棘の家 の商品レビュー
中学教師の男の平穏と思われていた家庭が 小学6年生の娘の学校での飛び降り自殺で 一挙に暗転する 娘は大怪我を負うが、一命を取り留める 前半は小学生児童のイジメ問題から担任や学校の対応の鈍さ危うさが浮き上がってくる 加えて 父親は中学での担任クラスのイジメへの対応に苦慮していた ...
中学教師の男の平穏と思われていた家庭が 小学6年生の娘の学校での飛び降り自殺で 一挙に暗転する 娘は大怪我を負うが、一命を取り留める 前半は小学生児童のイジメ問題から担任や学校の対応の鈍さ危うさが浮き上がってくる 加えて 父親は中学での担任クラスのイジメへの対応に苦慮していた と言うかほぼ何もしていない 娘の飛び降りの後も 父親として教師として中途半端で苛立ちを感じていたが 後半、さすが七里さん、イジメ加害者がネットで確定されてから 主犯格の殺人事件へと繋がってミステリーになっていく 父親が家族を守ろうと教師よりの態度から変わっていくあたりからおもしろい 教師も自分の子供がイジメ被害者となりうる事を考えるって重要ですよね
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性善説を信じているわけではない。むしろ人間など欲が皮を被って歩いているだけだと思っているが、この小説は堪えた。キツイ。 直接的に描かれないイジメの描写もキツイが、何がキツイって最後の最後まで「信じる」という言葉を盾にウジウジネチネチし続ける主人公である。この主人公は心底嫌いだし、...
性善説を信じているわけではない。むしろ人間など欲が皮を被って歩いているだけだと思っているが、この小説は堪えた。キツイ。 直接的に描かれないイジメの描写もキツイが、何がキツイって最後の最後まで「信じる」という言葉を盾にウジウジネチネチし続ける主人公である。この主人公は心底嫌いだし、「そりゃあ、そうなるでしょうね」と言いたくなる。 でもこの小説の展開、結末共に流石だと認めざるを得ない。腹にボディブローを喰らいたいそこの君たち。これを読め。301頁で悪夢が見られるぞ。
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中学教師の穂刈は娘がいじめを理由とした自殺未遂を行ったことについて、対応を迫られ、マスコミに加害者を売る。 その後、加害女児が殺害され、穂刈の息子が疑われる。 最後の展開まで一気に読んでしまった。 マスコミがハイエナのようだということを改めて認識させられた。自分の子供がこの...
中学教師の穂刈は娘がいじめを理由とした自殺未遂を行ったことについて、対応を迫られ、マスコミに加害者を売る。 その後、加害女児が殺害され、穂刈の息子が疑われる。 最後の展開まで一気に読んでしまった。 マスコミがハイエナのようだということを改めて認識させられた。自分の子供がこのような目に遭うかもしれないと思うと痛ましい
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中学校教師をしている父親と、元教師の間に生まれた小学生の娘が学校の3階の窓から飛び降りた。 事の発端は、娘がいじめを受けていた同級生をかばったことから始まった。 いじめの矛先が娘に向かったのだ。 マスコミに追い回される状況の中で、娘の同級生から聞いたいじめの主犯の名前を明かしてし...
中学校教師をしている父親と、元教師の間に生まれた小学生の娘が学校の3階の窓から飛び降りた。 事の発端は、娘がいじめを受けていた同級生をかばったことから始まった。 いじめの矛先が娘に向かったのだ。 マスコミに追い回される状況の中で、娘の同級生から聞いたいじめの主犯の名前を明かしてしまう。 それぞれが心の奥に持つ悪意、猜疑が書かれて考えさせられた。
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06月-13。3.0点。 教師の主人公、娘がいじめに遭い学校でケガをする。いじめの首謀者はネット・マスコミで叩かれるが、公園で死亡しているのが見つかり。。。 ドンデン返し少なめ。終始暗い話だった。
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自分のやったことは、いつか形を変えて自分のところに返ってくるのかも。そう思って日々暮らしていると無茶なことをしなくてすみそう。
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読みやすさは☆4 内容は、面白い部類に入るのだけれど 深みがもっとあっても良いのかなと感じたのでトータル☆3 被害者、加害者の新書を過去に読んだ経験があるのでなおさらそう感じたのかもしれない
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分だったらいじめ、家族とどのように向き合えるか考えながら読みました。頭では向き合えても、現実では逃げてしまうのかどうなんだろう。 最後に蕁麻が枯れてしまったのは、家族が元には戻らないということを示唆していたのでしょうか。
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子供のいじめ問題を発端に、教師として、父親としての間で揺れる主人公の心情が丁寧に描かれていた。 学校の事なかれ主義や隠蔽体質、加害者に対するネット拡散の恐ろしさ。家庭内の歪みや疑心暗鬼がどんどん膨らんでくる。 家族でも、どんな思いを抱えているかは分からない。兄の駿の思いが、唯一の...
子供のいじめ問題を発端に、教師として、父親としての間で揺れる主人公の心情が丁寧に描かれていた。 学校の事なかれ主義や隠蔽体質、加害者に対するネット拡散の恐ろしさ。家庭内の歪みや疑心暗鬼がどんどん膨らんでくる。 家族でも、どんな思いを抱えているかは分からない。兄の駿の思いが、唯一の救いだったかな。
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いじめ問題を扱った社会派ミステリ。いじめを原因に小学6年の娘が校舎から飛び降り自殺を図る。命は助かったもののその矢先加害女児が殺される。SNSの誹謗中傷、執拗なマスコミ、学校の隠蔽体質、どれもこれもうんざりしてスッキリしない。何より父親に共感できないので読み進めるも腹が立ってくる...
いじめ問題を扱った社会派ミステリ。いじめを原因に小学6年の娘が校舎から飛び降り自殺を図る。命は助かったもののその矢先加害女児が殺される。SNSの誹謗中傷、執拗なマスコミ、学校の隠蔽体質、どれもこれもうんざりしてスッキリしない。何より父親に共感できないので読み進めるも腹が立ってくる。救いは息子さんだけだった。この家族の再生はないだろうな。
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