息が詰まるようなこの場所で の商品レビュー
感想 成功を定義できない。だから隣人を模倣し競争が起きてしまう。疲れ果て日常から、被っている仮面から逃げ出す。日常を崩さないために。
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準エリート()に刺さる作品。作中を通して窓際さん(かもしれない人)の人の親であることから起因する優しさが伝わってきた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
正直、話題のタワマン文学を読んで笑い飛ばそうくらいの気持ちで手に取ったのだが、妙にリアルな手触りがある物語にどっぷりと浸ってしまった。タワマンというのは地理的には固定されながらも様々な社会階層が交差する、物語の舞台装置としてうってつけの存在なのだ。 一人一人違う地獄をもつ、というポリヴェーガル理論につながる一節が印象的だった。
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窓際三等兵さんとおぼしき人が著した小説。 Twitterで「タワマン文学」なるものを一つの分野として確立させた方と思う。 これまで読んできたツイートの要素が散りばめられているという意味で、新しさは感じられない。 ツイートでは、登場する人を少し突き放した印象だったが、この作品ではち...
窓際三等兵さんとおぼしき人が著した小説。 Twitterで「タワマン文学」なるものを一つの分野として確立させた方と思う。 これまで読んできたツイートの要素が散りばめられているという意味で、新しさは感じられない。 ツイートでは、登場する人を少し突き放した印象だったが、この作品ではちょっと「いい話」に落としてしまっていて、少し残念。 でも、それはそれでよかったかな。 今後もTwitterで一層活躍してもらいたい。
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地位やポジション、生まれや役割によって、それぞれにしか解らないそれぞれの地獄がある。以前何かで読んだ記事の中でフリーアナウンサーの宇垣美里が同じようなことを言っていた。あれだけの美人でもそうなのかと当時思った記憶があるが、このタワマン文学を読了して非常に腹落ちできた。今までの選...
地位やポジション、生まれや役割によって、それぞれにしか解らないそれぞれの地獄がある。以前何かで読んだ記事の中でフリーアナウンサーの宇垣美里が同じようなことを言っていた。あれだけの美人でもそうなのかと当時思った記憶があるが、このタワマン文学を読了して非常に腹落ちできた。今までの選択を正解だと思い続けることでしか地面に立っていられない。思い当たる節が多すぎて読んでいて苦しくなるのだが、最後前を向いて歩く登場人物たちに思わず落涙してしまった。現代社会を切り取った間違いない名著。
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