文にあたる の商品レビュー
読者には見えない世界だが、なんと奥の深いことだと。決して押しつけがましくなく、そしてとても興味を引くように仕事の内容が綴られている。面白かった。、
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業界は違うけど私の仕事と間違いが許されないと言う所が共通項としてあったので、ミスしたら…の恐怖とか、正解がない中でどうしていくかの葛藤とか、ミスした時の落ち込みとかは理解出来て、大変さのない仕事なんてないよねと共感した。 プライベートで読む時と仕事で読む時とは読み方が異なるとは...
業界は違うけど私の仕事と間違いが許されないと言う所が共通項としてあったので、ミスしたら…の恐怖とか、正解がない中でどうしていくかの葛藤とか、ミスした時の落ち込みとかは理解出来て、大変さのない仕事なんてないよねと共感した。 プライベートで読む時と仕事で読む時とは読み方が異なるとは思うけど、でも校閲を仕事にしていると、純粋にプライベートで本を読むのが難しくなりそうだなぁとは思った。 読みたくもない暴力的なシーンがある本を読まなきゃいけないのもなかなか苦痛だよね。 校閲の仕事を知れて面白かった。 今度から本の奥付の部分も気にして、校閲者が書いてあるかとか見ると思う。
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校閲の方のエッセイ。 辞書の買い方がわからなった、が一番興味深かった。 辞書を一冊だけじゃなく二十冊以上引くなんて、なんて気の遠くなるような作業なのだろう。 本を読んで読んで、読みまくって本好きからすると羨ましい反面、辛いだろうなとも思ってしまう。
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つい最近、縁あって校正のお仕事を始めることになりました。こちらの本をたまたま図書館で見つけ、このタイミングはご縁かもと、すぐに読み始めました。 まだまだ、研修の身で習得段階ではありますが、この本と出会えたことは非常に良かったと思います。 校正ノウハウ本ではなく、校正の心得、本...
つい最近、縁あって校正のお仕事を始めることになりました。こちらの本をたまたま図書館で見つけ、このタイミングはご縁かもと、すぐに読み始めました。 まだまだ、研修の身で習得段階ではありますが、この本と出会えたことは非常に良かったと思います。 校正ノウハウ本ではなく、校正の心得、本が出来上がるまでの流れ、本に関わる人、などなど様々な視点から読める本です。 この本をきっかけに、本の中で紹介されている他の校正本も読んでみたいと思いました。
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ドラマ 地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子 で校閲という仕事は知ったけれど、実際に校閲を生業にしている方の言葉には、圧倒された。 読者を威圧することはなく、語りかける言葉づかいに著者の人柄をかんじるからご心配なく。 辞書についても興味深く感じられる部分があって、本から知ることが...
ドラマ 地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子 で校閲という仕事は知ったけれど、実際に校閲を生業にしている方の言葉には、圧倒された。 読者を威圧することはなく、語りかける言葉づかいに著者の人柄をかんじるからご心配なく。 辞書についても興味深く感じられる部分があって、本から知ることができる一冊だと思った
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校正は単に誤植を見つけるだけでなく、ファクトチェックや内容の矛盾が無いかの検証までしているとは、本当に驚きだった。 自分の仕事で言えばレビューという言葉になるが、ここまでの意識はなかった。 何より、本に対する愛情や筆者に対する敬意が伝わって来る、丁寧な文章が印象に残った。
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校正の仕事について興味があったので読んだが、内容が具体的で面白い。 漫画での作画ミスや、小説の設定の齟齬は相当難しい指摘になるんだろうなと想像したら気が重くなる笑 内容は良かったが話数が多くてちょっとだけど飽きてしまった。
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心震えました。 校正者・牟田都子さんのエッセイ。 文字を、文章を、読むことが好きであればたまらない世界です。 どのお話も驚きと発見に溢れていて、読み終えてしまうのがもったいなくてひとつひとつ味わうように大切に読みました。 校正の仕事は単に誤字脱字を直すだけだと思っていたら、...
