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木挽町のあだ討ち の商品レビュー

4.3

412件のお客様レビュー

  1. 5つ

    198

  2. 4つ

    145

  3. 3つ

    45

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    1

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2024/09/15

これぞ、人情! ままならないこともあるけれど、芝居を観て浮世を忘れ、ご贔屓を追いかける(これって今でいう推し活ですよね(*≧∀≦*)) これで明日からも頑張ろうって思える。 色々あった末に辿り着いた芝居小屋。だからこそ、新たに流れ着いた人を拒むことなく受け入れる。 武士から見たら...

これぞ、人情! ままならないこともあるけれど、芝居を観て浮世を忘れ、ご贔屓を追いかける(これって今でいう推し活ですよね(*≧∀≦*)) これで明日からも頑張ろうって思える。 色々あった末に辿り着いた芝居小屋。だからこそ、新たに流れ着いた人を拒むことなく受け入れる。 武士から見たら悪所と言われる芝居小屋だけれど、頭も心も柔らかい小屋の人々が武士を助ける様がかっこいい。 途中でほぼ謎は解けてくるのですが、逆にそこからが読ませるところですよね。時代劇ってだいたいラストは分かっているもの。分かっているからこそ安心してその世界に入り込んで温かい涙も流せるってもんです。 粋な、あったかいお話でした。

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2024/09/12

あだ討ちの様子を芝居小屋の人たちに聞いて回るだけでなく、生い立ちまで… そういう事だったのかぁ。普通ではない壮絶な過去をもつ彼ら無くしてはこのあだ討ち…徒討ちは成り立たなかった訳。流石は「直木賞作品」

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2024/09/10

「驚愕の真相」と帯にあるように、これほど心地良く読み終えた時代小説に感服した。 木挽町で起きたあだ討ちを、再び聞きただすように目撃者の証言と彼らの生立ち境遇にも話は及ぶのだが、彼らの生立には涙腺を緩ませられた。 彼らの人間性の確かさがあた討ちの証言に信憑性を加え、読者を木挽町のあ...

「驚愕の真相」と帯にあるように、これほど心地良く読み終えた時代小説に感服した。 木挽町で起きたあだ討ちを、再び聞きただすように目撃者の証言と彼らの生立ち境遇にも話は及ぶのだが、彼らの生立には涙腺を緩ませられた。 彼らの人間性の確かさがあた討ちの証言に信憑性を加え、読者を木挽町のあだ討ちへと引きづり込む。「衣装部屋の場」と「長屋の場」が特に心に残った。 ストーリー良し、人間描写良し、無理ないミステリー展開など、評判通りの秀作でした。

Posted byブクログ

2024/09/10

あんまり時代物読んでこなかったが、口調が江戸を感じるのにとても読みやすかった。物語がどんどん変わっていく様もとても素晴らしく、舞台などでは主役ではない、むしろ脇役の人たちにもそれぞれの人生、生き方があるのだなと実感できた。

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2024/09/09

最初はどうかな?という感じでしたが、途中からはページをめくる手がとまらなかった良書。もしかして…がやっぱり!になった時の読後感もよく、賞を取るのもわかる面白さでした。

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2024/09/08

登場人物の語り口が魅力的で、それぞれの来し方(過去)にも引き込まれ、最後まであっという間に読み終えてしまいました。

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2024/09/07

耳慣れなかった江戸の語り口調に馴染んできたころにはすっかり魅了されていました。みなさんが絶賛高評価なのも納得です。 各パートで仇討ちを目撃した人に聞いて回るとゆうスタイルで個性あふれる各人の一人語りが江戸の世知辛さを映し出す。皆、芝居小屋の関係者なんですけど。 「あんた、あの子...

耳慣れなかった江戸の語り口調に馴染んできたころにはすっかり魅了されていました。みなさんが絶賛高評価なのも納得です。 各パートで仇討ちを目撃した人に聞いて回るとゆうスタイルで個性あふれる各人の一人語りが江戸の世知辛さを映し出す。皆、芝居小屋の関係者なんですけど。 「あんた、あの子のなんなのさ」って聞き返したくなるノリでしたw 2年前の冬の夜、芝居小屋の前で起こった仇討ち事件だけあって役者がそろってたんだなあって、聞き込みの順番も、客引きの木戸芸者に始まり、殺陣師に、衣装係に小道具、そして筋書き師と小出しに見えてくるミステリーの真相と各人の生立ち、次男以降は家督を相続できず口減らしで流れ流れていく様に生きずらさを感じるし、底辺まで落ちた人たちの心根の暖かさは格別でした。 ボトムにある江戸の風俗、習慣、人情の世界にドロップインできた心地がしました。

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2024/09/01

【某】それがし。時代劇で聞いた事はあるが漢字は読めず。その他難しい単語も多く時代物はとっつきにくいが、読み進むうちにストーリーに引き込まれる。途中で何となくオチは想像ついたが、あっぱれのラストは思わずニヤけてしまった。読まず嫌いにしなくて良かった。さすが直木賞!

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2024/08/31

芝居小屋に関連する連中、木戸芸者の一八、立師の与三郎、衣装部屋の吉澤ほたる、阿吽の久蔵とお与根、戯作者の篠田金治が、菊之助と作兵衛の仇討ち事件の状況を調査する場面が連続するなかで、それぞれの聞かれ役が自分の生い立ちを喋る雰囲気が、江戸時代の様子を事細かに表しているようで楽しめた....

芝居小屋に関連する連中、木戸芸者の一八、立師の与三郎、衣装部屋の吉澤ほたる、阿吽の久蔵とお与根、戯作者の篠田金治が、菊之助と作兵衛の仇討ち事件の状況を調査する場面が連続するなかで、それぞれの聞かれ役が自分の生い立ちを喋る雰囲気が、江戸時代の様子を事細かに表しているようで楽しめた.連中たちの支援を得て、菊之助は見事に父の仇を取ったのだが、最終章でどんでん返しに近いストーリーが展開される.面白かった.

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2024/08/30

時代もの、久しぶりに読みました。時代劇でよくあるような人情噺かと思いきや…。楽しくさらりと読了。読後感も爽やか。

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