クスノキの番人 の商品レビュー

東野圭吾(著者)

2024/11/07

祈念、受念ができるのは親族間のみ。また受念できたからといって劇的に人生が変わるわけではない。
亡くなった人の思いや心の中を知ることで、自己を改めるきっかけになる程度。

玲斗が少しずつ成長していく様は面白かったです。

2024/11/07

とてもファンタジー。
玲斗の母親から受念するのかと思いきや千早さんからだった。
千早さんは玲斗に伝えたかったのかな、どういう心境で念を送ったのか。

2024/11/06

預念を何度も聞いて完成した、耳が聞こえず頭の中で作った曲が認知症のおばあちゃんの記憶を蘇らしたシーンは感動した。

2024/11/05

とても面白かった。
ひとりの若者の成長物語であり、いくつかの「家族」のカタチを描いた作品でもある。

ミステリーが苦手な人でも読みやすい、易しい進め方であり、心温まる優しい物語でもある。

一方で、だからこそ、ミステリー好きでもヒントを見逃すような意外な結末が隠されている、とも言えるかもしれない。

ファンタジー要素がありつつ、没入できるのはさすが。クライマックスのひとつといえるあのシーンを読んだ時には、しばらくページをめくれずに浸ってしまった。

いくつかあった「答え合わせ」のシーンで、わかりやすいヒントだった点には敢えて触れないのが、おしゃれというか、センスだなぁと感じた。

2024/11/04

クスノキの力の設定のみファンタジー。その力がどういうものなのかが明かされるのも終盤なのだが、その部分以外はヒューマンドラマ。謎解きはあるが、ミステリーではない。
クスノキの力が想像とはまったく違っていた。このクスノキが実際にあったとしても、自分がその力を使おうとすることはないかな‥と思って読んだ。
柳沢ホテルの今後が気になる。

2024/11/05

私が知っている東野圭吾さんの作品は暗い過去や罪を償う重いお話が多かったような気がしますが、『クスノキの番人』は比較的日常が描かれていたり、人々との繋がりを通して、番人としての役割や祈念について紐解いていくものでありました。

300ページくらいまでは進展が見えづらく、少々中だるみをしてしまったため評価は低めです。続編を読むかは検討中です。

（ネタバレ）頭の中に流れるメロディーを形にするといった展開には驚きましたが、生きているものが意思を受け継いでいく、あるいは代わりに夢を叶える場面には温かい気持ちになりました。

2024/11/02

クスノキの穴の中で預念すると、預念した人の血族のみ受念することができるというファンタジーが入ったお話し。
頭の中丸ごと伝えることができるので文章などでは伝えられないことも伝えたい時に適している。
そのクスノキの力を利用した人のお話はどれも心温まるお話しでとても良かった。血族だけど関係が薄かった家族、血族ではないけれど関係が密だった家族。それぞれのクスノキとの関わりがみれた。
けれど主人公の玲斗はそんなに好きにはなれなかった。デリケートに扱わないといけない事柄なのに、あまり深く考えずに突っ込んでいくのが嫌だった。周りの人の懐が広くて、結果何とかなったから大事にはならなかったけど...。でも、これから千舟さんが色々教えてくれるだろうし、玲斗も千舟さんも新たな家族を築くチャンスが巡ってきて良かった。二人の今後に幸あれ☺️

2024/11/02

自分の思いは何かを介してではなく、直接相手の目を見て伝えるのが一番なのだろう。また、伝えられる側も相手の真意を汲み取ろうとすることが大事なのだろう。最後の2.3行に作者の思いが込められている。

2024/11/02

どんな後悔もやり直しできるとともに、人の行動にはいろんな思いがある
それが一見、冷酷に見えるものでも

関係ないけどホテルのホスピタリティの真髄を見た気がした

2024/11/02

読み始めでは、どんなストーリーがまったく先行きが見えない内容でした。読んで行くうちに、神秘的なクスノキを感じ、興味深く吸い込まれてしまいました。
なにがあるんだろう、、、って感じ。
最後の落とし所が、日本人の寡黙で人を包み込むような熱い語らい、優しい気遣いにも感銘しました。涙もろいわたしはフッと涙腺が緩み、心が熱くなりました。
ちょいと違和感を思ったのは、この主人公が急に弁がたつ話ぶりは違和感あり（笑）　　　
でも、この発言には感動しちゃいましたが、、、