図書室のはこぶね の商品レビュー
怪我のため部活を引退した主人公が、ヘルプで入った図書委員での1週間の物語。 所在が不明な文庫本に挟まっていたメモの謎をどう解き明かしていくのか。 伝統の体育祭の全校ダンスは、皆んなが参加できるものに変えていくのはできるのだろうか。 そして、主人公の不器用な恋はどうなっていくのか。...
怪我のため部活を引退した主人公が、ヘルプで入った図書委員での1週間の物語。 所在が不明な文庫本に挟まっていたメモの謎をどう解き明かしていくのか。 伝統の体育祭の全校ダンスは、皆んなが参加できるものに変えていくのはできるのだろうか。 そして、主人公の不器用な恋はどうなっていくのか。 謎解き要素が詰まった瑞々しい青春文学。
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”みんなで楽しむためには、みんなが楽しめる環境を整える必要があるんだ。” 体育祭1週間前という、祭りの準備の期間に出会った高校生男女が、小さな謎に遭遇し、どんどん周りを巻き込みながら、学校生活の問題や思ってもみなかった真実に対峙していく、王道な青春小説。 舞台が図書室というのも...
”みんなで楽しむためには、みんなが楽しめる環境を整える必要があるんだ。” 体育祭1週間前という、祭りの準備の期間に出会った高校生男女が、小さな謎に遭遇し、どんどん周りを巻き込みながら、学校生活の問題や思ってもみなかった真実に対峙していく、王道な青春小説。 舞台が図書室というのもあり、出てくる作品が実際に存在するものだから、巻末のPOP含めて読んでみたくなるのも個人的に好き。 でも、その青春感や本との出会いよりも、なによりもこの物語から感じたのは、少数派に対する無関心と、それと同じくらい問題のある特別扱いについてだった。 なんで当人がそれを是としないのか、「普通だったらこのくらい」と乱暴に一括りにしたり、「こういう経験があるから」と勝手に推測することへの危険性と、「この人はこうだからこうしてあげよう」という対等ではない立場から差し伸べられる配慮の暴力性が記されていた。 アオハルっぽい物語や喜怒哀楽だけではなく、どの年代にも響く普遍性を持っているところが青春小説の良さのひとつだと思う。 爽快さだけではなく、しっかり考えるべきことを残された良い読後感だった。 みんなのための方舟には、手を差し伸べて引っ張り上げてあげることより、全員が自分で乗れる作りが必要ってことなのかな。
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主人公の女の子が、周囲の空気を読まずに、ぐいぐい突き進む所が最初鼻についたが、だからこそ周囲の人たちのトラウマも巻き込んで学校の「守るべき伝統」を乗り越えられたんだと思った。 伝統を守りたい実行委員会側の言い分も分かるし、それでは参加できない人も楽しめるように変えていきたい生徒...
主人公の女の子が、周囲の空気を読まずに、ぐいぐい突き進む所が最初鼻についたが、だからこそ周囲の人たちのトラウマも巻き込んで学校の「守るべき伝統」を乗り越えられたんだと思った。 伝統を守りたい実行委員会側の言い分も分かるし、それでは参加できない人も楽しめるように変えていきたい生徒会長側の意見も分かるし、 そういった「伝統」を守ることの良し悪しの描き分けが面白かった。 本ソムリエやってみたい。
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話題のコーナーにあり手に取った 学生の推理物で深い物かと思い読み進めたが、読後の種あかしが単純過ぎでがっかりした 読書層の対象は中高生、と話題コーナーに欲しかったな
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「みんなで楽しむためには、みんなが楽しめる環境を整える必要がある。」 ほんの1週間の出来事で見える景色が全く変わることがある。 自分の高校生活もそうだったかもしれないと思い出した。
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2冊連続で図書館ものを読んでしまった。 多少のミステリ要素が含まれる青春小説でした。 自分が高校の時、雨により体育祭は延期、そして延期になったその日も雨で体育祭自体が中止になりそうだったとき、生徒の大多数が授業をボイコットしたということがありました。 体育祭熱を思い出します。 ...
