クスノキの番人 の商品レビュー

東野圭吾(著者)

2023/04/01

最後の数ページ、電車の中で読んでいたのに泣いてしまった。
そうだったのかー。

ちょっととんとん拍子にデキスギ感が強い展開だけど、その数ページでそんなこと吹っ飛んだわ。

こんなクスノキがあったらいいなあ。

2023/04/01

玲斗と優美の関係が好きで、その先も見たかった。
物語後半から、色々と辻褄があってきて「あ、こういうことだったのか」と繋がってから一気に最後まで読めた。
最後は千舟さんのキャラにも好感を持てて、ふわっと温かい気分のラストでした。
最後、もっと優美との絡みが欲しかったな。

もう少し重めの話かと思ったけど、わりとライトな感じで読めるストーリーでした。

2023/04/20

『時生』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』に続く感動の名作！とかで売られてたんで、時生とナミヤ大好きな私はとっても期待していたんですが、期待していたほどは...って感じでした。"念"っていうのがあまりに抽象的すぎたのもあるかも。時生やナミヤには並ばないかな〜と思います。

2023/03/30

個人的にオチが弱かったように感じました。
最後の展開に持ってくるまで数々の伏線を引いていたのは先生の素晴らしい技量ですが、もう少し鳥肌の立つようなオチが欲しかったです。

2023/03/28

事件も起きないし特に盛り上がりもなく、前半は読み進むのにちょっと時間がかかった。後半は主人公の成長も見られて最後はじんわりして良かった。

2023/03/26

主人公はいきなりクビになった職場での腹いせ窃盗で捕まり、ピンチなところを今まで会ったこともない親戚に助けられることになります。その代わりとしてクスノキの番人を命じられます。
やや厳格な腹違いの母の姉である伯母から受け継がれることになったクスノキの番人。詳しいことは教えられないまま徐々にその仕事に馴染んでいきます。
人の念を受け取り、血のつながった誰かにまた受け継がれる念というものが、クスノキを通して行われる不思議さ。
東野さんの話には時々こうした理屈もわからないけれど不思議な、それでいてなんだかありそうで納得できる話があり、これもそういう類の話なんだとわかるまで、真剣に何か推理する話なのかやばい何かが出てくるのかと読んでおりました。『ナミヤ雑貨店の奇蹟』に通ずるものがあるかな。
そのせいか、終わりのあっさり感にちょっと脱力。
後味は非常に良い話でありながら物足りなかったのは、私の心持ち、ということで。