文にあたる の商品レビュー
校正とは誤字脱字や事実の確認かなと思っていたが、より深い世界があった。著者や編集者が表現したいものに対してどこまで鉛筆を入れるのか。「自由な表現」と真実を求められる「本」のあわい、正解や満点のない中で怖さを忘れず続けていらして素敵。
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校正者ってすごく大変。複数人で何度も注意深く読んでも、それでもまだ、間違いが見つかるという、終わりなき作業は苦しいかもしれない。でもそこに楽しみも見出している人達がやっているんだよね、きっと(それはそれで羨ましくもある)。言葉の表層だけでなく、他の物事との関係も考慮して指摘しなく...
校正者ってすごく大変。複数人で何度も注意深く読んでも、それでもまだ、間違いが見つかるという、終わりなき作業は苦しいかもしれない。でもそこに楽しみも見出している人達がやっているんだよね、きっと(それはそれで羨ましくもある)。言葉の表層だけでなく、他の物事との関係も考慮して指摘しなくちゃいけないの大変。間違いがないことの証明はほんと無理ゲーだ。現時点ではまだ難しいように思うけれど、近い将来どこかの段階でAIが代わりにやってくれる時代が来てもおかしくない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「文章の校正をする仕事とはどういうものなのか。校正者として、どのような考え方で文章に向き合うのか」ということを、この本を読んで初めて知った。本がある以上、校正をする人は必ずいるわけで、そういう仕事があることもうっすら想像していたが、その仕事ぶりと文章への向き合い方がこれほどまでに真摯であったのか、と驚かされた。 本を読んでいて、素人目にも「この本、誤字脱字が多いな」と思うことはある。そういう、誰にでも分かるような校正漏れとは全く別の次元で、校正者は文を読み、文を疑い、著者に提案をしていくのだ、というのが様々なエピソードから読み取れる。校正の世界がここまで深いとは思っていなかった。 感心した部分は多々あれど、「校正=何でもかんでも気づいたら赤を入れるのではなく、ほかのもっと大きな要修正ポイントを目立たせるため、直した方がいいかどうか迷うレベルの赤はあえて入れずにおく」という考え方は、自分の仕事でも使えると感じた。 仕事柄、他人が書いた書類や文章を読んで直すことが多い。そんな時、つい「てにをは」や「ちょっとした言い回しのクセ」といった小さなことが気になって、ゴリゴリと修正を入れてしまうことがある。 もちろん、文意が通じないような初歩的なミスは直すべきだと思うが、大意に影響がない小さなブレのようなところは、直さずに残してしまってもいいのではないか。少なくともプロはそうしている、というのが新鮮で、よい学びになった。 他にも、「校正の技術として調べる力があるなら、さらに求められるのは疑う力である」というのも、なるほどとうならされた。書いてあることが合っている前提で読むのではなく、書いてあることを疑えるか。すべて疑うのではなく、おかしいかも、と思える微かな部分を掬い取って疑えるか。そういうセンスが、読む側にとっては必要なのだと思う。 著者は最後に、「本を読む、という時の読むは必ずしも通読を意味しない。書店や図書館に並ぶ本が発する何かに突き動かされるように手を延ばす瞬間、人はすでに本を読んでいると言える。本がどんなふうに読まれるかは読者次第。この本がどんな本になるのか、手に取った人に聞いてみたい」と書いている。著者が書いただけでは本にならず、読者に届き、読まれて何かしらの思いや感情を揺り起こして、初めて本は本になる。 数多ある本から一冊を手にし、ページをめくること自体が奇跡のようなものなのだ。
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読み終わってない。 途中挫挫折。 全部読まなくてもいいかって感じでした。 また機会があれば読みたい。
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読書好きの前に本好き、という人にはほんまに読んでほしい本やった。 本が書かれて、編集・校正・装丁を受けて作られて、書店に並んで買い手に読まれるまで。読まれて初めて作品が成立する。 一冊の本が生まれるまでどれだけ多くの人と時間と労力がかかっているかあんまり考えたことはなかったけど、...
