1,800円以上の注文で送料無料

ライオンのおやつ の商品レビュー

4.3

576件のお客様レビュー

  1. 5つ

    279

  2. 4つ

    187

  3. 3つ

    76

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

    3

レビューを投稿

2022/10/20

小川糸作品を読んで毎度思うが、 今作もゆっくりと、大事に味わう一冊だった。 ページを捲るのが勿体ない。 終わらないでほしいと思うほど。 この人の作品がとても好きだ。 病気になって、もう治らない。 あとは死ぬだけと知らされた時、 死ぬ事が怖いのか? 死ぬほど弱っていく自分に 耐え...

小川糸作品を読んで毎度思うが、 今作もゆっくりと、大事に味わう一冊だった。 ページを捲るのが勿体ない。 終わらないでほしいと思うほど。 この人の作品がとても好きだ。 病気になって、もう治らない。 あとは死ぬだけと知らされた時、 死ぬ事が怖いのか? 死ぬほど弱っていく自分に 耐えねばならないこれからが怖いのか? とてもリアルに考える。 でも、本当にお迎えが近い時、 こんな最後を迎えられたらと 思わずにはいられない。

Posted byブクログ

2022/10/19

文庫版が出るのを心待ちにしていました。 若くして末期がんに罹ってしまった主人公の最後の日々を描いた悲しいお話、のはずですが、読んだ後は心が温かくなり、自分の生きる何気ない日々を愛おしく感じる名作だと思います。 主題にもなっている「おやつ」や、お粥などの食べ物、物語に出てくる人...

文庫版が出るのを心待ちにしていました。 若くして末期がんに罹ってしまった主人公の最後の日々を描いた悲しいお話、のはずですが、読んだ後は心が温かくなり、自分の生きる何気ない日々を愛おしく感じる名作だと思います。 主題にもなっている「おやつ」や、お粥などの食べ物、物語に出てくる人々、島の空気や風景等々、一つひとつの描写がとてもあたたかく、何度でも読み返したくなる一冊です。

Posted byブクログ

2022/10/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

雫は若くして癌となり、辛い治療を続けていたが、とうとう余命宣告を受けてしまう。  その残りの人生をたった一人で瀬戸内海にある小さな島のホスピスで過ごすことを決める。  そこでは毎週日曜日に入居者がリクエストできる『おやつの時間』がある。だが、雫はそのリクエストを決めることが出来ないでいた。  人は生まれてきて、生きて、いつか逝くべき場所へいく。  これは最後の生き方を描いた物語。  誰もが迎えなくてはならない死。  できれば、こんな風に受け入れたいと思いながら読んでいました。勿論、病になってしまい、それと戦い、余命を宣告されることはとても苦しくて辛いことだと思います。  でも、オコナーの言葉ではありませんが『悲しみは人生の親戚』であるわけです。誰もがその親戚を抱えて生きているのだと、改めて思いました。  勿論、ホスピスの中には雫の苦手な人もいるし、仲良くなる人もいる。  ですが、彼らが明日を迎えることが出来ないことがあることも事実だというのが哀しい。  ですが、それでも明日はやってくるし、日曜日のおやつも食べることが出来る。この幸福を感じられる人は幸せだと、そう雫は幸せの最後を味わっているのだと私は感じながら読んでいました。  難しいですね。生きることと死ぬことを描いた作品の感想を書くことは。  でも、私はこの作品には意味があると強く思うのです。生きていた良かった、幸せだった、美味しかった。  感謝の言葉があふれ出るこの作品は苦しい思いを抱えている人に必要だと感じるからです。  明日を迎えることができることの幸せを、食事を美味しく感じることができることの幸福を、数が多くなくても自分を理解してくれる人が傍にいることに感謝を……。  そんなことを思わせてくれる一冊でした。

Posted byブクログ

2022/10/17

しーちゃん、と自分のことを呼べる環境。 各各の思いの詰まったおやつ。 死を受け入れるまでの雫の感情の変化をせつないくらいにリアルに感じる。 ライオンはもう、敵に襲われる心配がないのです。安心して、食べたり、寝たり、すればいいってことです。 私も最期を迎える時は、ライオンの家...

しーちゃん、と自分のことを呼べる環境。 各各の思いの詰まったおやつ。 死を受け入れるまでの雫の感情の変化をせつないくらいにリアルに感じる。 ライオンはもう、敵に襲われる心配がないのです。安心して、食べたり、寝たり、すればいいってことです。 私も最期を迎える時は、ライオンの家のような場所で穏やかに過ごせたらいいのになぁと思う。

Posted byブクログ

2022/10/15

主人公が亡くなる悲しい話なのですが、なにか暖かさが残りました。読み終わって、ワインを買って空を見上げてしまいました。

Posted byブクログ

2022/10/14

ドラマを先に観たのですが、原作はまた違った世界が広がっていて惹き込まれてしまいました。 もし自分が主人公の立場になったらどうしたか、何が出来るか。 何度も考えてしまいます。

Posted byブクログ

2022/10/14

感想 最期にもう一度日々の輝きに目を向ける。どんなおやつを食べたいか、自分は何を好きなのか。自分なら何を選ぶだろうか。そもそも選択できるのか。

Posted byブクログ

2022/10/13

とにかく泣けました。 こんな最後を迎えられたら良いなと思いました。 ドラマ化されたの見てみたいです。

Posted byブクログ

2022/10/13

NHKでドラマ化されました。 ドラマと本書は多少の違いはありますが、どちらも良かったです。 こんなホスピスが本当にあったらいいなと思いました。 ハードカバーで読了していますが、文庫化されたので購入しました。

Posted byブクログ

2022/10/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小川糸さんの本は読みやすく、もったいないと思いつつあっという間に読了してしまう。 終末期、ホスピスという重い題材だけど、重すぎず温かい。「ごちそうさまでした」と言える最期、いいなぁ。。。 癌治療・終末期医療、1番は癌の特効薬ができて苦しむ人がいなくなることだけど、ライオンの家みたいなホスピスがあったら救われるのかな。

Posted byブクログ