クスノキの番人 実業之日本社文庫

東野圭吾(著者)

• 販売会社／発売会社: 実業之日本社
• 発売年月日: 2023/04/07
• JAN: 9784408558035

商品レビュー

2024/04/22

ミステリやサスペンスではない。人が死なない。いや、病死はある。
暑苦しく情熱的ではない。しっとりとした、でも暗いわけではないお話。
主人公がほんのり成長していくのが良き。

2024/04/18

不思議な言い伝えがあるクスノキ、その番人に主人公の玲斗は指名される。ただ管理人というだけで、そこで何が行われ何が起こっているかはわからない。満月と新月の夜に人がやってくるなど少しずつその秘密が分かりそうな手がかりが出てくる。
これはミステリーというよりはファンタジー小説だし、一つづつ論理的に説明がつくかは問題ではないけど、終わりに近づくに連れてなんだかなぁという感じが否めない。この仕組みを通じて人と人の大切な繋がりを保っていきましょうみたいな話か、まあいいお話ではあるけど。
読みやすい文章は東野圭吾の作品ならではと思うが、とってつけた感が多い気がして残念な感じでエンディング。美しいピアノのメロディーが聞こえてこなかったのも、自分が入り込めなかったからか。
人気の作家なのに、残念なものが続いたので、本格ミステリの代表作を読み直すかな。

2024/04/16

東野圭吾と言えば阿部寛や福山雅治主演のドラマ化されたものしか知りませんでした。今回初めて読みました面白さにすいこまれました。どんな境遇でも人には産み育ててくれたひとからの想いが必ずある。そしてその人に守られていると思わずにはいられませんでした。そして感謝の念が湧いて来ました。1人で大きくなったと思ってはダメだ時口癖のように言っていた祖母の言葉を思い出しました。