腹を割ったら血が出るだけさ の商品レビュー
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人は自分の中にもう1人(人によってはもっとたくさん)がいる。その人と同居したり、支配したり、されたり、しながら生きている。人それぞれ。仮面。ペルソナ。 今までの作品に比べると、少し物足りない感じかも
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「愛されたい」意識に囚われて、自分を偽り、生きづらさを抱えて生きる少女たちの物語。 これまでの住野作品と比べると、キャラクターとの間に少し距離があるような。。。 作家とは何か?物語とは何なのか?そんな部分にも踏み込んだ作品でした。
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最近作はあまり感心しなかったが、本作はなかなか面白かった、最近の少年少女たちは、ややこしい事考えて生きてんだな、人の事ばかり気にしてんのかな、そう言えばいい子のふりをしてまず親を騙してるわな。でも腹を割っても血が出るだけで、本音ばかりでも生きていけない、もっとtake it easy で生きていこうよ、人生は思ったより短いよ。ラストは小説家としての作者の願いみたいなものを感じ取れた。何だか大昔に読んだ庄司薫の小説を少し思い出した。
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住野よるさんの新刊。 今までの作品と比べると微妙な感じがしたけど個人的には面白く読めたと思います。 小説の最後の方にもありましたが、主人公がいるわけでもなく、読み手によって誰でも主人公になれて様々な解釈ができるなと思いました。 前半は、みんなが自分を偽ってるような演じてる感じでし...
住野よるさんの新刊。 今までの作品と比べると微妙な感じがしたけど個人的には面白く読めたと思います。 小説の最後の方にもありましたが、主人公がいるわけでもなく、読み手によって誰でも主人公になれて様々な解釈ができるなと思いました。 前半は、みんなが自分を偽ってるような演じてる感じでしたが 後半に後藤樹里亜がライブを欠席したシーンくらいから少しずつ感情が出てきたようで良かったです。 周りの人から嫌われたくなくて相手に合わせてるうちに、本当の自分ってなんだろう……、と皆に見せてる自分と心の中の自分が相反する苦痛。自分らしく生きる難しさ。 私にも思い当たるところがあって、糸林茜寧にも宇川逢にも共感できる部分がありました。 個人的に話の終わり方も好きでした。 茜寧と逢が恋人関係にならないのも良かったし、茜寧の気持ちが完全に晴れたわけでもなく、ただ愛されたいという自分に従って生きてみようと思えたところで終わったというのがなんか良かったです。 一人の小説家の切なる願い 「どうかこの物語が、あなただけのものでありますように」 小説が誰かを救うことなんてなくても、自分がそう思えたらいいなと思いました。 みんなの愛する私は作りものでした。 本心を閉じ込められながら毎日を過ごす茜寧の前に現れたのは、小説に登場する[あい]にそっくりな人物だった……。 きっと、あなたも物語を生きている ・「愛されたい」に囚われた女子高生 ・ありのままを誇る美しい青年 ・自らのストーリーを作り続けるアイドル ・他者の失敗を探し求める少年 それぞれの踏み出す一歩が響き合う、極上の青春群像劇! P169 「同じようなことにみんな悩むんだ、なんて平気で言えるひどい人間が、世界にはたくさんいます。」
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高校生ならではの陶酔感があり、懐かしくも痛くも感じられた。1冊の本から成される一人一人のストーリーが、絡まっていないようで絡まっている。他人から向けられる評価や愛へのこだわりを乗り越えた先に何があるか、そう問われて答えを見せられた気がする。
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外面と内面の違いに罪悪感とも言える違和感ないを抱く女子高校生が、あるベストセラーの本に自分を投影し、現実世界との境界線を見失う。 アイドルとしての自らの造型に徹することでファンへの忠誠を尽くす女性歌手は漏出した過去の映像に動揺する。 他人の偽善をネット上で叩くことで自我を保つ...
外面と内面の違いに罪悪感とも言える違和感ないを抱く女子高校生が、あるベストセラーの本に自分を投影し、現実世界との境界線を見失う。 アイドルとしての自らの造型に徹することでファンへの忠誠を尽くす女性歌手は漏出した過去の映像に動揺する。 他人の偽善をネット上で叩くことで自我を保つ男子高校生。 「自分らしく」生きられない人たちが人生との折り合い方を見つけていく物語と言えばよいのか。 個人的には女性歌手の振り切り方が爽快だった。
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70ページくらいまでは、 あまりにも中二病が酷すぎて 読むのが苦痛だったけど、 だんだん面白くなり最後まで読めました。 もう一人の自分が 「私が外側で守ってあげる」 「だから、ここを好きになれる場所にするのは、 任せる」 って言うシーンは感動しました。 愛されるための外側を ...
70ページくらいまでは、 あまりにも中二病が酷すぎて 読むのが苦痛だったけど、 だんだん面白くなり最後まで読めました。 もう一人の自分が 「私が外側で守ってあげる」 「だから、ここを好きになれる場所にするのは、 任せる」 って言うシーンは感動しました。 愛されるための外側を 本当の自分じゃないと責めるけども それは自分を守ってくれていて 自分自身の内面を心地よくする そういう努力をしていったらいいんだと そういうことか〜と 最後は納得のエンディングでした。
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『少女のマーチ』という架空の物語を軸に各登場人物がおりなす青春?小説でした。 主人公、ヒロインは誰でしょうか?この小説の主人公、ヒロインを決めるのはあなたです!と言わんばかりの作品。 300ページ付近(ほぼ終盤)まで響かず嵌まらずという苦痛レベルで読み進められなかったのですが...
『少女のマーチ』という架空の物語を軸に各登場人物がおりなす青春?小説でした。 主人公、ヒロインは誰でしょうか?この小説の主人公、ヒロインを決めるのはあなたです!と言わんばかりの作品。 300ページ付近(ほぼ終盤)まで響かず嵌まらずという苦痛レベルで読み進められなかったのですが、最後までしっかり読むと面白くもあり、前半の面白く感じなかった部分も個人的には納得いくラストでした。 話に共感できたかどうかは置いておいて、本作は私のために、もしくはあなたのために書かれた物語かもしれませんよ?
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誰もが時にはこんな苦しみを感じるだろうなぁ、でもこれが悪いことではないって言っているような小説だった。
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正直な感想としては話の本質を理解できなかった。 内容は分かりやすくて茜寧や逢、竜彬、樹里亜のどの気持ちも理解できるけど、少女のマーチとの関係性が最後まで分からんかった。 ただ、小楠さん視点のところで語られていた、少女が主人公ではない、誰も主人公ではない、という部分で自分なりの解釈が少し進んだような気がした。 追記 住野さんは"この作品"を通して何を伝えたかったのだろう。また"少女のマーチ"を通して何を言いかけているのだろう。小説というコンテンツが我々読者に与えてくれるものとは一体何なんだろう。
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