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木挽町のあだ討ち の商品レビュー

4.3

413件のお客様レビュー

  1. 5つ

    198

  2. 4つ

    146

  3. 3つ

    45

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

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2023/08/12

時代小説の初心者にとても親切丁寧かつわかりやすく、それでいて説明的にならずすらすらと読める。 読者に物語の登場人物から話しかけられているような調子で進められ、仇討ちの目撃者ごとに章が分られ短編のような手軽さと人情語りが気持ちよく、現代小説のような鬱に引き込むようないやらしさも嫌味...

時代小説の初心者にとても親切丁寧かつわかりやすく、それでいて説明的にならずすらすらと読める。 読者に物語の登場人物から話しかけられているような調子で進められ、仇討ちの目撃者ごとに章が分られ短編のような手軽さと人情語りが気持ちよく、現代小説のような鬱に引き込むようないやらしさも嫌味もない読んで気持ちの温まる話で一貫していた。 仇討ちの冒頭を読むと惨たらしい始まりを予感させたが最終章でガラッと大団円で締めくくられると、ああ、なるほど、それでこの技法かと腑に落ちた。万人に受ける事間違いなしでしょう!

Posted byブクログ

2023/08/09

2年前の仇討ちのことを聞きたいと、芝居小屋の目撃者を訪ね回る一人の侍。 侍は事件の顛末だけでなく、訪ねた相手の過去にも興味がある様子。 自分は仇討ちを果たした菊之助の縁者だと言うが・・・。 何を企んでいるのか侍の目的が見えないながらも各章での語り口が面白く、それこそ芝居を見てい...

2年前の仇討ちのことを聞きたいと、芝居小屋の目撃者を訪ね回る一人の侍。 侍は事件の顛末だけでなく、訪ねた相手の過去にも興味がある様子。 自分は仇討ちを果たした菊之助の縁者だと言うが・・・。 何を企んでいるのか侍の目的が見えないながらも各章での語り口が面白く、それこそ芝居を見ているようでした。 そして明らかになる真実は。 あー、だから「仇討ち」じゃなくて「あだ討ち」となっていたのか。 山本周五郎賞・直木賞おめでとうございます。 w受賞するのも当然の面白さでした。

Posted byブクログ

2023/08/12

木挽町で起きた仇討ち、その目撃談をつなぎ合わせていくと、、、 目撃者たちのひとつひとつの章が おもしろく、それが連なると更におもしろい。そしてそれぞれの章が謎解きに繋がっていく。 この構成を思いついた時点で、小説が面白くなることを、作者は実感したんだろうなぁ。時代劇だからこそのカ...

木挽町で起きた仇討ち、その目撃談をつなぎ合わせていくと、、、 目撃者たちのひとつひとつの章が おもしろく、それが連なると更におもしろい。そしてそれぞれの章が謎解きに繋がっていく。 この構成を思いついた時点で、小説が面白くなることを、作者は実感したんだろうなぁ。時代劇だからこそのカラッとした人情味も読んでて気持ちいい。

Posted byブクログ

2023/08/09

仇討ちにお芝居がうまく絡まり、そうだったんだ~ と妙に納得。 母親のために仇討ちを宣言してはみたが、納得できなかった自分自身の気持の整理もつきめでたしめでたしでした。人との関わりの大切さも感じました。

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2023/08/08

#読書記録 2023.8 #木挽町のあだ討ち 秀作。 あだ討ちの目撃者である芝居小屋の仲間たちが語る、菊之助への想いや彼らの来歴に心が温かくなってる一方で、徐々にあだ討ちに潜んだ秘密が明らかになる。 時代小説の魅力を再認識できる作品だよ。 #読書好きな人と繋がりたい #読了...

#読書記録 2023.8 #木挽町のあだ討ち 秀作。 あだ討ちの目撃者である芝居小屋の仲間たちが語る、菊之助への想いや彼らの来歴に心が温かくなってる一方で、徐々にあだ討ちに潜んだ秘密が明らかになる。 時代小説の魅力を再認識できる作品だよ。 #読書好きな人と繋がりたい #読了 #直木賞

Posted byブクログ

2023/08/07

菊之助に関わった木挽町の芝居小屋の人々の生き様やその人情にも、ホロリとさせられる。 なんて素敵な物語なんだろう。 読めて幸せです。

Posted byブクログ

2023/08/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

直木賞と山本周五郎賞とのW受賞作品。史上3人目だそうだ。 江戸物と仇討ちものはどちらも好物なので、読みたかった作品。 聞き書きスタイルで過去と現在を行ったり来たりしながら進んでいく物語。素直におもしろかったです。特にほたるさんの話が心に沁みました。皮一枚。 しかし、仇ではなく「あだ」。そういうことだったのね。

Posted byブクログ

2023/08/04

普通に面白かった。とても優等生な文章で、安定感がある。万人向き 山本周五郎賞の候補作のニュースを見た時に、アオリがとても魅力的だったので図書館で予約したんだが、ようやく順番が回ってきたとおもったら、山本周五郎賞どころか直木賞まで受賞済み。前評判からもかなり期待度膨らんだ状態で読ん...

普通に面白かった。とても優等生な文章で、安定感がある。万人向き 山本周五郎賞の候補作のニュースを見た時に、アオリがとても魅力的だったので図書館で予約したんだが、ようやく順番が回ってきたとおもったら、山本周五郎賞どころか直木賞まで受賞済み。前評判からもかなり期待度膨らんだ状態で読んだ。 初見の作家さんかと思っていたら、読んでましたね、、『女人入眼』 https://booklog.jp/users/jubewakayama/archives/1/4120055221#comment そう、あの超個人的地雷本。 で、本作、あだ討ちもので、事後に関係者のインタビュー形式で事件と関係者の人生トピックが語られる、お能的グランドホテルミステリ。芝居小屋がメインステージとはいえ、一人目の一八から、えらい芝居じみたあだ討ちだな、と思いながら読んでるうちに、こりゃ芝居だなと思って読んでいたので、オビの「驚愕の真相とは」とか煽りの「大どんでん返し」とかを想像しながらワクワクと読んでいたが、、読むほどに関係者だったり、テクニカルに辻褄のあう職人もおるし、駒がそろいすぎていて、後半、ちょっとアレだった。まあ、残念ながら思った通りだったので、驚愕もどんでんもなし。人となりの出てこない悪人はちゃんと懲悪されるし、江戸っ子の世話焼きのいい人ばかりで読了感は良くスッキリはする。こういう”あだ討ち”もあってええね。 ここ最近、浄瑠璃のあだ討ち物をよく見ていたので、ちょっと流れ的に面白いなと思った(個人的なタイミングの面白さって、あるわな)。名前が菊之助なので、もしかしたら小姓系のいざこざ?いれてくるか?と思ったが、それはなし。 色がいい感じに出てきてビジュアル的、舞台芝居やねぇ。

Posted byブクログ

2023/08/03

普段歴史小説を読まない人にこそ読んで頂きたい! ミステリー要素がいい味付けで徐々に真相が判明していくところは素晴らしい!! 万人にオススメしたい作品です!

Posted byブクログ

2023/08/03

面白かった。「あだ討ち」の意味が最後にわかる。痛快な最後。久しぶりに笑いながら読んだ。 人間ドラマにも引き込まれた。「いずれ焼かれて骨になる」だね。

Posted byブクログ