読書好きの前に本好き、という人にはほんまに読んでほしい本やった。 本が書かれて、編集・校正・装丁を受けて作られて、書店に並んで買い手に読まれるまで。読まれて初めて作品が成立する。 一冊の本が生まれるまでどれだけ多くの人と時間と労力がかかっているかあんまり考えたことはなかったけど、どんな本にも誰かの魂があって、誰かに届いている ということを感じた
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日本語、内容の正確性に対してこれだけ誠実に向き合う人たちによって、本の信頼性は支えられているんだなと思うと、ますます本というモノへの愛着がわいた。
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校正者である著者が、校正・校閲という仕事のことについて書いた本。私は前の会社のときに少しだけ校正をかじったことがあるけど、専門的な校正・校閲はもっともっと根気と体力が求められる仕事なんだなあ。言葉に対して誠実に向き合うこと、作品を世に出すことについても読みながらいろいろ考えた。 ...
校正者である著者が、校正・校閲という仕事のことについて書いた本。私は前の会社のときに少しだけ校正をかじったことがあるけど、専門的な校正・校閲はもっともっと根気と体力が求められる仕事なんだなあ。言葉に対して誠実に向き合うこと、作品を世に出すことについても読みながらいろいろ考えた。 【読んだ目的・理由】校正の仕事に興味があったから 【入手経路】買った 【詳細評価】☆4.2 【一番好きな表現】本が言葉である以上、誰のことも絶対に傷つけることがない本を作るのは不可能ではないかと思います。(本文から引用)
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本を読んでいて、誤字脱字を見つけると、世に出ている本も完璧ではないのだなと少し嬉しくなっていた。 誰しも、どんなプロも、見落とすものがある。 校正はそういう世界なのだと知る。 SNSで切り抜かれた発言に対してあれこれ言ってるのをみると、元の投稿や発言、その文脈も知らずに乗っか...
本を読んでいて、誤字脱字を見つけると、世に出ている本も完璧ではないのだなと少し嬉しくなっていた。 誰しも、どんなプロも、見落とすものがある。 校正はそういう世界なのだと知る。 SNSで切り抜かれた発言に対してあれこれ言ってるのをみると、元の投稿や発言、その文脈も知らずに乗っかっている人が多い。 著者が「あえて」そう書いたこと。 「おかしい」と思ったときこそ、本当に意図を汲み取れているのか?と想像する。 本当に間違っているのか?と確かめる。 読みやすいものも良いけれど、時には思わず手を止めて考えてしまうような文章を。 校正者ほどじっくり読んで立ち止まって調べることはないけれど、読書の楽しみってそういう著者の意図を汲み取ろうとしたり、疑問から興味関心が広がっていくところにあるよなぁと。
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校正という仕事が身近に感じられた1冊。本文には書かれていない背景までもとことん追求して、興味を持って調べ尽くすことが仕事になる。労力が膨大過ぎる。なんて大変な仕事なんだろう……。 私が今まで読んできた本も、数々の校正を経て手元に届いてるんだなぁ。感謝。
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この世の本がこんなにも誠実に愛されて世に出てくるのだと思うと本への信頼感と愛情がさらに増すなと思った、愛してくれてありがとう……(誰?) 文にあたることは誠実そのもので、自分も人を相手にしている仕事なので、自分はこんなに一人一人に誠実に向き合えているだろうか、と立ち止まりたくなっ...
この世の本がこんなにも誠実に愛されて世に出てくるのだと思うと本への信頼感と愛情がさらに増すなと思った、愛してくれてありがとう……(誰?) 文にあたることは誠実そのもので、自分も人を相手にしている仕事なので、自分はこんなに一人一人に誠実に向き合えているだろうか、と立ち止まりたくなった。
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