話。 ▼このクスノキが、まあつまり不可思議な力が有るわけです。そして、それは代々、伯母の一族が番人をしてきた、と。そしてその伯母というのは、もともとが経営者一族の一員で、とても優秀な経営者で、つまりはとてもお金持ちで、そして子供がいない。なので、「あなたが継ぎなさい」。 ▼主人公は ・もともと片親(母のみ)で ・母は貧しく水商売で、それも若死にし ・学歴が高くなく社会的地位が高めの知人友人ゼロ という境遇で、さほど悪意もなく犯罪まで手を染めてしまった。 ところがそこに、「超・金持ちで独身で子供もいない高齢者女性」が、親戚として現れて。仕事をくれて。寝床もくれて。現金もまずは多少くれて。 この「伯母」は、一見、(お約束通り)冷たい厳しい感じ。 なんですが、実態は(お約束通り)青年を愛している。 そして過去のとある後悔を引きずっている(当然隠している。当然、何か隠している感じは序盤に分かる)。 ともあれ、主人公からしたら、確変大当たりみたいな幸運。 これまでは主人公は、 ・ニヒルで自己評価が低く ・自暴自棄で ・未来に前向きになれず刹那的 …だったのですが、それが徐々に変わっていく。 そして人のために何かを、できるようになる。 芸の無い言葉で言うと、ヒトとして成長していく。 「金持ちの伯母」が、何者なのか。どういう過去があるのか。どういう悲しみがあるのか。なんの秘密があるのか。そんなことが徐々に分かってくる。 そして、主人公の青年と、老伯母との間に、信頼関係が、愛情が醸成されてくる。 …というようなことが全て、「クスノキに、いったいどういう効能があるの?」という秘密が徐々に分かるにつれて、連動して展開していきます。 ▼なかなかにウェルメイド、良くできています。序盤から読みやすく、ダレ場なく楽しみました。これぁ、なかなかの技です。バランスが良い。  敢えて言えばウェルメイド過ぎるところだけが減点かなあ、という(笑)。よく出来ているンです。なんというか、編集者とかプロデューサーとかプロモーターとかが泣いて喜びそうな(笑)。 ▼あとまあ、もちろんそういう意味でファンタジーなんですけれど、主人公の青年が一種フラットなキャラクターで、ちゃんと感情移入できるし、無駄な背伸びも無く、でも読み手の胃を痛くするような悪意や歪みもなく、そこも「流石」な技術だと思います。いや、これは実はけっこう難しいと思うんです。ホント。 ▼ただ一方で、この世界観を作るために主人公は、「ファンタジックな、ヒトの善意や温もりみたいなもの」から、一見、遠い世界から来た異邦人である必要がある。なのでそういう育ちになっている。まあつまり、色んな「ガチャ」が裏目裏目で出たような。  そこから成長(脱出)する。まあ言ってしまえば富裕層に入り、その階層で社会化していく訳ですが、そこの流れときっかけは、上記のように非常にラッキーな偶然に恵まれて、なんですね。つまり「金持ちの伯母が子も無く孤独だったから構ってくれたラッキー」。  そこンところの、運命の皮肉?というか…運命の浅さ?、みたいなものをもうちょっと意識させてもよかったかなあ、と思ったりしました。

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2024/07/02

さすが東野圭吾。 物語は読みやすく2日で読み終わってしまった。 続きが気になってクスノキの念とは?どういう意味があるの?と気になってどんどん読み進めて、 ラストスパートで涙が止まらない。 絆、大切な人の想いを感じて心あったまるストーリーでした。

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2024/06/30
  • ネタバレ

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『できなかったのではなく、しなかっただけだ。つまらないプライドや卑小な意地のせいで、自分の心に嘘をついていた。そんなものには何の価値もなかったのに』 後悔のないよう、自分の心に正直に。

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2024/06/30

めちゃくちゃ感動するかな?と思ってかなりハードルを上げて読んだせいか、大感動とまではいかなかった。ただ、さすが東野圭吾で、読みやすくて、クスノキの秘密ってなんだろう?ってどんどん引き込まれたのは事実。玲斗くんの成長とクスノキの秘密に心がほっこりしました。

Posted byブクログ

2024/06/29

東野圭吾のSFはナミヤ雑貨店の奇蹟以来ですが、1番好きです。SFの現象の明かされる感覚が好きです。主人公の学はないけど、誠実さがあるし、弁が立つという設定も良かった。クスノキを使って謎を明かしつつストーリーが展開されるのが良かった。 とくに設定が好きだった。三つの主な話の全てが素...

東野圭吾のSFはナミヤ雑貨店の奇蹟以来ですが、1番好きです。SFの現象の明かされる感覚が好きです。主人公の学はないけど、誠実さがあるし、弁が立つという設定も良かった。クスノキを使って謎を明かしつつストーリーが展開されるのが良かった。 とくに設定が好きだった。三つの主な話の全てが素晴らしかった。これが読みたかったんだと思いました。

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