心震えました。 校正者・牟田都子さんのエッセイ。 文字を、文章を、読むことが好きであればたまらない世界です。 どのお話も驚きと発見に溢れていて、読み終えてしまうのがもったいなくてひとつひとつ味わうように大切に読みました。 校正の仕事は単に誤字脱字を直すだけだと思っていたら、記述が正確かどうかこんなに徹底的に調べるとは! 思い込みで読み流してしまいそうな一つ一つを調べてみるアンテナに驚きです。 「揚げ物が苦手だと口にした登場人物が居酒屋でポテトフライを注文していたり、間取り図を描いてみると出入り口のない部屋が出現したりする、」 そんなことも見つけなければいけないなんて、なんて大変な仕事なんだろう。 一方、小説において、どこまでリアリティを求めて指摘するか。 読者としては小説なら曖昧でもいいのではないかと思いますが、そのポイントに対して身近だったり専門だったりする人にとっては違和感に感じてしまうこともあるということで、誰にとっても間違いのない完璧な本を作る難しさを知りました。 これからはどんな本も今以上に、言葉のひとつひとつを、文字のひとつひとつを大切に味わって読もうと思います。 帯付きも帯なしもどちらも素敵な装丁。
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図書館員を辞め、30歳にて校正の道へ進んだ著者。 「校正の仕事を始めた頃に知りたかったことを詰め込んだ」というのを(ネットのインタビュー記事で)読んだため、気になって手に取りました。 校正者≒校閲者。 それくらい、垣根をきっぱりと分けられない仕事なのだなということが良く分かりま...
図書館員を辞め、30歳にて校正の道へ進んだ著者。 「校正の仕事を始めた頃に知りたかったことを詰め込んだ」というのを(ネットのインタビュー記事で)読んだため、気になって手に取りました。 校正者≒校閲者。 それくらい、垣根をきっぱりと分けられない仕事なのだなということが良く分かります。 事実を確かめ、船の順路を辿って見えるビルを追う。描写された通りに、その時代、本当にその看板があったのかどうかを確かめる。 けれども、そうして苦労して確かめたことも、採用するかしないかは相手次第。まさに、本を出す上での「縁の下の力持ち」的存在。 ドラマになったというのは「校閲ガール」のことでしょうか(本文中には明記されていません)。 知名度が上がらなければ、知らずにいたかもしれない職業。でも、人々にとっては常日頃親しんでいる雑誌にも、小説にも、校正者は関わっている。 読んでいて、校正者という職業についての奥深さだけではなく、著者の抱えたピリリとした緊張感は勿論、焦りや安堵といった目まぐるしい気持ちの変化も鮮明に感じられる本でした。 こんな緊張の中でせっせと仕事をしても、完璧と不完全の二律背反に苦しめられ、しかしそこに「次こそは」と誓うガッツ。著者が相当メンタル強く取り組んでおられるのが伝わってきました。 報われず、「落とし」ては落ち込み、一喜一憂する。 そんな情景の中でも、著者がゲラに向かうイキイキとした様子が感じられるのは、恐らく著者が何よりもこの仕事を好いているからではないかなあ、と感じました。 素敵な一冊でした。 ありがとうございました。
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校正に関するエッセイ集かな。 参考文献をみると、校正にまつわる本、校正に言及した本をずらりと並べているので、参考になりそう。 「他人が赤字を入れたゲラを見たい」というのはよくわかる。教科書が何を書こうが「それぞれの現場において赤字(指摘)を入れる塩梅」がスキルアップのために必要...
校正に関するエッセイ集かな。 参考文献をみると、校正にまつわる本、校正に言及した本をずらりと並べているので、参考になりそう。 「他人が赤字を入れたゲラを見たい」というのはよくわかる。教科書が何を書こうが「それぞれの現場において赤字(指摘)を入れる塩梅」がスキルアップのために必要なポイントなので。 ルーキー時代に、刊行から半年経ってゲラ袋を処分する係だったが、役得としか言いようがなかった。そういうのが必要ですよね。修業時代には。 もっとも、現在は初校・再校・三校とキレイにゲラを作る現場は減っているのではないかな。著者が勤めていたような校正部(校閲部)があるような大手は別として、中小版元では、データ上で修正してしまって他人が見て参考になるような状態のゲラがないことが多い気がする。 なのでスキル・ノウハウの継承は難しいと思う。その代わりのテクノロジーが発展しているわけだが。 著者が望むような「校正者マッチング」が実現したら、、、、校正者不足が可視化されるので、校正者にとってはよいかもしれない。 校正者がいるもののなら頼みたい(けど心当たりもないし自分で見る)というのが多くの編集者の偽らざる心境だろう。
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