烏の緑羽 の商品レビュー
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【目次】序章/第一章 長束/第二章 清賢/第三章 羽緑/第四章 翠/第五章 路近/第六章 翠寛/終章 今までの話を長束の視点でまとめ、長束の成長と覚悟が描かれている。複数の視点で描くことで、一つの出来事が立体的に浮かびあがるさまは見事。それも時間経過と共に描かれるので、それぞれの登場人物に寄り添って進める。 前巻まででは、雪哉の独擅場にも思えたけれど、どうしてどうして一癖も二癖もあるキャラがたくさんいて頼もしい。そして、最後に登場した彼女。先を読むのが楽しみだ。
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本筋じゃないけど、翠寛と奈月彦の会話で、自らが慈悲深い君主であるために雪哉を利用し続けなければならないって奈月彦が話しているのを読んで改めて雪哉と奈月彦の関係性が時を重ねるごとに立場にがんじがらめになって、生意気な近習・雪哉君とそれを振り回す我儘若宮という以前の関係とは様変わりしてしまったのだと悲しくなりました。雪哉も当然、奈月彦の意を汲み自分の存在意義だと飲み込んで立ち振る舞っていたはずで、その上で、最期に政治としての意思決定権を自分に与えてくれなかったら…ああなりますよね。理知的な彼が姫様に一緒に逃げてくれないかって言ったの思い出してあらためて辛いってなった。今回がほぼ過去編で前巻の重くて辛い話とは違ったので気楽に読んでたのに、奈月彦の発言で前巻を思い出してまた悲しくなっちゃったわ。 とは言いつつもキャラクターの過去が描かれるの好きなので、とても楽しく読めたな。翠寛がこんな人物だったとは。視点が異なると見えてくるものが全然違うんですね。印象がガラリと変わるりました。「うるせぇんだよ。糞野郎」のタイミングが好きすぎました。 一方で路近と長束様はイメージ通りだった笑 長束様は赤ん坊でガキって凄く納得した。最後の自分の先行きに希望を見出している長束様は格好良かった! 前巻で皇后と姫宮はよく雪哉の手から逃げ切れたなと思ったけど、翠寛の策があったからなんだと、これまた納得。最後に出てきたのも彼なのかなぁと思うと今後も活躍しそうなので楽しみです。
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長束の側近である路近の在り様にこんな人物だったのかと驚いた。その周りの人々も命がけだ。金烏奈月彦の殺害の始末で終わるこの巻、長束の成長と取り巻く人々の結束の物語でもある。
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SL 2022.12.26-2022.12.28 追憶の烏の前日譚 ラスト10ページ余で追憶の烏のあらすじが描かれる。そこへ至るまでの長い昔話。そして追憶の烏の先へ。次作に期待大。これからずっと面白くなりそう。ただ、雪哉の今後が気にかかる。
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前半は新しいキャラクターが登場するたびにそいつの過去の話が始まるので、誰の話なのかわからなくなり読みにくい。 終章近くなってようやく宗家周辺に戻ってくる。 今回登場したものたちは次巻以降活躍するということかな。
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長束や路近を中心とした短編集。生い立ちや相互の関わり合いが描かれていて引き込まれる。が、ハッと我に返り、ちょっと待って、あの後の展開はどうなるの阿部智里先生と思う私。6章の最後の方でようやく…。そして終章。またこれから新たに?
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1日で読んじゃった。 生き甲斐リストが減るのは悲しい。 長束様陣営を掘り下げてくるとは。 これも雪哉を悪役として仕立て上げるための入念な準備なのか?でも結局その入念な準備の後、実は……みたいなお得意のどんでん返しされるのか? 1冊丸ごと、今後雪哉を描くための布石に感じられて仕方...
1日で読んじゃった。 生き甲斐リストが減るのは悲しい。 長束様陣営を掘り下げてくるとは。 これも雪哉を悪役として仕立て上げるための入念な準備なのか?でも結局その入念な準備の後、実は……みたいなお得意のどんでん返しされるのか? 1冊丸ごと、今後雪哉を描くための布石に感じられて仕方がない。 ああー博陸侯の真意…若宮に振り回されながら駆け回っていた頃の雪哉がそこにいると信じて。 八咫烏シリーズ、次いつ出るんだろう、楽しみ。
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かなり読み応えのある巻でした。このシリーズは毎回読み応えあり過ぎるのだけど、長束目線から全体を見渡せる楽しさ。それぞれのキャラがブレる事なく、きちんと役割を持ったままで話がどんどん展開していく。ほんとに読んでいてこんな楽しいことはない。作者さんのこの物語への愛着が感じられました。...
かなり読み応えのある巻でした。このシリーズは毎回読み応えあり過ぎるのだけど、長束目線から全体を見渡せる楽しさ。それぞれのキャラがブレる事なく、きちんと役割を持ったままで話がどんどん展開していく。ほんとに読んでいてこんな楽しいことはない。作者さんのこの物語への愛着が感じられました。長束の元へ戻ってきた2人。奈月彦の死が本当に勿体なく、山内にとっていかに大きな痛手かが分かりました。私は紫苑の宮の思うように…と望みます。次巻が楽しみです。
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面白かった!奈月彦が殺されたあとは、つまらなくなるのでは、とガッカリしていたのだが、ところがどっこい面白い。本作は真の金烏奈月彦が殺される前の話で、長束の側近、路近と翠寛の話が中心。路近がとても面白いのでこれからももっと出てきて欲しい。続き、ものすごく続く感じなので、次作が楽しみ。
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