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ライオンのおやつ の商品レビュー

4.3

576件のお客様レビュー

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    279

  2. 4つ

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2024/08/18

生きるとは、死ぬとは、が優しく温かく綴られていた。きっと5年後、10年後自分の立場や周りの環境が変わったらまた読みたくなるのだろうなと思う。

Posted byブクログ

2024/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

言葉にするのが難しい、というか言葉にするのがもったいないなと感じる作品だった。ただ一つ言えることは、梢ちゃんの言葉を借りると「きっと、そういうことなんだ」ってこと。私自身、幼い頃から死に対する恐怖心があって、寝る前にふと「死んだあとってどうなるんだろう」とか、「こう考えてる自分も死んだら何もなくなるのか」とか、こう「すべてが0になってしまう」ことに対しての恐ろしさがずっとある中で、この作品を読んで、生きている間も誰かを照らしているし、死んでしまっても誰かの光になるんだなと、じんわり心が温かくなった。自分の気持ちに素直に正直になることが受け入れるってことなんだなあとも思った。ずっと大切にしたい作品。

Posted byブクログ

2024/08/17

30代で癌に侵され、余命をホスピスで過ごすことにした雫。 ホスピスで過ごす日々で、"悲運"な雫の人生が、"幸運"な人生に変わっていく。 死に向かうとき、生として最も輝く。 小川糸さんらしい、人生の理不尽さと優しさが同居したすばらしい作...

30代で癌に侵され、余命をホスピスで過ごすことにした雫。 ホスピスで過ごす日々で、"悲運"な雫の人生が、"幸運"な人生に変わっていく。 死に向かうとき、生として最も輝く。 小川糸さんらしい、人生の理不尽さと優しさが同居したすばらしい作品。 もう泣きすぎるので、電車の中で読むのはオススメしません。 先生の、 「人の幸せというのは、どれだけ周りの人を笑顔にできたかだと思う」 という話しもすごく胸打たれました。

Posted byブクログ

2024/08/17

なんて素敵な死に際だろうかと、感動した。 ただ文章自体はそこまで好みではなかったのと、 途中単調だなと思う部分もあった。 とはいえ、 こんなにあたたかい気持ちで死を迎えられるのって 理想的な死に方というか いつかおばあちゃんになったとき、こんなふうに 穏やかに死を迎えたいなと...

なんて素敵な死に際だろうかと、感動した。 ただ文章自体はそこまで好みではなかったのと、 途中単調だなと思う部分もあった。 とはいえ、 こんなにあたたかい気持ちで死を迎えられるのって 理想的な死に方というか いつかおばあちゃんになったとき、こんなふうに 穏やかに死を迎えたいなと思った 「死」があるがゆえの日常の幸せを思い出すことができて 生きていること、美味しいご飯が食べられること、 日光を浴びたり、本を読んだり 穏やかな幸せを感じながら過ごせることに感謝した おばあちゃんおじいちゃんが亡くなったときのことを思い出して、 どんな気持ちだったんだろう って 聞きたくなった けど 家族に囲まれて、きっと幸せな最期だったと思う

Posted byブクログ

2024/10/20

とんでもなく泣いた。 悲しいわけでも、苦しいわけでもないけど 止めどなく涙が出てきた。 私もこんな風に逝きたい。 優しい人に勧めたい本。

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2024/08/16

フランス帰国した日に読み終えた。チエコさんのおすすめ。父と母を思わずにはいられなかった。 そして母が昔作ってくれたババロアや牛乳寒天、そして白鳥のシュークリームを作ってみようと思った。また、れいかが好きなマカロンも。

Posted byブクログ

2024/08/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ここまでずっと人気なのが納得。 ホスピスという死の間際を過ごす場所での物語で、健康で元気な人には考えられないような場所。そこで過ごす人達はどんな心情なのかなんて考えたこともなかったけど、こんな素敵な場所が実存するならそれは最良の最期の時間を過ごせるだろうと思った。 瀬戸内の土地が生み出す自然の美しさと雫の周りに表れた人達それぞれが個性や様々な思いを抱えて生きてきたんだな。

Posted byブクログ

2024/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

知人に勧められて読んだ。 天国みたいなホスピスで死ぬまでの時間を過ごせるのは理想的かもしれない。 お菓子と人生を繋げて描く物語が良かった。 死を目前とした主人公が、犬と触れ合って余生を楽しむ描写等は幸せそうな姿を感じられて良かった。ただ、他の恋愛描写や、死後に風になるから手を振って(うろ覚え)の部分は自分には刺さらなかった。 温かなシスターや風景描写等が良かった。こんな最期の迎え方も一つの幸せだなと思う。 ただし、死を取り扱う作品の難しさを感じた。死を迎えるとはどういうことなのか、この本だけでは分からない。

Posted byブクログ

2024/08/13

結婚式が嫌でしょうがなかったが、色々な事情があり、挙げることになったのだが、その時私は、不思議な感覚に陥った。私は私の招待客を当たり前だが知っているが、招待客同士は知らなかったりする。自分の結婚式をきっかけに、出会わなかった人が出会い、話している。時に私のことを話している。 次に...

結婚式が嫌でしょうがなかったが、色々な事情があり、挙げることになったのだが、その時私は、不思議な感覚に陥った。私は私の招待客を当たり前だが知っているが、招待客同士は知らなかったりする。自分の結婚式をきっかけに、出会わなかった人が出会い、話している。時に私のことを話している。 次にこの光景を見るのは、たぶん私の葬式だろう、いや、見るのことはないが。その葬式には、私の話をしてくれる人がたくさん来てくれたらありがたいな、と思った。この本を読み、私はそのことを思い出した。人に幸せを与えられるような人になりたい、そして、後悔ない人生にしたいと改めて思った。

Posted byブクログ

2024/08/12

どこかで見たことあるような、 病を憂いながらも残された人生を輝かせる 葛藤溢れる物語、、、とは少し違う作品。 自分とは何か、 自分の人生とは何か。 生きるとは何か、 死ぬとは何か。 その答えを見つけることができるのは、 そんな瀬戸際に置かれた人間のみかもしれない。 それで...

どこかで見たことあるような、 病を憂いながらも残された人生を輝かせる 葛藤溢れる物語、、、とは少し違う作品。 自分とは何か、 自分の人生とは何か。 生きるとは何か、 死ぬとは何か。 その答えを見つけることができるのは、 そんな瀬戸際に置かれた人間のみかもしれない。 それでもこの作品は、 明日が当たり前にあると信じる私たちにも 生きるとはどうゆうことか、 死ぬとは怖いことなのか、 そんなことを問いかけてくれる。 誰もが人生のどこかに 後悔や後ろめたさのようなものを抱えている。 ライオンの家のライオンのおやつ。 そこに添えられるのは、 紅茶やワインではなくて、 人生の後悔や後ろめたさかもしれない。

Posted byブクログ