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汝、星のごとく の商品レビュー

4.5

2506件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1519

  2. 4つ

    644

  3. 3つ

    196

  4. 2つ

    24

  5. 1つ

    14

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2023/04/18

余韻がすごくて眠れない、色んな感情がぐるぐるして寝れない、昂っている。すごい時間だった。まさかこんなに感情を揺さぶられるとは。言葉にできない感情がわーっと溢れてきて、すごい体験をしてしまった。泣いた、泣いた…。本当に我慢ができなくて涙が溢れてきた。 大切にしていきたい言葉がたく...

余韻がすごくて眠れない、色んな感情がぐるぐるして寝れない、昂っている。すごい時間だった。まさかこんなに感情を揺さぶられるとは。言葉にできない感情がわーっと溢れてきて、すごい体験をしてしまった。泣いた、泣いた…。本当に我慢ができなくて涙が溢れてきた。 大切にしていきたい言葉がたくさん詰まってた。どんな形だっていいんだよって、遠回りでも自分で選べばいいんだよって言ってもらってる気がしました。 幸せか不幸かだって結局は自分の気持ち。 自分で選べば苦しくたって、踏ん張れる。 もちろん暁海と櫂の2人の愛の物語でもあるけれども、家族の物語でもあって。 暁海と瞳子さん、暁海と北原先生とのやり取りに何度もグッと来た。 瞳子さんも北原先生も、自分の芯がしっかりあって包容力がすごいんだけれども、それまでの経験があったからこそああいう風に生きられるんだろうな。 本当に貴重な尊い5時間だった…。 物語をちゃんと追いたくて、でも終わってほしくない、みたいな。 プロローグとエピローグが同じ場面なのに感じ方が180度違って巧みでした。やっぱり上辺だけではその人の心・環境は分からない…! これからの人生を生きてく上で大切にしたい一冊になったし、大切にしていきたい考え方がたくさんで、私のバイブルのような作品になるんだろうなあ。 2023.04.12 本屋大賞おめでとうございます! すごく嬉しい気持ちになりました! 改めて再読したいな、と思っています。 凪良先生のスピーチ、逢坂先生のスピーチ、本への思い書店員さんの想いが詰まっていて本当に素敵でした!

Posted byブクログ

2022/08/09

手元にはあったんですが読むのを躊躇ってました。 読み始めたら魂持ってかれるな…と(*_*) 読み終えた今心臓鷲掴みで…家事ができない笑 皆さんがかなり熱いレビューで内容等書いていらっしゃるので省きますが。 優しさと諦め、外し方の分からなかった手枷足枷 重い枷を引き摺りながら...

手元にはあったんですが読むのを躊躇ってました。 読み始めたら魂持ってかれるな…と(*_*) 読み終えた今心臓鷲掴みで…家事ができない笑 皆さんがかなり熱いレビューで内容等書いていらっしゃるので省きますが。 優しさと諦め、外し方の分からなかった手枷足枷 重い枷を引き摺りながらたどり着いた2人の場所。 プロローグとエピローグをこんな使い方する作家がいただろうか?もう凄いとしか言えない。 これ以上の結末は考えられないし、ちょっとしばらくは恋愛小説は読めないな(*´-`)

Posted byブクログ

2022/08/09

辛い現実が突きつけられ続けて、読んでて辛い...私だったら、こんなの耐えられない...という中盤を超えて読了。誰に何を思われてもいい。私が良ければ。私たちが良ければ。そう思える物語。

Posted byブクログ

2022/08/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「自由」とは「正義」とは… 読んでいくうちに、いろんな感情がぐちゃぐちゃになっていく。 暁海と櫂の視点が交互に書かれている。あえて同じシーンを別の視点から書くことで、少しずつ少しずつすれ違っていくところをリアルに実感する。 プロローグとエピローグの書き方が本当に上手。 凪良さんの本がもっと大好きになりました。

Posted byブクログ

2022/08/09

 何とも切なく、生きる歓びと哀しみを〝これでもか!〟と突き付けてくる物語でした。  瀬戸内の小さな島の高校生 : 暁海(あきみ)と転校してきた櫂(かい)2人の、濃密で波乱に満ちた日々が、やるせないほど見事に描かれています。  共助精神が強い反面、ほぼプライバシーのない小さな島の中...

