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木挽町のあだ討ち の商品レビュー

4.4

422件のお客様レビュー

  1. 5つ

    202

  2. 4つ

    152

  3. 3つ

    45

  4. 2つ

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2024/05/19

 なかなか読み進められなかったが、ある程度読んだら一気読みでした。 裏切って仇討ちがなかったことになるんじゃないかと最初はヒヤヒヤしたけど、結末は予想通り(一安心) 一見、みな楽しそうにしているけど、内々には様々な事情があって、自ら身を投じた人もいるけど、そこに行くしかなかったも...

 なかなか読み進められなかったが、ある程度読んだら一気読みでした。 裏切って仇討ちがなかったことになるんじゃないかと最初はヒヤヒヤしたけど、結末は予想通り(一安心) 一見、みな楽しそうにしているけど、内々には様々な事情があって、自ら身を投じた人もいるけど、そこに行くしかなかったものもいる。時代物だから人があっさり死ぬような環境だけど、それでも人が死ぬことはよくある事じゃなくて、哀しいこと。 武士だから殺して良いなんてことはない。 酷い目にあっていても、他人のことを心配したり悲しんだり、生きるだけで精一杯で辛いけど、助け合って生きるって素敵だなと思った。

Posted byブクログ

2024/05/19
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※このレビューにはネタバレを含みます

仇討ちが徒討ち…なるほどそういうことか。 徒党を組んであだ討ちを成したということか。 後半に入ったくらいで予想はついたが、本当の悪を滅ぼし、大団円で終わったのはスッキリとし、読後が心地よかった。 でも後々になって考えると、そもそも菊之助が見目麗しくなかったら、声をかけて親切にしてもらうこともなかったのでは?と思ってしまった。 どんな身分であっても、どんな人生を過ごしていても、自分の芯の部分や人として大切にすべき倫理観は変えてはいけない。そのことを各登場人物の人生を通して学べたことがよかった。 当時の舞台、今でいう歌舞伎を観劇したくなった。伝統文化ってどこか難しいイメージがあるけど、心に真っ直ぐに響くものをわたしも受け取りたい。 p266 己の想いを貫くことの難しさも、道理のままに行かぬ割り切れなさも、この世の中には数多ある。それを嘲笑うのではなく、ただ愧じるのでもなく、しなやかに受け止め生きる人々がいる。

Posted byブクログ

2024/05/17

そうかミステリーなのか。時代物なのでミステリーと意識せず読んだ。 時代物はあまり読まないので、どう展開していくんだろう?てか、何の話?と思いながら読み進めた。 終章の前にひょっとしたら…?と思ったらビンゴ!たしかにミステリーだ。あざやかでした。 それまでの1章1章のお話もとても面...

そうかミステリーなのか。時代物なのでミステリーと意識せず読んだ。 時代物はあまり読まないので、どう展開していくんだろう?てか、何の話?と思いながら読み進めた。 終章の前にひょっとしたら…?と思ったらビンゴ!たしかにミステリーだ。あざやかでした。 それまでの1章1章のお話もとても面白かった。 著者はまたもや同年代、しかも女性。やはり同年代に通ずる、同じ時代を生きてきた価値観というようなものがあるのかなと思うようになってきた。とても受け入れやすい。 最後のページ、自分の正しさは世間知らずなだけかもしれない、思い通りにいかないこともある、世間には色んな人がいる、環境を受け止めて生きる人々がいる、というのは現代日本へのメッセージに感じた。 色んなハラスメントが増えてるという記事を読んだばかりで、もちろん暴力はダメなんだけど、スメハラ(臭い)など、少しでも気に入らないことや自分を不快にするものを許せない人が増えてるのかなと思って。 しかもそれとなく伝えるなどコミュニケーションで解決しようとせず、ハラスメントと断罪する。 正義をふりかざす人と同じ嫌さで、寛容さが全く感じられない。 お互いがお互いを断罪する社会が住みやすくなっていくことはないと思う。 寛容は自分のためにも必要だ。 なんてことを考えた。

Posted byブクログ

2024/05/17

非常に面白い。読者にも最後がどうなるか徐々にわかるようにしながら、退屈させない。人物の描写が良くそれぞれに感情移入してしまう。

Posted byブクログ

2024/05/17

木挽町であだ討ちを成就した菊之助。その一部始終を目撃した関係者達のインタビュー形式で話が進むのが読みやすく面白かった。角度を変えながら少しずつ真相に迫っていくミステリ的な側面もあり、ラストまで一気引き込まれた。

Posted byブクログ

2024/05/15

仇討ちの真相が次第に判明していくミステリ仕立てのお話が本筋で各章ごとに語り手が代わる。仇討ちの真相以上に、語り手たちが語る人生の物語がよかった。

Posted byブクログ

2024/05/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 必然性がよくわからない仇討ちに、個性ある芝居関係の周辺人物の人物を描きながら、最後のオチの伏線にしている。  まあまあよくできた構成です。

Posted byブクログ

2024/05/10

木挽き町のあだ討ち、なんて大げさな題名だと思いながら読み進めていた。それぞれの章には、一つずつの生き様があり、芝居の語りがあった。なかなか面白かった。

Posted byブクログ

2024/05/07

世話好きな木挽町の面々。皆が傷を負い流れ着く芝居小屋。そこで見いだす希望。その一つ一つの話が丁寧に語られ、しかも面白くて深い。なんだかぱっとしない菊之助の仇討ち話なんだけど、それを蒸し返そうとする謎のお武家様。果たしてどんなカラクリが?父が起こした事件。作兵衛。首の話。話が進むに...

世話好きな木挽町の面々。皆が傷を負い流れ着く芝居小屋。そこで見いだす希望。その一つ一つの話が丁寧に語られ、しかも面白くて深い。なんだかぱっとしない菊之助の仇討ち話なんだけど、それを蒸し返そうとする謎のお武家様。果たしてどんなカラクリが?父が起こした事件。作兵衛。首の話。話が進むにつれて違和感が強くなってきます。最終話が語られる前に「ああ、そういうことね」となり、伏線は思った感じに回収されます。芝居小屋の人々の苦労と人を想う気持ち。ある意味達観しており清々しい。それが理解できるようになった菊之助の成長も嬉しい。人の生き様について考えさせられ、心も温まる素晴らしい本でした。始めは読みにくく、なんだか単調に感じますが、読後にじわじわきます。大好き度❤️❤️❤️❤️

Posted byブクログ

2024/05/07

んんん、読みやすくて分かりやすくて、 先が言えるけど、それなりに上手いんだけど、 要は、残らないって感じかな。

Posted byブクログ