腹を割ったら血が出るだけさ の商品レビュー
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面白かった。読解力も必要で少し疲れた部分もあるが面白かった。割とスッキリとする。一人一人ストーリーを持って登場人物が生きていおり、同時進行で物事が起こる。本当に当たり前の事なのだが、自分が悩んでる時に、アイドルは踊っていたり、友人はタバコを吸っていたり、同じ時間軸をどう過ごすかは普段わからない。全てがとても平行に思えた。平行すぎて少し不思議な感覚も生まれる。そこまで自分が生きている間に周りの人生も取り込み同時進行で物事は進むと理解しつつも、平行を感じることは難しい。作中にもあるが、確かにこの小説は主人公がいるようでいないと自分も感じた。誰が中心となって物語は進むわけじゃない。環境でも他人でもなく、本当に登場人物自身の性格と感情に任せきりのような物語の進み方をする。いや、それはそうなんだけど、難しいな。まあ、世の中色々な生き方があってもいいんだと感じたらそれでいいのかもしれないな。
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心の底で叫び続けること。 解釈は人それぞれであるが、ここまで脳内で自由に動いていたら違う物語にならないか。 理解されない想いであったとしても、逃げ場があるだけで変わるのかもしれないな。
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タイトルを見て「そうね」=そら切ったら腹からは血でるわなと思い、 ページをめくって、文字細かくてぎっしりだな、と思う。 (どうやら私はまわりの余白は多めが好きらしい、と初めて気づく) 小説を読むということは、私にとって 作者の物語の中を漂わせてもらう、 というスタンスなのだが。...
タイトルを見て「そうね」=そら切ったら腹からは血でるわなと思い、 ページをめくって、文字細かくてぎっしりだな、と思う。 (どうやら私はまわりの余白は多めが好きらしい、と初めて気づく) 小説を読むということは、私にとって 作者の物語の中を漂わせてもらう、 というスタンスなのだが。 なんか、今回はひっかかった。 あかねには「甘えてんじゃないよ」と、 あいにも「うーん、正論ではあるよね」と。 人は大なり小なり仮面をかぶっているし、 承認欲求もあるし、でも生きてかなあかん。 なんか心がざわついた。 めでたしめでたしっては気分にはならなかった。 なんだろう。 腹が立ったともちょっと違うこの感じ。 私にしてはかーなーりーめずらしい。 ちょっと自分観察続けよ。
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自分の読解力のなさから前半はなかなか内容が入ってこず、読み終えられるのか?先の見えないマラソンを走ってるような感覚でしたが後半からは一気に読むことができました。 茜寧の気持ちはちょっとだけわかるような気がします。家族にも気を遣う、素で好かれる人が羨ましいし憎たらしい、愛されたくて仮面を被る自分が嫌い。うん、ちょっとだけ似てる感じがあるなあと思いつつ、他人に求められることをできる茜寧が凄いとも思いました。 何か自分が変われるきっかけがあれば縋りたいとも思うし、利用したいとも思ってしまうかもしれない。でも自分は茜寧みたいに器用じゃないからできないな、やっぱり今日も明日もこの自分と生きていかなきゃなとなんかわからないけど切り離して前向きに捉えました。 でも自分の隣にも逢みたいな人がいたら少しは背中押してもらえたのかもなっと羨ましくも感じました。 結構読了するのに時間かかりました。
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やや理解し難い、若者をターゲットにした小説ですね。 途中までのくだりが説明がありすぎて、鬱陶しく了読できるか不安であったが、後半からは一気に読めました。
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読みやすく、作品に入り込めました。 ちょっと極端だけど、茜寧の気持ちは理解できる。 同じ作品でも捉え方は人それぞれっていう、含みのあるメッセージは、個人的にワクワクして好きです。
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私も、愛されたい。ってそう思う。 愛されるって難しい。 他人の想い、考えは、見えないから。 正直に話そうって言っても本当かわからない。 腹を割ったら血が出るだけさってタイトルに最後には納得する。
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小説の世界を生きる少女、自分のストーリーを作って生きるアイドル、他人を貶めることで生きる少年、そして登場人物に似ているという女装趣味の男、絡み合う現実が最後に交差し、想定内のラストになるが、少女茜寧の脳内事情には少しガッカリ。
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う〜〜〜ん…。 この小説は若い子には共感を覚えることができる類いのものかなぁ? 話はある小説の出来事を主人公?がなぞっていくという面白い展開方法。その元の小説の内容ももちろん我々読者は知らないのでまるで無理やり2冊読まされている感じがした。 話しはサクサク進んでほしいのだが、数人...
う〜〜〜ん…。 この小説は若い子には共感を覚えることができる類いのものかなぁ? 話はある小説の出来事を主人公?がなぞっていくという面白い展開方法。その元の小説の内容ももちろん我々読者は知らないのでまるで無理やり2冊読まされている感じがした。 話しはサクサク進んでほしいのだが、数人出てくる登場人物の描写が細かい。それがあるのがいいのかもしれないけど、ちょっと読んでいてめんどくさかった。またこの描写?って感じでとてもくどい。 途中で読むのやめようかとも思ったけど辛抱して読み続けたらようやくあと1/3という位でやっと話が動き出した。 全部読めたけど、これは、おばさんが読む本ではありませんでした。
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めちゃくちゃ心理描写が多い。基本、自分の心だけしか知らずに生きているわけで、こんなにも多方面のココロの奥底情報を頂くと、狭い脳ミソが簡単に飽和する。
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