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汝、星のごとく の商品レビュー

4.5

2471件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1496

  2. 4つ

    635

  3. 3つ

    194

  4. 2つ

    24

  5. 1つ

    14

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2022/08/09
  • ネタバレ

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この世の全ての物事、この本で言うと特に、「恋愛」「結婚」「人生」などは、言葉という共通の枠組みがあるだけで、その中身は多種多様である。それが当たり前なのに、当たり前のことを改めて認識することができて良かった。 また、プロローグでは憎かった北原先生が、エピローグでは1番好きになっていた。

Posted byブクログ

2023/04/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

凪良ゆうさんは日本の宝。って言いたいくらいとても心を動かされる1冊だった。切なくて。苦しくて。感情がぐわぁっと湧いてきて。 『正しさに縛られる感覚』についてすごく共感できるものがあった。ただ、共感すると同時に縛られていた当時の記憶や感情が沸き起こってきて、読むのが苦しい場面も。 それでも読み進められたのは凪良ゆうさんの、素晴らしい表現力のおかげかも。みんなの未来が気になって読むのを止めるに至れなかった。

Posted byブクログ

2022/08/08

「正しさなど誰にもわからないんです。だから、君ももう捨ててしまいなさい」 凪良先生の作品はいつも、『普通』からあぶれてしまった人の人生や心を奥深くまで表現している。 私は気づくとその人の人生を生きていて、いっぱい泣いて、苦しんで、最後にはふっと心が軽くなる。 幼い頃から植え...

「正しさなど誰にもわからないんです。だから、君ももう捨ててしまいなさい」 凪良先生の作品はいつも、『普通』からあぶれてしまった人の人生や心を奥深くまで表現している。 私は気づくとその人の人生を生きていて、いっぱい泣いて、苦しんで、最後にはふっと心が軽くなる。 幼い頃から植え付けられた『当たり前の幸せ』を追い求めなければいけない気がして、足掻いてもがいて、だけどどこか虚しくなってしまう心が、凪良先生の作品を読んでいると救われる気がして。大好きな作家さんです。 今作もそうでした。 みんな結局、上手になんて生きられない。 それぞれの地獄を抱えながら、なんとか立ってる。 私もそうだし、多分街ですれ違う笑顔のあの人だってきっと。 そういう全ての人を肯定したい。自分を含めて。 そういう気持ちが自然と湧いてきました。 私もいつか誰かと、互助会の会員になりたいな。

Posted byブクログ

2022/08/08

ストーリーは書かずに、感想のみ書きます。 一部、軽くネタバレしているので、これから読まれる方はお気をつけください。 最初は暁海が自分の母親の弱さゆえに、ヤングケアラーとして生きるしかなく、高校時代からの恋人で、どんどん有名になって成功していく櫂とすれ違うようになって...

ストーリーは書かずに、感想のみ書きます。 一部、軽くネタバレしているので、これから読まれる方はお気をつけください。 最初は暁海が自分の母親の弱さゆえに、ヤングケアラーとして生きるしかなく、高校時代からの恋人で、どんどん有名になって成功していく櫂とすれ違うようになっていくところは、暗く可哀想な話でしかありませんでした。 暁海が父の浮気相手で、事実婚している瞳子には「ーいつになったら、あなたは自分の人生を生きるの?」と言われます。 狭い島の中でずっと二人のことを見ていた北原先生に暁海が「僕と結婚しませんか」と言われる場面では、ああ、これでこの作品に本当のハッピーエンドはなくなるのかと思いました。 「子は子、親は親です。 附属物のように考えると悲劇が起きます」 by北原先生 そして、まさかの場面展開。 「過去は変えられないと言うけれど、 未来によって上書きすることはできるようだ」 by暁海 櫂と暁海が3回目に見ようとした、花火の音が書いていないけれど「ヒュルルルルー、ポンッ」と打ち上げられて夜空に全開するのが見えた気がしました。 確かに泣かされましたが、最後の場面はずるい、禁じ手だよ。こんな残酷できれいなラストはないよと思いました。

