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木挽町のあだ討ち の商品レビュー

4.4

366件のお客様レビュー

  1. 5つ

    175

  2. 4つ

    134

  3. 3つ

    33

  4. 2つ

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2023/02/13

疑う隙なんぞありはしない、あれは立派な仇討ちでしたよ。 語り草となった大事件、その真相は――。 ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙はたくさんの人々から賞賛された。...

疑う隙なんぞありはしない、あれは立派な仇討ちでしたよ。 語り草となった大事件、その真相は――。 ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙はたくさんの人々から賞賛された。二年の後、菊之助の縁者だというひとりの侍が仇討ちの顚末を知りたいと、芝居小屋を訪れるが――。新田次郎文学賞など三冠の『商う狼』、直木賞候補作『女人入眼』で今もっとも注目される時代・歴史小説家による、現代人を勇気づける令和の革命的傑作誕生!

Posted byブクログ

2023/06/25
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とっても面白かった。 最後に伏線は全部回収される。 ルビの振り方に若干違和感あり。最初の方では振ってないのに最終章で振るとは? ラジオで紹介されていたので購入。

Posted byブクログ

2023/02/03

一種の舞台を見ているような錯覚をおこさせる作品だ。あるあだ討ちが発生して2年。当事者の知り合いが当時の事件の目撃者に会いに行く。そこで語られるあらましと彼らの生き方とは。ミステリなどでよくある事件の真相を探るために当事者たちにインタビューをして回るタイプの構成を時代小説に置き換え...

一種の舞台を見ているような錯覚をおこさせる作品だ。あるあだ討ちが発生して2年。当事者の知り合いが当時の事件の目撃者に会いに行く。そこで語られるあらましと彼らの生き方とは。ミステリなどでよくある事件の真相を探るために当事者たちにインタビューをして回るタイプの構成を時代小説に置き換えたユニークな本作。木挽町で生きる市井の人を丁寧に描きながらミステリとしてもしっかりと落としどころを付けている点が素晴らしい。時代小説しか読まない人はミステリが好きになりミステリ好きは時代小説が好きになる、そんな1作である。

Posted byブクログ

2023/01/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

雪の夜のあだ討ち。多くの人が目撃していた。あだ討ちした若者の縁者に目撃者一人一人が語るその一部始終と、目撃者の来し方。 なぜ目撃者の来歴が語られるのか。そもそもあだ討ちの理由は、彼らの関係は… 繰り返されるあだ討ち話を読んでいくうちに立体的になるその夜。 じわじわともたげるある疑い。もしかして、もしかして。そして明らかになる、その真相。 うわああああ。ストンストンと腑に落ちる気持ちよさ。そういうことだったのか、と甦る伏線。 タイトルの意味も含めて、こんな完璧なあだ討ち見たことない!

Posted byブクログ

2023/03/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ある若衆が成し遂げた仇討ちと目撃した芝居小屋で働く人たちの人生。 芝居小屋で働く人それぞれに生きてきた軌跡があり、その人を形作り、それぞれの立場で仇討ちに関わってくる。ページが進むにつれ、謎が少しずつ解き明かされ臨場感が増していき、さらに仇討ちだけではなく彼らの人生そのものも身近に感じられました。 各章が「~の段」とされていて、語りが始まると同時に幕が上がり、語りが終わると幕が下りる、そんな読み心地で舞台のように楽しめました。 私自身、時代小説や歴史小説に触れる機会は少ないのですが本作品はとても読みやすかったので、普段は現代小説をメインに読むような方にもお勧めです。 #木挽町のあだ討ち #NetGalleyJP

Posted byブクログ

2022/11/29

あだ討ちの顛末が6人から語られる所が興味深かった。時代小説を読みなれていない人でも読みやすくぜひおすすめしたいあだ討ち小説です。

Posted byブクログ