棘の家 の商品レビュー

3.3

71件のお客様レビュー

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2023/03/23
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教師の娘、小6が虐めをかばい、自分が虐めにあい、自殺未遂 虐めた子供の名前がばれる。家の近所で虐めた子が他殺。被害者家族が疑われる。 犯人は虐めた子の兄の受験生。 虐めた子の実名をばらしたのは自殺未遂した娘。 兄は殺害現場付近で母と(自分を補導した)警官と会っているのを見て、母が警官に殺害を依頼したと思い、事情聴取でも真実を言わず。

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2023/03/16

いじめの対処をうやむやにしている中学教師が 娘の自殺未遂により被害者家族になってしまう。知らずにいた家族の心や形の歪みが露見し、殺人事件もあり。奮闘する教師の姿が描かれています。心に闇を抱えつつ、形を整え家族は再生継続していきます。経験を生かし、学校の問題にも向き合って欲しいです...

いじめの対処をうやむやにしている中学教師が 娘の自殺未遂により被害者家族になってしまう。知らずにいた家族の心や形の歪みが露見し、殺人事件もあり。奮闘する教師の姿が描かれています。心に闇を抱えつつ、形を整え家族は再生継続していきます。経験を生かし、学校の問題にも向き合って欲しいです。兄だけが真っ直ぐで救われる。

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2023/03/04

家の形はいろいろある。いろいろ考えさせられる。 家族のことをわかっているようでわかっていない、思い知らされます。

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2023/02/20
  • ネタバレ

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被害者と加害者の立場が変わる。いじめを受けて自殺未遂した由佳が、陰で画策していじめの主犯の彩を追いつめ、それきっかけで殺人事件が起きたのではないかという見方がしんどかった。由佳に庇われた夏菜も見てみぬふりをしたり、結果面白がったり、個人をじっと見つめるとそれぞれに小さくても悪意がある。何ともいえない気持ち悪さが残った。 本当に強い人間は他人を貶めたり見下したりしないというのは、真理だと思った。

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2023/02/20

学校でいじめられていた子が飛び降り自殺をし、いじめていたリーダー格の子が遺体で発見されるという事件が…。当事者達やその家族は世間からのSNS上での誹謗中傷、ご近所からは異質をみるような冷たい態度、マスコミの不必要な取材、精神的にどんどん追い詰められて壊れていく家族を見ていくのが辛...

学校でいじめられていた子が飛び降り自殺をし、いじめていたリーダー格の子が遺体で発見されるという事件が…。当事者達やその家族は世間からのSNS上での誹謗中傷、ご近所からは異質をみるような冷たい態度、マスコミの不必要な取材、精神的にどんどん追い詰められて壊れていく家族を見ていくのが辛く、過程が恐怖でしかなかったが、これが現実なんだろうなと思うと更に辛い世の中だと思いました。 図書館にて貸出し

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2023/02/19
  • ネタバレ

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衝撃の展開で、一気に読了。読んでいて苦しくなった。 ネット社会ゆえ、あっという間に被害者も加害者の情報、生活も暴かれてしまう。恐ろしい時代だ。被害者が一転、加害者側に行くような展開で一気にマスコミとネットに叩かれていく。一生こういう目にあわないように生きていきたいと思った。 中学生や小学生がここまでのことを言えるのかなと違和感を覚えたが、作者はそこまで言わせたかったのでしょう…。 大変な時に母親が淡い思いを寄せる男性と会っていた。大スクープにもなってしまうのだから、軽率すぎる。また犯人の動機もあまりに身勝手で呆然としてしまった。 「人を呪わば穴二つ」という諺に身を正された。仕事上で落ち込むことがあったが、悩むほどのことではないと思えた。自分は相手を恨むことなくまっすぐやっていこうと思った。次元は全く違うけれど。いろいろ考えたり得ることがあって、読書というのは本当に有難い。

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2023/02/18

すこぶる後味の悪い作品。 正義感から、いじめられていた同級生をかばった事で新たなターゲットとなり、それを苦に自殺を図った小6女児。 ネットにはいじめ首謀者の児童の名前や、家族の情報までが晒される。 そして今度は加害者児童に悲劇が起きる。 被害者と加害者は掛け離れた存在だと思っ...

すこぶる後味の悪い作品。 正義感から、いじめられていた同級生をかばった事で新たなターゲットとなり、それを苦に自殺を図った小6女児。 ネットにはいじめ首謀者の児童の名前や、家族の情報までが晒される。 そして今度は加害者児童に悲劇が起きる。 被害者と加害者は掛け離れた存在だと思っていたが、本書で両方の立場は簡単に入れ替わってしまう事に気付かされる。 事なかれ主義の学校や、人の不幸は蜜の味とばかりにSNSに好き勝手に書き込むネット民に怒りが収まらない。 家の中にも毒は潜んでいる。 悪意という名の棘が胸に刺さる反転ミステリー。

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2023/02/12

イジメを通して学校現場の闇、イジメによる加害者と被害者の家庭の綻び、ネット社会による不特定多数からの弾劾、現代社会の闇がリアルに描かれていて引き込まれた。 主人公の穂刈は中学の教師であり、イジメを苦に自殺未遂した娘の父親、どちらかというと教師としての立場を取りがちだった前半では情...

イジメを通して学校現場の闇、イジメによる加害者と被害者の家庭の綻び、ネット社会による不特定多数からの弾劾、現代社会の闇がリアルに描かれていて引き込まれた。 主人公の穂刈は中学の教師であり、イジメを苦に自殺未遂した娘の父親、どちらかというと教師としての立場を取りがちだった前半では情けなさが際立つがか後半は父として奮闘し、ついつい肩入れしてしまう。二転三転の展開に食事や睡眠を削ってでも読みたくなる作品だった。

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2023/01/25

図書館で借りた本。 中学校教師の穂刈の娘、小6の由佳が学校の3回から飛び降りた。怪我で済んだものの、実は由佳はいじめられていた。いじめっ子の名前を知った穂刈は、マスコミにいじめっ子の名前を告げてしまう。そんなある日、いじめっ子が死体で発見される。

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2023/01/19

自分の弱さや卑怯な深意、時にそれを正義か不義かも思い違えるのが人間。 善意も悪意も渦巻く複雑な人間心理がよく描かれているなと思った。 最初は煮え切らない父親にイラッとしたけど全てが明らかになって見えていなかった家族の本当が見えた後の父親を信じたい。 そして「まだ間に合う、お互...

自分の弱さや卑怯な深意、時にそれを正義か不義かも思い違えるのが人間。 善意も悪意も渦巻く複雑な人間心理がよく描かれているなと思った。 最初は煮え切らない父親にイラッとしたけど全てが明らかになって見えていなかった家族の本当が見えた後の父親を信じたい。 そして「まだ間に合う、お互いを思っているうちは」この刑事の言葉を信じたい。 中山先生の本に出てくる刑事が私は好きなんだなと思う。

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