ライオンのおやつ の商品レビュー
大好きな本!ちょっと心が疲れたなぁ、あったかい言葉に包まれたいなぁってときに読む。 愛犬が亡くなって「死」が身近に感じられた今、読み返したくなった。 死に対しての怖さと本当はまだ生きたいんだ自分っていう雫の心の中の感情が自分の中でずっとグルグルしてた。 その日あったことを話したり...
大好きな本!ちょっと心が疲れたなぁ、あったかい言葉に包まれたいなぁってときに読む。 愛犬が亡くなって「死」が身近に感じられた今、読み返したくなった。 死に対しての怖さと本当はまだ生きたいんだ自分っていう雫の心の中の感情が自分の中でずっとグルグルしてた。 その日あったことを話したり、わざと怒らせてみたり、一緒に悪いことして怒られたり、自分が辛いときはいつも黙って寄り添ってくれた。友達みたいな関係でそばにいること、今思えばそれが自分なりの愛情表現だったな〜〜ちゃんと伝わってるかな。 「生きることは誰かの光になること」 その光を感じる瞬間は日常の中に数えきれないほどあって、自分の心をいつも照らしてくれるし、生きてて良かったなぁ、自分で良かったなぁって心から感じる。 自分は誰かにとっての光になれてるのかな。 自信を持って、言える??? 生まれてくることは自分で選択できないし、生きていれば絶対に終わりが来る。 そんな人生の中で、自分を取り繕って良く見せようとするときだってあるし、少しの余裕も無くて気持ちがいっぱいになるときだってある。 それの繰り返しで光が大きくなったり、小さくなったり、でも生きている限りそれは消えることない。 毎日もっとこうしておけば良かったなぁって思うことの連続だから、その瞬間に自分の中にある感情をちゃんと言葉や行動で伝えたり、自分自身で認めてあげたい。きっと完璧にはできないけど、うまくできる自信はないけど、そんな自分の想いが少しでも誰かの目に、心に届けられたらいいな。
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ずっとなみだが止まりませんでした。 生きること、死ぬこと、死を受け入れること、人生を振り返ること、私にら想像もつかないけれど、この物語が教えてくれました。
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ライオンのおやつ、小川糸さんの著書初めて手にしました。他の作品も読んでみたい₍ᐢ ɞ̴̶̷.̮ɞ̴̶̷ ᐢ₎ どなたかのレビュー、現実的なファンタジーだ。って、感想がわたしの中で超合致₍ᐢ ɞ̴̶̷.̮ɞ̴̶̷ ᐢ₎笑 死が題材だったり、恋人が亡くなったり、そういう物語はたくさんあるけど、どれも苦手だったわたしにも嫌悪なしにさわやかに読めたし、心が暖かくなりました。 テーマ曲は、ポニョꕤひまわりの家のロンド、海のおかあさん、がイメージかなꕤ らいおんの家、ほんとにどこかにないかなって探したけど、見つけられなかった…いつか私も病に伏して旅立つ日が近くなったら、こんなホスピスを見つけ出したい。らいおんの家もマドンナも六花もタヒチ君も、みんなみんなファンタジー!って思うくらい素敵。 ...................................................... 思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光輝くことでしょう ...................................................... 人生というのはつくづく一本のろくそくに似てると思います。ろうそく自身は自分で火をつけれないし、自ら火を消すこともできません。一度灯ったら、自然の流れに逆らわず、燃え尽きて消えるのを待つしかなあんです。あなたの産みのご両親のように、大きな力が作用していきなり火が消えてしまうこともあるでしょう。生きることは誰かの光になること。自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。そうやってお互いお互いを照らしあっているのですね。 ...................................................... 火は決して消えることなく、燃え尽きました。そした最後はすーっと静かに息を引き取るように消えて、煙が空に吸い込まれていきました。あの、空に消えていくひとすじの煙こそ、人間でいうところの魂ではないかとわたしはひそかに思っているのですが、どうでしょうか? ...................................................... 微睡のなかでいろんな人が会いにきてくれて、いろんな話をしてくれて、現実かどうかもわからないまま、会いにきてくれた人の言葉に耳を傾けて、夢を見続けるように満たされて、ごちそうさまでしたと旅立ち行く死に、希望すら感じました。 まだまだ死にたくはないけど!こんな死に際ならいいなって。わたしも人生で味わった孤独や切なさや苛立ちを、これで良かった。養分だったんだと、納得できるだろうか。だからこそ肉体がなければできないことがたくさんあることを感じながら精一杯生きて、よく眠り心と体を温めてよく笑って、いい人生を送りたいと思って。 死に際になったときに、この物語を思い出したい。 最後まで耳は聞こえるとよく聞くけど、ほんとうなのかな〜! 辛いだけでない、心にどこか暖かさが残る作品でした。出会えてよかった₍ᐢ ɞ̴̶̷.̮ɞ̴̶̷ ᐢ₎しあわせ₍ᐢ ɞ̴̶̷.̮ɞ̴̶̷ ᐢ₎
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今この瞬間を精一杯生きようと思えた。この体がある限り後悔しないような人生を歩みたい。人生は1本のろうそくに似ているという表現になるほどと思った。小川糸さんの書く文章は美しいと感じた。私は人生の最後のおやつに水ようかんを食べたい。
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若くして余命を告げられた雫は、 残された日々を自分らしくありたいとライオンの家で過ごすことを決める。 瀬戸内のレモン島に降り立った雫はライオンの家を運営するマドンナ、ぶどう農家のタヒチ君、雫を慕う犬の六花らと出会う。 ライオンの家では毎週日曜日、おやつの時間がありゲストの思い出の...
