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〈あの絵〉のまえで の商品レビュー

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107件のお客様レビュー

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2024/03/12

あの絵の前で 小さな奇跡が起こっている。 実際に存在する美術館にある絵の前で起こっている、心がなんだかあったまるストーリーが集まった短編小説集。 クリムトの表紙に惹かれて買ったけど、まさかその絵が豊川美術館にあるとは、運命めいたものを感じてしまう^^ いつか行かなきゃな。

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2024/03/05

「さざなみ」のモネの描写がとても気持ちよくて好き。「鳥籠」も好きだな。アートが人の心を癒やしてくれるのは間違いない。

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2024/03/02

『<あの絵>の前で』原田マハ 美術館にでかけたくなる ☆☆☆☆☆ ほっとできる ☆☆☆☆☆ 絵の楽しみ方 ☆☆☆☆☆ 【原田マハさんの小説を選ぶ理由】 絵画を知らない、距離が遠いわたくしにとって、原田マハさんとの出会いは、「絵画」と距離を縮めたくなる機会となりました。 長編、短...

『<あの絵>の前で』原田マハ 美術館にでかけたくなる ☆☆☆☆☆ ほっとできる ☆☆☆☆☆ 絵の楽しみ方 ☆☆☆☆☆ 【原田マハさんの小説を選ぶ理由】 絵画を知らない、距離が遠いわたくしにとって、原田マハさんとの出会いは、「絵画」と距離を縮めたくなる機会となりました。 長編、短編あわせて10以上の物語と出会いました。 今回の「<あの絵>のまえで」は、原田マハさんの新しい魅力に触れることができました。その魅力は、原田さんが絵画を見る「視点」です。 【読み終えて】 美術館に足を運びます。理由もなく、1枚の絵の前でしばらくたたずみます。なんでだろう?そのときは何も考えていません。しかし、あとで振り返ってみて「いろいろな想い」が重なっていることに気づくことはありませんでしょうか? <あの絵>の前での主人公たちも同じように、1枚の絵画と出会います。そして、自分自身との対話をはじめます。 絵画や音楽って、食事のように生きるための「MUST」ではありません。でも、生きる・感じる・考える「源/みなもと」の一つであるのでは?と考えています。 だから、わたしたちは、また、「あの絵」の前に立ち寄りたくなるのではないしょうか? 【<あの絵>の前で。あらすじ】 6篇の短編小説集です。この6話で登場する絵画は以下のとおりです。検索をかければ、絵画にたどりつきます。みなさんは、この絵画からどのような印象・インスピレーションを得ることができますでしょうか? 前述のとおり、この6個の絵画と6篇の物語をつなぐ「視点」が斬新です。 1.ドービニーの庭 ゴッホ 2.窓辺の小鳥たち ピカソ 3.砂糖壺、梨とテーブルクロス セザンヌ 4.オイゲニア・プリマフェージの肖像 クリムト 5.白馬の森 東山魁夷 6.睡蓮 モネ 【タイトルと主人公】 1.ハッピーバースデー 大学入学と同時に広島から上京した女性。就職活動がうまくいかず、毎年8月6日には帰省します。ある日、母親と美術館に立ち寄り、大学生になる前の「なりたかったもの」を思い出します。 2.窓辺の小鳥たち 高校生の男女が初めて美術館を訪れます。卒業後、東京で一緒に暮らすことになり、彼は音楽とギターが好きで、彼女は彼の一面に惹かれます。年齢を重ねるうちに、彼女が彼を見る視点に「変化」が生まれ、10年以上前に見た絵画の印象を語り合います。 3.檸檬 社会人の女性は高校時代に絵画を執筆するのが好きでしたが、筆をとることはありませんでした。ある日、会社に出勤する途中で、卒業した高校の美術部の生徒に出会います。彼女はその生徒の歩みに導かれ、日常の仕事から離れ、新たな場所へ向かいます。 4.豊穣 小説家になりたい女性は、厳しい現実の中でWEBライターとして生計を立てています。隣人となった高齢の女性との出会いが訪れ、晩御飯の食卓を共に囲む仲になります。隣人への約束として「小説」を書くことになります。その約束、果たすことができるのでしょうか? 5.聖夜 60代の夫婦は退職をきっかけに田舎に引っ越しました。二人には一人息子がいました。しかし、不慮の事故で亡くしています。いつものように、子供の墓参りへ。そこで、夫婦は手紙を見つけます。その送り主は、亡くなった息子の交際相手でした。手紙の内容とは・・・。 6.さざなみ 20代の女性は、入院中、テレビを通じて、ひとつの風景と出会います。それが、四国の「直島」です。島全体が「芸術」となっていることを知り、一人旅を決意する彼女。島でどのような出会いが待っているのでしょうか?