 何とも切なく、生きる歓びと哀しみを〝これでもか!〟と突き付けてくる物語でした。  瀬戸内の小さな島の高校生 : 暁海(あきみ)と転校してきた櫂(かい)2人の、濃密で波乱に満ちた日々が、やるせないほど見事に描かれています。  共助精神が強い反面、ほぼプライバシーのない小さな島の中で、2人には、孤独と欠落を抱えているという共通点がありました。2人とも重い足枷を断ち切れず、引きずったまま物語は展開していきます。  各章ごとに、瀬戸内の海を象徴するように「潮騒」「波蝕」「海淵」「夕凪」と題され、文字通り二人の人生の現況を表すこれらの言葉が不穏を招く予兆とさえ感じます。また、2人の視点で物語は交互に綴られるが為に、読み手は両方の立場と事情を知ることで、イライラ・疑問視・憤怒の気持ちが湧き上がり、一層心が揺さぶられます。  読後、単純に「面白かった」では済ませられないくらい、深く考えさせられ、動揺している自分がいました。  生きにくさ、選択、自由、人とのつながる意味・その形とは…? 正解のない答を追い求めた2人の、魂の軌跡を丁寧に掬い上げ記した〝奇跡〟と呼んでもいい傑作と受け止めました。

Posted byブクログ

2022/08/09
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この世の全ての物事、この本で言うと特に、「恋愛」「結婚」「人生」などは、言葉という共通の枠組みがあるだけで、その中身は多種多様である。それが当たり前なのに、当たり前のことを改めて認識することができて良かった。 また、プロローグでは憎かった北原先生が、エピローグでは1番好きになっていた。

Posted byブクログ

2023/04/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

凪良ゆうさんは日本の宝。って言いたいくらいとても心を動かされる1冊だった。切なくて。苦しくて。感情がぐわぁっと湧いてきて。 『正しさに縛られる感覚』についてすごく共感できるものがあった。ただ、共感すると同時に縛られていた当時の記憶や感情が沸き起こってきて、読むのが苦しい場面も。 それでも読み進められたのは凪良ゆうさんの、素晴らしい表現力のおかげかも。みんなの未来が気になって読むのを止めるに至れなかった。

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2022/08/08

「正しさなど誰にもわからないんです。だから、君ももう捨ててしまいなさい」 凪良先生の作品はいつも、『普通』からあぶれてしまった人の人生や心を奥深くまで表現している。 私は気づくとその人の人生を生きていて、いっぱい泣いて、苦しんで、最後にはふっと心が軽くなる。 幼い頃から植え...

「正しさなど誰にもわからないんです。だから、君ももう捨ててしまいなさい」 凪良先生の作品はいつも、『普通』からあぶれてしまった人の人生や心を奥深くまで表現している。 私は気づくとその人の人生を生きていて、いっぱい泣いて、苦しんで、最後にはふっと心が軽くなる。 幼い頃から植え付けられた『当たり前の幸せ』を追い求めなければいけない気がして、足掻いてもがいて、だけどどこか虚しくなってしまう心が、凪良先生の作品を読んでいると救われる気がして。大好きな作家さんです。 今作もそうでした。 みんな結局、上手になんて生きられない。 それぞれの地獄を抱えながら、なんとか立ってる。 私もそうだし、多分街ですれ違う笑顔のあの人だってきっと。 そういう全ての人を肯定したい。自分を含めて。 そういう気持ちが自然と湧いてきました。 私もいつか誰かと、互助会の会員になりたいな。

Posted byブクログ

2022/08/08

ストーリーは書かずに、感想のみ書きます。 一部、軽くネタバレしているので、これから読まれる方はお気をつけください。 最初は暁海が自分の母親の弱さゆえに、ヤングケアラーとして生きるしかなく、高校時代からの恋人で、どんどん有名になって成功していく櫂とすれ違うようになって...

ストーリーは書かずに、感想のみ書きます。 一部、軽くネタバレしているので、これから読まれる方はお気をつけください。 最初は暁海が自分の母親の弱さゆえに、ヤングケアラーとして生きるしかなく、高校時代からの恋人で、どんどん有名になって成功していく櫂とすれ違うようになっていくところは、暗く可哀想な話でしかありませんでした。 暁海が父の浮気相手で、事実婚している瞳子には「ーいつになったら、あなたは自分の人生を生きるの?」と言われます。 狭い島の中でずっと二人のことを見ていた北原先生に暁海が「僕と結婚しませんか」と言われる場面では、ああ、これでこの作品に本当のハッピーエンドはなくなるのかと思いました。 「子は子、親は親です。 附属物のように考えると悲劇が起きます」 by北原先生 そして、まさかの場面展開。 「過去は変えられないと言うけれど、 未来によって上書きすることはできるようだ」 by暁海 櫂と暁海が3回目に見ようとした、花火の音が書いていないけれど「ヒュルルルルー、ポンッ」と打ち上げられて夜空に全開するのが見えた気がしました。 確かに泣かされましたが、最後の場面はずるい、禁じ手だよ。こんな残酷できれいなラストはないよと思いました。

Posted byブクログ

2022/08/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

青春と海の薫りが漂う1冊。 2人それぞれの視点に切り替わりながら時が進む。 細部の言い回しや、回想の仕方など、違いはあれど同じことを考えながらも正反対の道を進んでゆく物語の展開に釘付けになった。 ラストはやはり凪良ゆうさんならではの、他人から見たら哀しくとも本人たちからは納得のできる、すとんと収まる美しい終わり方だった。 個人的に、最後の花火のシーンは凪良ゆうさんの作品の中でも最も好きなラストだった。

Posted byブクログ