Posted byブクログ

2022/08/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

青春と海の薫りが漂う1冊。 2人それぞれの視点に切り替わりながら時が進む。 細部の言い回しや、回想の仕方など、違いはあれど同じことを考えながらも正反対の道を進んでゆく物語の展開に釘付けになった。 ラストはやはり凪良ゆうさんならではの、他人から見たら哀しくとも本人たちからは納得のできる、すとんと収まる美しい終わり方だった。 個人的に、最後の花火のシーンは凪良ゆうさんの作品の中でも最も好きなラストだった。

Posted byブクログ

2022/08/07

面白い。暗いけど結局は不屈の精神で縁を切っても良い親を見捨てないヤングケアラーのサバイバーたち。娘が明るくなったら鬱が良くなる場合なんて幸運。

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2022/08/07

レビューを読んで、今日は重たい話の気分じゃないな〜と読むのを迷ったけど、やっぱりこの本が気になって 引き込まれるように一気に読んだ。 読んで良かった。 流浪の月とはまた違うけど、映画も観てみたい気がする。 夫がいてもいなくても 子供がいてもいなくても いつでも自分の意思で、どこ...

レビューを読んで、今日は重たい話の気分じゃないな〜と読むのを迷ったけど、やっぱりこの本が気になって 引き込まれるように一気に読んだ。 読んで良かった。 流浪の月とはまた違うけど、映画も観てみたい気がする。 夫がいてもいなくても 子供がいてもいなくても いつでも自分の意思で、どこへでも行けるように。 どんな場所でどんな人生を送りたいのか? 自分の意思1つで決められるように。 自立して自由に生きていけるように。 女性は経済力が必要と何度も書かれていた。 それはずっと私の目標でもあるから、すごく響いた。 子供が自分の人生をしっかり生きられるように。 良いとか悪いとか 幸せとか不幸とか 道を誤ったって誰が決めるの? あえて自分から誤った道を選んで、今幸せだよって言える人もいる。 自分で決めて、自分で選ぶってことなんだと思う。 瞳子さんと、尻に敷かれているお父さんの暮らしぶりが素敵だった。 あんな女性になりたい。 やっぱりこの本が気になるってメッセージは当たるんだな。

Posted byブクログ

2022/08/08

プロローグに書かれている出来事とその後の展開のつながりがわからない。まあ、読み進めればわかるだろうと、あまり気にしないことにした。……結局、終盤まで読まないとわからなかった。腑に落ちると共に、涙が溢れた。 コンビニもない瀬戸内の島で生まれ育った暁海と、京都から引っ越してきた櫂。1...

プロローグに書かれている出来事とその後の展開のつながりがわからない。まあ、読み進めればわかるだろうと、あまり気にしないことにした。……結局、終盤まで読まないとわからなかった。腑に落ちると共に、涙が溢れた。 コンビニもない瀬戸内の島で生まれ育った暁海と、京都から引っ越してきた櫂。17歳で出会った2人のその後の軌跡を、それぞれの視点で交互に綴った慟哭の物語だ。 版元が帯につけた惹句は、「本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。」。最初にこれを見たときは揶揄したが、本当に『流浪の月』を超えたかもしれない。読み終えたぼくの心は今、怒りと諦念と切なさと安堵でぐちゃぐちゃになっている。

Posted byブクログ

2023/02/05

所謂親ガチャに恵まれなかった2人が遠距離恋愛を強いられる話。 プロローグとエピローグで殆ど同じ事を書いているのに、本編を読むかどうかでここまで意味が変わってくるのは素直に感服した。 ☆4.1

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2022/08/07

【好点】 ・構成が面白い。プロローグを読むと浮気の話かと少しげんなりしたけど、本編を読めばその意味がまるで変わる。エピローグを読む前にもう一度プロローグを読み、構成の巧みさに唸った。 ・櫂の成功と破滅、暁美の不幸と幸福。そのほかの登場人物も登場頻度が低い割には、それぞれ強い印象...

【好点】 ・構成が面白い。プロローグを読むと浮気の話かと少しげんなりしたけど、本編を読めばその意味がまるで変わる。エピローグを読む前にもう一度プロローグを読み、構成の巧みさに唸った。 ・櫂の成功と破滅、暁美の不幸と幸福。そのほかの登場人物も登場頻度が低い割には、それぞれ強い印象を残していく。人生の起伏を描くのが上手で、読ませる物語作家だ。

Posted byブクログ