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腹を割ったら血が出るだけさ の商品レビュー

3.3

144件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/11/17

こちらオーディブックで拝聴しました。今の若い人ってこんなに息苦しいのだなと悲しくなりました。でも、私も学生時代そうだったかもとふと思うところもあります。人間年取ると人の目も気にならなくなってくるし、自分の好きな事、物、人にだけ囲まれていられるようになってくるのかな?他人に迷惑かけ...

こちらオーディブックで拝聴しました。今の若い人ってこんなに息苦しいのだなと悲しくなりました。でも、私も学生時代そうだったかもとふと思うところもあります。人間年取ると人の目も気にならなくなってくるし、自分の好きな事、物、人にだけ囲まれていられるようになってくるのかな?他人に迷惑かけることも少しずつ増えてくるし、誰もが生きやすい社会は無理でも、誰もが息が吸える社会を目指したいものです。

Posted byブクログ

2024/11/05
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※このレビューにはネタバレを含みます

読んでいて苦しかった。苦しかったけれど、読了できて良かった。人は誰しも、 「 愛されたい 」 と思うだろうし、そんな感情のもと、動くことだってある。時にそれが本心なのかわからず、自分を見失うことすらあるだろう。でもそれすらも、きっと自分で、作られたとしても本当の自分で、それすらを愛したって良いのだと、そういう話だと受け取った。人間は、強くて弱くて苦しくて幸せな生き物だ。 〜糸林茜寧〜 『 「愛されたいって気持ちに閉じ込められてる、自分」 』 『 「裏があるくせに、綺麗ぶってるもの。アイドルとか、原作をきらきら加工した映画とか広告とか、前言った、賞とか、他にも色々。似てて、やだ」 』 『 「友達が、親友だって言ってくれて、本当はそんな風に思えてないのに、打算で受け入れる奴」 』 『 「恋人を周りからの目とかイメージで選んどいて、自分のために別れる奴」 』 『 「家族にすら媚を売らなきゃ気が済まない、私みたいな奴」 』 〜宇川逢〜 『 「感じたまま、思ったまま、したいことを選ぶのが、自分にも周りにも良いって信じてた。でも、今日、そういう基準じゃ選べないことがあって。嘘ついたんだ。」 』 『 「でな、よく考えてみて、その嘘ついた自分が嫌いかっていうと、思ったよりそうでもない。かっこつけようって決めたのは俺だし、多分、相手の気も少しは軽くしてやれた。お前を止めるのにも間に合ったしな。」 』 『 「だからっていうのも違うかもしれなけど、もし糸林茜寧がこれまでずっと嘘ついてたって、俺は楽しかったし、それでいいと思ってるよ」 』

Posted byブクログ

2024/10/10

難しかった。 誰もがストーリーの主人公になりえるということ。 同じ事象でも捉え方が違う。幸せにも不幸せにもなったりする。 自分の気持ちを代弁してくれる他者の行動を目にすると強い共感が生まれる。 人間は強くて弱いと感じた。

Posted byブクログ

2024/10/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

登場人物の心情描写を人物の名前で〜は思った。的な書き方をしていた。 ここでも、自分ではない自分を表現していて徹底してすごいと思った。 この作品からは誰にも明かすことができない素の自分と誰かのために用意された自分との矛盾に葛藤している人にはとても共感できると思った。 ただ物語なので仕方ないと思うがこう言った悩みを持つ人はあかねのように上手く立ち回れてなくて且つ自分に嫌気がさしている人が大半だと思うのでそこがしっくりこなかった。 最後の[誰もが主人公になり得た世界]は個人的に好きな締め方だなと思った。 あかねのもう一人の自分との折り合いの付け方についてもう少し言及があると嬉しかった。 人間の心情をとてもリアルに綺麗に表現されていてとても素敵な作品でした。