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2024/03/02

やはり大好きです、原田マハさんの文章。 やわらかくて、なめらかに自分に入ってくるような感覚で読み進められます。 この本は短編集で、登場人物が美術館へ絵に会いに行くお話が集められています。 悲しさ、悔しさ、整理しきれない気持ちがありつつ、絵に会う様子が書かれています。 その先に...

やはり大好きです、原田マハさんの文章。 やわらかくて、なめらかに自分に入ってくるような感覚で読み進められます。 この本は短編集で、登場人物が美術館へ絵に会いに行くお話が集められています。 悲しさ、悔しさ、整理しきれない気持ちがありつつ、絵に会う様子が書かれています。 その先にどうなるのか、人物がどう感じるのかまでは書かれず、こちらの想像や期待に任されて話は終わります。 きっと良い方向に行くはずと思いながら読み終えました。

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2024/02/29

文学部卒なのに、これだけのアート作品の小説書けるってすごいと思った。 短編集のどの人も毎日に忙殺されていて、社会や人に疲れていて、そんな中でアートが心の中で支えてくれていた。 マハさんの力で、その人たちに自分が同化して切なく温かく気持ちが変化して忙しかった。 アートや音楽、...

文学部卒なのに、これだけのアート作品の小説書けるってすごいと思った。 短編集のどの人も毎日に忙殺されていて、社会や人に疲れていて、そんな中でアートが心の中で支えてくれていた。 マハさんの力で、その人たちに自分が同化して切なく温かく気持ちが変化して忙しかった。 アートや音楽、芸術って目や形に見える形では支えにならない。 それでも心の中や底に経験として積み上がっていて、それは自分が弱った時やいざとなった時に大きな力となって何よりも自分を守って助けてくれる。 美術館に行きたい、今すぐにでも。 東京の大学で就活に苦戦していた広島出身のかつての自分を描いた「ハッピー・バースデー」 20年近く交際してきた彼氏なっしーが夢を叶えて飛び立つストーリー「窓辺の小鳥たち」 学生時代の恋心と辛かった失恋、裏切りを描いた「檸檬」 作家になる夢を叶える前に亡くなってしまった祖母と夢を諦めそうになった女性を描いた「豊饒」 雪山で亡くなった息子とその両親を描いた「聖夜」 子宮筋腫の女性が元気を取り戻していく姿を描いた「さざなみ」

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2024/02/20

美術館に行きたくなる 1枚の絵画とそれに惹き寄せられた人の短編集 どれも日本の美術館に所蔵されているので、作品を読みながら絵を鑑賞したくなった どれも良かったけど、美術小説と言うならもう少し絵にまつわる深みが欲しかった 短編だから仕方ないと言われればそれまでだけど、原田マハゆえに...

美術館に行きたくなる 1枚の絵画とそれに惹き寄せられた人の短編集 どれも日本の美術館に所蔵されているので、作品を読みながら絵を鑑賞したくなった どれも良かったけど、美術小説と言うならもう少し絵にまつわる深みが欲しかった 短編だから仕方ないと言われればそれまでだけど、原田マハゆえにこちらも期待値が高くなってしまう! 巻末に各所蔵美術館の学芸員が解説を行っているのも興味深い(1作品除く)

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2024/02/17

美術館の絵画にまつわる6短編。 広島、倉敷、直島など身近な場所の話が多く入り込みやすい。 ひとつの絵がそれぞれの人生に深く関わり豊かにしていく。 そして皆温かい。感動する。 作者の他の作品も読みたい。

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2024/02/16

引き寄せられるように出会う、運命の〈あの絵〉。実物から溢れるエネルギーを浴びて「ビビビ!」ってくる作品がきっとどこかにある。

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2024/02/15

アートにエネルギーをもらった人たちのお話 豊饒が特によかった この本に出てくる絵を、スマホで調べてみたけれど、本物を見ることが大切なんだと思った にわかの知ってるじゃなくて、本物からもらえるパワーを自分がどう感じるか 自分で経験、体験してどう感じるか それを感じた本でした!

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2024/02/01

 キュレーターでもある作者のアート小説短編集。30ページほどの作品が6作品収められている。  どの作品も感動を呼び起こしてくれる。アートの持つ力というか、芸術作品の持つ力というのは計り知れない。目標を失った人を元気づけたり、人と人を結びつけたり。ただそこにあるだけなのに、そこから...

 キュレーターでもある作者のアート小説短編集。30ページほどの作品が6作品収められている。  どの作品も感動を呼び起こしてくれる。アートの持つ力というか、芸術作品の持つ力というのは計り知れない。目標を失った人を元気づけたり、人と人を結びつけたり。ただそこにあるだけなのに、そこからパワーをもらうのは不思議だが、それも事実ではある。  アートを介した人間模様に、思う存分感動できる小説集である。

Posted byブクログ