2冊連続で図書館ものを読んでしまった。 多少のミステリ要素が含まれる青春小説でした。 自分が高校の時、雨により体育祭は延期、そして延期になったその日も雨で体育祭自体が中止になりそうだったとき、生徒の大多数が授業をボイコットしたということがありました。 体育祭熱を思い出します。 「本ソムリエ」ほしいですね。 「玄関の覗き穴から~」は絶対読んでやろうと思います。
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体育祭&図書館での出来事1週間。 私の高校もおんなじ感じでした。体育祭のダンスが歴代すごい感じで。私たちが卒業した後、そのダンスが良くない!という風になり、、、と懐かしながら読んでいました。 私も大人になってから本にはまったので、学生の時に本を読んでおけばよかったと、(素...
体育祭&図書館での出来事1週間。 私の高校もおんなじ感じでした。体育祭のダンスが歴代すごい感じで。私たちが卒業した後、そのダンスが良くない!という風になり、、、と懐かしながら読んでいました。 私も大人になってから本にはまったので、学生の時に本を読んでおけばよかったと、(素敵な出会いがあったかもしれない!笑)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図書室の謎と多様性の問題を絡めながら進む、切なくも爽やかなストーリーは、自分が中高生なら気持ち良く読めたと思う。 私は学校司書なので楽しみに読み始めたが、途中で読み進めたくなくなる行動が主人公達にあり(貸出端末をハッキングして個人情報を得る)最後まで司書はそれに気付かないし司書教諭も打ち明けられても学校司書には黙っておく事にする(学校司書は個人情報を抜かれた事を知らないから悪くない事にされた)所がどうしても無理だった。
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飛ぶ教室が使われているお話?最近学校図書館で良く購入されているみたい…。気になって手に取ってみた。おお、推理小説仕立てなのか。そして、青春もあり、恋愛もあり、図書館ものでもあると。本の紹介側面は低めながら、飛ぶ教室と玄関の覗き穴から差してくる(以下略)の二冊は読みたくなると思いま...
飛ぶ教室が使われているお話?最近学校図書館で良く購入されているみたい…。気になって手に取ってみた。おお、推理小説仕立てなのか。そして、青春もあり、恋愛もあり、図書館ものでもあると。本の紹介側面は低めながら、飛ぶ教室と玄関の覗き穴から差してくる(以下略)の二冊は読みたくなると思います。うんうん、どっちも心に刺さる本です。 推理小説風の展開で読み始めたら結構一気に読めてしまいました。エロもグロもなく、小学校でも行けます!高校生が主人公なので、共感はちょっと難しいかもしれませんが。本と嘘の季節の高校生同様、仕事出来すぎあり得ない図書委員いました。高校生、これがスタンダードなの?違うよね。十進分類法語ったりしないよね?あー、君のすい臓を(以下略)にも出来すぎ図書委員いたなぁ。
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スッキリとした読後感の一冊。カシワイさんのかわいらしい装画と「図書室」というテーマに惹かれ。 前半はグイグイ突っ走る百瀬さんに苦手意識を持ちつつ読んでましたが…笑。終盤謎が解けていくにつれおもしろくなった。みんなが乗れる方舟、いいなぁ。学校司書の伊吹さんも良いキャラ。学校の図書室...
スッキリとした読後感の一冊。カシワイさんのかわいらしい装画と「図書室」というテーマに惹かれ。 前半はグイグイ突っ走る百瀬さんに苦手意識を持ちつつ読んでましたが…笑。終盤謎が解けていくにつれおもしろくなった。みんなが乗れる方舟、いいなぁ。学校司書の伊吹さんも良いキャラ。学校の図書室をもっと堪能しておけばよかったなぁと思いました。
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