息が詰まるようなこの場所で の商品レビュー
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同じタワマンに住む中学受験を控える息子を持つ2つの家族、それぞれの妻と夫の葛藤や不安を描いた物語。 最上階にいる家族でも他の人からは想像できない悩みを抱えており、その子供もまた色んな重圧を感じながら生きている。 読み進めていくにつれてどんどん手が止まらなくなった。 とくに最後の方は心が揺さぶられて不思議と涙が出そうになった。 ここ最近で1番面白かった本だと思う。
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どんな時に読みたい? →就活に悩んだとき。自分がなにをしたいか分からなくなったとき。 自分がしたいことが決まったとしていても、そうでないとしても正しい方向に調整してくれる道筋的なものをくれると思う。特にとりあえず有名企業受けとけばいいかとか思っちゃった時ね、要注意。今の気持ちは、...
どんな時に読みたい? →就活に悩んだとき。自分がなにをしたいか分からなくなったとき。 自分がしたいことが決まったとしていても、そうでないとしても正しい方向に調整してくれる道筋的なものをくれると思う。特にとりあえず有名企業受けとけばいいかとか思っちゃった時ね、要注意。今の気持ちは、確固たる自分がやりたいこと、就職したい企業が決まっていなくても、興味あること・好きなことに向かって進んでいきたいと思った。例えば、就きたい業種は決まってないけど、とりあえず英語は話せるようになりたい、駐在員に興味がある→なら、やりたいことをやってみようってね。
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うーん、ほんと読んでるだけで息が詰まりそう。 皆そんな息が詰まるような場所で逞しく生きていくんだけど、地方に住んでいる私からしたら、ありえない、こんなきつい生き方は嫌だ、、と思ってしまった。
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初めての作者。人生の来し方とこれから考えさせられる良書。舞台は今のトーキョーのヒエラルキー顕現化してるタワマン。東日本大震災であれほど危険性指摘されたのに、喉元過ぎれば熱さを忘れる⁈ナンテ日本的。母親の「タワマンだかなんだか知らんけど、人は土から離れては生きられんよ」に共感。「人...
初めての作者。人生の来し方とこれから考えさせられる良書。舞台は今のトーキョーのヒエラルキー顕現化してるタワマン。東日本大震災であれほど危険性指摘されたのに、喉元過ぎれば熱さを忘れる⁈ナンテ日本的。母親の「タワマンだかなんだか知らんけど、人は土から離れては生きられんよ」に共感。「人事の希望どころか、家族と一緒に暮らすという人間として最低限の生活すら会社の都合で踏みにじられるのが日本企業」そこまで?「煩悩だらけの私たち。この雑多な欲望まみれの東京で、私たちは今を生きている」人はなぜマウント取りたがる、その欲望抑えるだけで生きやすくなるのに。同じ動物でもネコは…。
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読み始めてすぐに劣等感の塊のようなものを見せられ、「東京という街に負けずに頑張っているという自負」って文書を見てこりゃ駄目だ、って思ったんだけど、読み進めていくとまあ確かに現代人の生活にある、ある種の息苦しさのようなものがうまく描かれてた。面白かった。登場人物の誰かの状況に感情移...
読み始めてすぐに劣等感の塊のようなものを見せられ、「東京という街に負けずに頑張っているという自負」って文書を見てこりゃ駄目だ、って思ったんだけど、読み進めていくとまあ確かに現代人の生活にある、ある種の息苦しさのようなものがうまく描かれてた。面白かった。登場人物の誰かの状況に感情移入がするとまた読み方も異なってくるんだろうけど。俺個人としてはそういう苦しさは感じない方だと思うのだけど、登場人物たちのように常に自分をピラミッドのどこかに配置して誰かや何かと比較したりする姿には少し感情を刺激された。作中ではそれが自分より高年収の夫婦だったり、しがらみから自由に見える料理店経営者だったり、あらゆる種類の比較が行われる。常に何かと比べることが息が詰まる感覚につながるんだろう?って思うし、どんなに恵まれているように外から見えても何かと比較してないものねだりをしてる以上苦しさは残るだろうと思った。更にちゃっかりラストには若干の救いまで用意されてて、そう考えるととても上手い小説なんだと思う。
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「世の中には人間の数だけ地獄がある。それは当人でないと決してわからないものだ。..心の奥底で波立つ感情を抑えて、ニコニコと笑う。」これは完全に同意。だから人と地獄具合を比べるのはナンセンスとは思うけど、何か、、いやいや全然幸せじゃん?あなたたち。
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※ 人が羨む人気のタワマンで暮らす家族たち。 社会での立場や家庭での役割、それぞれが 抱える悩みや葛藤をつぶさに描いた物語。 他から羨まれる生活に見えるからと言って 悩みがないわけではない。 それぞれが生きてきた時間、積み重ねて きた経験の中に、その人にしかわからない 悩みと溶...
※ 人が羨む人気のタワマンで暮らす家族たち。 社会での立場や家庭での役割、それぞれが 抱える悩みや葛藤をつぶさに描いた物語。 他から羨まれる生活に見えるからと言って 悩みがないわけではない。 それぞれが生きてきた時間、積み重ねて きた経験の中に、その人にしかわからない 悩みと溶かしきれないしがらみがある。 煌びやから虚像の中で見栄と嫉妬、 優越感と劣等感の間を行きかう、 息が詰まるようなこの場所で必死にもがく 人たちの物語でした。 〜〜 世の中には人間の数だけ地獄がある。 それは当人でないと決してわからないもの。 か細い繋がりの関係では決して見えないし、 見せることもない。 心の奥底で波立つ感情を押さえて、 ニコニコと笑う。 〜〜
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いつもの閉そく感しかない現代小説。前に読んだ時代小説を読んだ後のせいもあって一気に萎える。またいつもの項が対象となる登場人物名となっており、だれだれの場合と言った風の書き方はほんと飽き飽きだ。 昔はやった内山田洋とクール・ファイブの「東京砂漠」が情緒があったがこちらの砂漠はすべての人間の欲を飲み込んでしまう東京砂漠。”タワマンには3種類の人間が住んでいる。資産家とサラリーマン、そして地権者だ”をわかりやすく物語にしているもので読みやすさはあった。 それにしても現代小説はほんと100あるうちの95は鬱とストレスまみれの登場人物しかいない
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タワマン文学とやらを読んでみたくなったのですが… Twitter文学みはあまりない。あまりにもリアリティがなく、登場人物は貼られたレッテルにあわせてキャラクタナイズされすぎていて、ストーリーらしきストーリーもない。取材も実体験もなく、想像のみで書かれたように見える。 つまりこれは寓話なのだろうと思うが、ご都合主義が過ぎるせいで、あまり教訓めいたこともなく、得るものが少ない読書体験ではある。漫画読んだみたいなもんだ。 そういう意味で1500円は高い… それはともかく、エピローグで充が就職活動(20歳くらい?)してるのが、令和元年くらいでしょうか。 こういうコンテンツは流行り物のはずなのに、全てが若干古い気がするのは、メインストーリーが、震災、コロナ前の話だからなのかな。とにかく海外!アメリカは自由でクリエイティブ!みたいなの、もはやTwitterですら誰も言わないと思うけど…
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高層階、低層界に住む住民目線での切り口。 当たり前やけど、上には上がいる。 比較なんてしないよ、自分は自分と 言えれば良いが1番難しい。
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