腹を割ったら血が出るだけさ の商品レビュー
面白い視点の内容だったと思います。読了後に一旦、区切ってある感じで小説家の章があり、これを読んだ時にハッとさせられました。誰を主人公にして読むのか、どこを軸にこの小説を読み進めるのか。それによって読了後と最後の小説家の章まで含めて読了した後では自分自身の感想がガラリと変わる、いや...
面白い視点の内容だったと思います。読了後に一旦、区切ってある感じで小説家の章があり、これを読んだ時にハッとさせられました。誰を主人公にして読むのか、どこを軸にこの小説を読み進めるのか。それによって読了後と最後の小説家の章まで含めて読了した後では自分自身の感想がガラリと変わる、いや少なくとも私は変わりました。あえて読者の感想がバラバラになるように計算されている構成の文章なのかな、と。そんな感覚を覚えた一冊。
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※このレビューにはネタバレを含みます
キミスイは冒頭しか読んでいませんが、私は住野よるさんが大好きです。 か「」く「」し「」ご「」と で住野さんを知り、また同じ夢を見ていた が中でも特に好きなお話です。 「腹を割ったらちが出るだけさ」では、また同じ夢を見ていた に登場したなのかちゃんとの繋がりを感じ、とても感動しました。黒猫や鼻歌を見つけて、懐かしいような感覚に陥りました。 そして、とても読みやすい、あいせるお話でした。 同時にここのレビューを一読させていただいた際、その評価にとても驚愕しました。 自分を棚に上げるようですが、それこそこの作品にあった、『この小説の細部をまるで読み解こうとしていないように見えた』と同じような心情です。 茜寧のように、私も物語に影響を受けるタイプで、とても共感することができました。 このお話は、私のためにある。そう感じてしまう物語でした。 やっぱり住野よるさんの物語、大好きです。
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住野さんの作品はいつもいろんな主人公の視点から話を書いているイメージ。本の解釈は人によって違うし、それを映画化されると急にイメージが固定化されちゃうってことを伝えたかったのかな。特に心に残ったものはなかったけど、読みやすい。
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愛されたい少女と無垢なあいの物語。愛されたいに閉じ込められた少女が、自分のために書かれたかのような小説に出会い、その小説をトレースしていくなかで、人と出会い、ぶつかる。 小説の読み方は十人十色で、感じるものも一様ではない。私にとっては、茜寧も逢も自分に似ているところがあると感じ...
愛されたい少女と無垢なあいの物語。愛されたいに閉じ込められた少女が、自分のために書かれたかのような小説に出会い、その小説をトレースしていくなかで、人と出会い、ぶつかる。 小説の読み方は十人十色で、感じるものも一様ではない。私にとっては、茜寧も逢も自分に似ているところがあると感じたが、他の人はどうなのだろう。 本作は、作者による小説の解釈であり、作者の「小説」への挑戦でもある。
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愛されたいという思いが強すぎる自分、それを嫌悪する自分。 二面性は誰しも持っていると思うけど、それが強すぎると生きづらくなってしまうのだと思う。 物語の主人公に自分を重ねて、変化を期待するっていう気持ちはわかるけど、感情移入するには至らなかった。
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タイトルも興味深いし 表紙の女の子もかわいいし なんと言っても『君膵』の作者だし!…で読んだ本 一言で言うと 面白くはなかった 群像劇なのでそれぞれの登場人物の気持ちがよく分かり 物語の構成にも工夫はあるけど…うーん… 表面的に 人は心の中では何を考えているかなんて分か...
タイトルも興味深いし 表紙の女の子もかわいいし なんと言っても『君膵』の作者だし!…で読んだ本 一言で言うと 面白くはなかった 群像劇なのでそれぞれの登場人物の気持ちがよく分かり 物語の構成にも工夫はあるけど…うーん… 表面的に 人は心の中では何を考えているかなんて分からない 笑顔の裏にも 穏やかな言葉の裏にも どす黒い本当の気持ちが這いずり回っているんだという糸林茜寧(いとばやし あかね) 『愛されたい』が故に 愛される人物になろうと 思いもしないことを言い 計算しつくされた表情やしぐさを演じる そんな作り物の自分が愛されたって しょうがなかろうに…と思って読んだ 現実に 友人や恋人 家族が そんな計算づくしの鎧をまとった人物なら ちょっと引くな…と思う 自分に素直に生きて ありのままの自分を受け入れて 愛してくれる人が1人でもいてくれた方がよっぽどいい 引きつけられたタイトルの解釈は ほんとに腹を割っても どす黒いものは出てこない 腹を割ったら 血が出るだけ 心の中は 結局本人にしか分からない 逆に悟りを開いて相当の善行積んでも 腹を割っても金銀ダイヤは出てこないってことかな まあ それって普通だけど… 『「私もさっきようやく分かった。真実なんてどこにもないから、あなたが決めて」』 (本文より) まあ この物語自体もどう思うかは「あなたが決めて」ってところなのかも
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誰にも共感出来ないしむしろ疲れるしで 何度も眠くなりながら読み終わった、、、 ほぼ登場人物覚えてないけど逢は良かった
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
序盤のゆっくりな話の展開のせいか、 視点(登場人物)が定期的に変わるから なのかなかなか話の中に入っていけず、 読後もなんとなく物語の上辺だけしか読んで いない気がして物語に入り込めなかった感が すごく強かった。 ただ作中の「少女のマーチ」の作者が 言ったように主人公を決めずにって考えたら 沢山の登場人物が影響しあいそれぞれの 悩みから脱却する一歩に繋がった感じって 思ったらなんとなくだが納得できた。 しかしこの茜寧の「愛されたい」生き方も つかれるが「ありのままを受け入れる」 逢の生き方もかなり疲れないかな・・・ まぁ「ストーリー」にこだわる樹里亜の 生き方もたいがい疲れるな・・・ ほんとに思うように生きるって大変だ。 そして思ったのは小説って読む人によって 解釈の仕方は当然変わるものだってことを この作品を読んで改めて思った。 だから面白いんですよね。
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夜中に目が覚めて朝まで読んでしまった 逢と茜寧と一緒に夜明けを迎えたみたいな感覚 この感覚はなんだろう 逢の茜寧に対する行動も、茜寧の逢に対する行動も恋じゃないの?とさえ思えてしまう 会話とかテンポ、キャラ設定がアニメっぽいなぁ、中高生向きだなぁと思いながら読んでいて、自分まで...
夜中に目が覚めて朝まで読んでしまった 逢と茜寧と一緒に夜明けを迎えたみたいな感覚 この感覚はなんだろう 逢の茜寧に対する行動も、茜寧の逢に対する行動も恋じゃないの?とさえ思えてしまう 会話とかテンポ、キャラ設定がアニメっぽいなぁ、中高生向きだなぁと思いながら読んでいて、自分まで、高校生になったような感覚になるのは、さすが。 というか、いい年して、私が大人でないってことか 笑 そして、逢さん、お友達になってください! 笑 茜寧の言葉遣いが、前の職場にいた20代半ばの女子にイメージがかぶって、ちょっと不快でした。
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