Posted byブクログ

2024/10/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

audiobookで読んだ。 主人公の茜寧が、無意識にみんなに愛されるような振る舞いをしてしまい、本当の自分とのギャップに苦しむ話。対照的に、思ったことを何でも言う、素の自分を誰にでもさらけ出せるあいは、私も羨ましいと思った。羨ましいけど、面と向かって若干酷いことを言ったり、「バーカ」とか言うので、あんまり友達にはなりたくないと思う。 私は茜寧のように素の自分を相手に出すことは難しいと思うので、少し共感できた。今はそうゆうものだと思ってるけど、小学生くらいの時に気づいてこんな自分嫌だなと思った記憶はある。それで死にたくなるほどではないけど。 冒頭で完璧な振る舞いをした後に「死にたくなった」が続いて笑ってしまった。 少女のマーチと、このお話がリンクしながら進んでいくところは面白いし、少しワクワクした。 でも最後は自殺しようとした茜寧をあいが止めるところはできすぎていて、ドラマのようで、非現実的だな…と思った。 そこからの茜寧はめんどくさいやつすぎた。 登場人物の心理描写が、私では思いつかないような例えが沢山出てきて面白かった。ただ、あい以外は全体的に暗くて重い心理描写なので、後半は聴いていて疲れてしまった。 死にたくなるほど嫌いだった愛されたいに支配された自分を、最後は受け入れらるよになるけれど、どうして受け入れられるようになったのかは、よく理解できなかった。

Posted byブクログ

2024/09/27

導入部分は結構そそられたが、読み進めていくうちに登場人物の心理描写が沢山出てきて途中から疲れてしまった。 住野よるは面白い本はめちゃくちゃおもしろいんだけどな。本書は全くはまらなかった。

Posted byブクログ

2024/09/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本「少女のマーチ」の主人公と自分を重ね、渋谷で見かけた主人公の友人に似てたライブスタッフ、逢に声かけて仲良くなる女子高生茜寧あかね。愛されたいがために演じる自分がいやになり交差点で自殺するのを、逢に助けられる。アイドルグループで自分を偽る樹里亜も自分を取り戻してステージに戻る。 結末まで説明文が多くて読みにくい。イイコでいることに疲れる気持ち、ありのままの自分を受け入れてくれる存在がほしいのは共感できるけど、だらだらと長く非現実すぎてあんまりだった。

Posted byブクログ

2024/09/06

表の自分と裏の自分の乖離に悩む人に読んで欲しい作品。 自分が本当の自分をさらけ出してしまうことに対して恐れを抱いている主人公。 自分の描くストーリーに沿った行動をするアイドル。 それぞれが色んな思いを抱いているその心模様が素敵だとおもう。 ただ、自分には刺さらなかった。理解は...

表の自分と裏の自分の乖離に悩む人に読んで欲しい作品。 自分が本当の自分をさらけ出してしまうことに対して恐れを抱いている主人公。 自分の描くストーリーに沿った行動をするアイドル。 それぞれが色んな思いを抱いているその心模様が素敵だとおもう。 ただ、自分には刺さらなかった。理解はできるが、共感はできなかった。 きっと刺さる人には刺さる。

Posted byブクログ

2024/08/18

よくわからないけれど、茜寧のように救われ、樹利亜のように決着をつけること、ここに至るまでに疼く痛みが、青春なのかもしれません

Posted byブクログ

2024/08/02

―あのね、私は、物語が、小説が、誰かを救うなんてこと、ないと思ってるの 小説は食べられない。喉の渇きを潤さないし、病気も治せない 争いを止められないし、愚かな暴力から守れない あなたの隣で起こる不幸を、紙の上で起こるストーリーでは取り除けない それらを無視して、小説が誰かを救うな...

―あのね、私は、物語が、小説が、誰かを救うなんてこと、ないと思ってるの 小説は食べられない。喉の渇きを潤さないし、病気も治せない 争いを止められないし、愚かな暴力から守れない あなたの隣で起こる不幸を、紙の上で起こるストーリーでは取り除けない それらを無視して、小説が誰かを救うなんてこと、私は言えないの でもね…それでももし、あなたが私の書いた小説に救われたなんて、そんな奇跡みたいな、魔法のようなことが起こったと、言ってくれるのなら どうかこの物語が、あなただけのものでありますように

Posted byブクログ