若くして余命を告げられた雫は、 残された日々を自分らしくありたいとライオンの家で過ごすことを決める。 瀬戸内のレモン島に降り立った雫はライオンの家を運営するマドンナ、ぶどう農家のタヒチ君、雫を慕う犬の六花らと出会う。 ライオンの家では毎週日曜日、おやつの時間がありゲストの思い出のエピソードと再現したおやつが出されるのだが、雫はなかなかリクエストが書けずにいた。 残された時間、自分の心身と向き合い、時には過去自分が蒔いてきた種に想いを馳せながら、雫が見いだした“おやつ”と“エピソード”とは。。 人間誰にでも訪れる、“死ぬこと”。 若くしてその運命と向き合うことになった雫が、残された日々で自分らしく生きること、最後まで生き抜くことにこだわりを持つ様は、いつか自分に訪れるときもこんな最後でありたい、と感じるものでした。 今、ここに肉体があって五感で色々感じたり、大切な人と会話したりできることの有り難さを思い出させてくれます。 強くて優しい雫らしい結末。 死ぬために生きているわけではないですが、 死は生から続くものである限り、結末はいま蒔いている種の一つ一つがつながった集大成なのだと感じました。 自分が迎える最後の時、私は何を思うんだろうな…。
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ファンタジーだったな リアルなファンタジー 自分の最期はどんなんだろうってこの本読んでみんな思うだろうな そして、ライオンの家で迎えたいと思う人も多いかもしれない こんなふうに旅立てたら理想だろうな 醍醐味の意味 勉強になりました
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癌になり、ライオンの家というホスピスで過ごし、様々な人と関わる。発症してからの怒りや悲しみ、最後は悟り醍醐のような心象表現が豊か。 患者の心の中が目に浮かぶような表情。
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所々泣いてしまった。なんというか難しいけど死への恐怖が少し減るなと思った。自分もこんな穏やかな死を迎えられたらいいなと思う。
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人生の最後に食べたい"おやつ"はなんですか?の帯に惹かれて手に取った本です。 唯一の家族である父に病気のことすら伝えずたった一人でホスピスに入居した主人公の雫。逃れらない運命、抗えない運命、希望のない未来、考えだけで辛くなりました。毎日に不平不満を漏らし、小...
人生の最後に食べたい"おやつ"はなんですか?の帯に惹かれて手に取った本です。 唯一の家族である父に病気のことすら伝えずたった一人でホスピスに入居した主人公の雫。逃れらない運命、抗えない運命、希望のない未来、考えだけで辛くなりました。毎日に不平不満を漏らし、小さなことでクヨクヨする自分が恥ずかしくなります。 本作ではおやつをはじめ、食が重視されています。食が楽しみや喜びになるだけではありません。思い出と密接に繋がって、ずっと一生残んだなと思いました。だから私は最後に何を食べたいのか考えてみました。おばあちゃんのコロッケ、お母さんのカボチャタルト、グラタン。どれも優しい味でした。味だけじゃない考えたら一緒に作ったことや祝ってくれた誕生日など様々なことを思い出します。また食べたいな。そして私も食で誰かを幸せにできますように。この本と出会えてよかったです。
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「泣いてスッキリしたい」と思い手に取った一冊、だったのだが… 突然飛び出す謎の下ネタや、あっさりとした登場人物の背景に白けてしまった。特に、最後のサプライズゲストは必要だったのか…?自分だったら引いてしまう気がする。 感情移入できず、最後は流し読みしてしまった。 ただ、六花の優しさとももたろうの話は、少し涙しそうになった。
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