図書室のはこぶね の商品レビュー
みんなで楽しむためには、みんなが楽しめる環境を整える必要がある。 多数派になれない者の想い。それぞれが大切にしたいこと。本に挟まれたメモから10年前の出来事が浮かび上がる。 苦くも爽やかな青春の物語に、学生時代の想いが重なり心がざわつく。
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突然図書室に現れた、10年前に紛失した本。 そこには、体育祭最後に行われる伝統行事、土ダンをぶちこわせ!と書かれたメモ書きが。 この本が登場したことが、マイノリティや障害やけがなど様々な問題と組み合わさり、土ダンに参加できないことを解決していく。そしてその先には、この本の存在の...
突然図書室に現れた、10年前に紛失した本。 そこには、体育祭最後に行われる伝統行事、土ダンをぶちこわせ!と書かれたメモ書きが。 この本が登場したことが、マイノリティや障害やけがなど様々な問題と組み合わさり、土ダンに参加できないことを解決していく。そしてその先には、この本の存在の意味までも。 何だか大人しそうなのに、嵐が来てすべてを吹き飛ばしていくような、そんな感じがした。
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ミステリー要素もあるけど図書室や本などが舞台や題材になっているせいか、あくまでも物語の質感はあたたかく、歴史ある学校行事とそれに伴う変格や人間模様といろいろな青春的なエッセンスもあり、色彩色豊かな物語だなぁと感じました。 謎も気になったし、毎日一章ずつ欠かさず読みました。 そして...
ミステリー要素もあるけど図書室や本などが舞台や題材になっているせいか、あくまでも物語の質感はあたたかく、歴史ある学校行事とそれに伴う変格や人間模様といろいろな青春的なエッセンスもあり、色彩色豊かな物語だなぁと感じました。 謎も気になったし、毎日一章ずつ欠かさず読みました。 そして、「飛ぶ教室」を読みたくなって、試しに図書館の本を検索してみたら実際にある物語なんですね。 読んでみようかな。
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図書室の存在は、学生時代に知ってはいたものの、そんなに好きではなかった。 蔵書数も広さも勝る図書館の方がより好きだった。 それでも学校の教室の一部なのだと思うと懐かしい。そう言えば、私は本好きなはずなのに、なぜ図書委員をやらなかったのだろう? 図書委員の朔太郎は、図書室が大好き...
図書室の存在は、学生時代に知ってはいたものの、そんなに好きではなかった。 蔵書数も広さも勝る図書館の方がより好きだった。 それでも学校の教室の一部なのだと思うと懐かしい。そう言えば、私は本好きなはずなのに、なぜ図書委員をやらなかったのだろう? 図書委員の朔太郎は、図書室が大好きである。本はそれほど…とは言いつつ、読書トークに話が弾むところに笑う。 臨時図書当番の百瀬は体育会系で細かいことなど気にしないんだろうと思いきや、人間関係性で思い悩むところもあり、普通の子だ。 百瀬と朔太郎が中心となり、重複した書籍の謎を解くというミステリー風味。 そこから、前の世代の学生たちの「土ダンをぶっつぶせ!」の意味も追いかけることになる。 クラスごとに入念な準備をしてきて、それを披露する1年に1度のダンス。 それをぶっ潰すと言っていた人たちがいたことに驚きだし、現在もダンスには出たいけど衣装が不本意と参加を見送る生徒がいる。 そんな中で、百瀬たちが出した"皆が楽しめる種目"は良アイデアだったと思う。 うまく周りの大人たちも巻き込めていた。 久しぶりにこういう青春小説を読んだ。 百瀬たちが大人になったときは、きっと何らかの形で母校に関わることだと思う。
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装丁とタイトルに惹かれて手に取ったものの、青春小説か…読み切れるかな…と不安を感じつつ、すぐにストーリーの面白さに一気読みしてしまった。 設定自体はあまり共感できない部分もあるけど、終わり方がとても爽やかで好きな作品だった。 そして登場した本を読んでみたくなる。
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体育祭までの一週間を描いた青春もので、10年ぶりに返却された本の謎解きもあり。 なかなか上手い構成で、個性豊かなキャラクターがたくさん出てきて、読後感は爽やかな感じでした。 もう充分大人だし女子校だった私としては、こんな青春が羨ましいなと思ってしまいました(笑) 三問の三択に答...
体育祭までの一週間を描いた青春もので、10年ぶりに返却された本の謎解きもあり。 なかなか上手い構成で、個性豊かなキャラクターがたくさん出てきて、読後感は爽やかな感じでした。 もう充分大人だし女子校だった私としては、こんな青春が羨ましいなと思ってしまいました(笑) 三問の三択に答えるだけで本を選んでくれる図書室の蔵書検索システム「本ソムリエ」!実際にあったら楽しそうです。
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意味のあることだけをする人生って、案外袋小路じゃないかなって。 逃げるのも生きる知恵だと、俺は思ってるよ。 流されるんじゃなくて、流す。 気がすすまないなら、わざわざクラスの人にすべてを説明しなくてもいいんじゃないかなって。 生きていたら誰だって知らないうちに、誰かを傷つけた...
意味のあることだけをする人生って、案外袋小路じゃないかなって。 逃げるのも生きる知恵だと、俺は思ってるよ。 流されるんじゃなくて、流す。 気がすすまないなら、わざわざクラスの人にすべてを説明しなくてもいいんじゃないかなって。 生きていたら誰だって知らないうちに、誰かを傷つけたり苦しめたりしているんだよ。 たぶん、それが生きるってことなんだよ。 そうかもしれないけど、"生きてんだから仕方ないじゃん"ってひらきなおるのは違うと思う。 たとえそれが難しいことであっても、せっかく人間として生まれてきたからには、自分も他人も心やすらかであるよう、わたしは努めたい。
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謎解きもあるが、図書室を中心にした青春もの。図書室の利用者がほとんどいない体育祭準備期間中というのがポイントでもある。図書室は誰もを乗せられる方舟だ。
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図書館と書店を舞台にしているとそれだけで満足してしまいます。新旧の青春が交差するさわやかな作品です。 ミステリー要素もあるので結構楽しめました。
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図書館のお仕事、おすすめの本がとても良くかかれている。 図書当番と体育祭が絡む事で、謎を解決しつつ、体育祭に参加できない人をどう参加させるか、「みんな一緒に」が出来ない人について考えたり、伝統を変えていくこと、あとは恋愛など色々なテーマで読める。 おすすめの本が出る検索機、あれは...
図書館のお仕事、おすすめの本がとても良くかかれている。 図書当番と体育祭が絡む事で、謎を解決しつつ、体育祭に参加できない人をどう参加させるか、「みんな一緒に」が出来ない人について考えたり、伝統を変えていくこと、あとは恋愛など色々なテーマで読める。 おすすめの本が出る検索機、あれは全ての学校や図書館にあって欲しい。 残念な所は、「図書室」についての情報が古いですね。
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