図書室のはこぶね の商品レビュー
★4.5 体育祭に出られない百瀬さんが、代打で入った図書委員として謎を追う一週間の恋と青春と謎解きの物語。 百瀬さんの高身長もキャラ作りに一役買ってるし、朔太郎の描写が徐々に柔らかなものに変わっていく経過がいい。 図書室×司書さん×ミステリー3連コンボそろった個人内三部作にラン...
★4.5 体育祭に出られない百瀬さんが、代打で入った図書委員として謎を追う一週間の恋と青春と謎解きの物語。 百瀬さんの高身長もキャラ作りに一役買ってるし、朔太郎の描写が徐々に柔らかなものに変わっていく経過がいい。 図書室×司書さん×ミステリー3連コンボそろった個人内三部作にランクイン。 他ニ作は独断と偏見により、 綾辻行人「Another」 相沢沙呼「教室に並んだ背表紙」
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図書室で発見された10年前の紛失本をめぐる青春群像。しかし、主題は、LGBTなどを含め価値感多様化の中で排除されるものの存在。言い換えると、ノアの箱舟に選ばれたものと、見捨てられたものの存在。見捨てることなく誰でも受け入れられる新しいはこぶね(P276)。高校生向け青春小説として...
図書室で発見された10年前の紛失本をめぐる青春群像。しかし、主題は、LGBTなどを含め価値感多様化の中で排除されるものの存在。言い換えると、ノアの箱舟に選ばれたものと、見捨てられたものの存在。見捨てることなく誰でも受け入れられる新しいはこぶね(P276)。高校生向け青春小説としてしまうには惜しいテーマで、よく消化している。
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10年前に貸し出され戻ってこなかった本が、中にメモが挟まれ戻ってきた。 本を戻したのは誰か、メモに書かれていた文の意図とは、、、 学校をあげて盛り上がる体育祭でのダンスを巡る青春ミステリー “みんなで楽しむためには、みんなが楽しめる環境を整える必要がある” 見落としがちだけど大...
10年前に貸し出され戻ってこなかった本が、中にメモが挟まれ戻ってきた。 本を戻したのは誰か、メモに書かれていた文の意図とは、、、 学校をあげて盛り上がる体育祭でのダンスを巡る青春ミステリー “みんなで楽しむためには、みんなが楽しめる環境を整える必要がある” 見落としがちだけど大切な事だと思う。
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1冊の本と10年前の謎。体育祭を控え校内が沸き立つ中、10年前に貸し出されたままだったケストナーの『飛ぶ教室』がなぜか今になって図書室に戻ってくる。1冊の本を巡って現役高校生と卒業生と司書によってドラマが動き出す。うん、おもしろかった。卒業生が母校に先生として戻ってくるみたいな話...
1冊の本と10年前の謎。体育祭を控え校内が沸き立つ中、10年前に貸し出されたままだったケストナーの『飛ぶ教室』がなぜか今になって図書室に戻ってくる。1冊の本を巡って現役高校生と卒業生と司書によってドラマが動き出す。うん、おもしろかった。卒業生が母校に先生として戻ってくるみたいな話に自分弱いもんで。声の大きな人たち、大多数の人たちだけじゃなくて、そこから漏れる少数の人たちも含めて全員が楽しむためにどうすればいいのか。みんなが楽しめるためにはどうすればいいのかを考えられたらと思う。木下龍也さんの短歌の本とかも出てきてそれもいいスパイスだったな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
10年前に貸し出されたままだった本をめぐる青春ミステリー。 高校生の時に味わえなかった青春を擬似体験できた気分。高校に図書館はあったんだろうか…(笑) 百瀬、朔太郎そして現生徒会長と1年生の奈良で、土曜のダンス自由形バージョンを成功させる。伊吹さんや10年前の図書委員(群司先生達)も百瀬達に介入しすぎず暖かく見守る感じが素敵。
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暑い季節になると「青春」とつくものが読みたくなる。 青春ミステリー...むふふ( *´艸`)である。 ライトでとても読みやすいです。 ミステリーではあるのかもしれませんが、どちらかと言えば個性の違うこの子達の成長や葛藤が、あの頃にやり残した事のある大人を巻き込んで向き合っていく...
暑い季節になると「青春」とつくものが読みたくなる。 青春ミステリー...むふふ( *´艸`)である。 ライトでとても読みやすいです。 ミステリーではあるのかもしれませんが、どちらかと言えば個性の違うこの子達の成長や葛藤が、あの頃にやり残した事のある大人を巻き込んで向き合っていく様が好きでした。 悩め!突っ走れ!結果なんていいのだ!全力でやったことに無駄なことなんてないんだ!進め!
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もっとのんびり穏やかな雰囲気の作品だと思ってたので想像とは違ったけど、ミステリー要素も青春の爽やかさや甘酸っぱさもあって面白かった。 そういう終わり方なのね~♪と、思わずニンマリ。 友だちの代わりに一週間図書当番をすることになった花音。当番初日、花音は10年ぶりに返却された本「...
もっとのんびり穏やかな雰囲気の作品だと思ってたので想像とは違ったけど、ミステリー要素も青春の爽やかさや甘酸っぱさもあって面白かった。 そういう終わり方なのね~♪と、思わずニンマリ。 友だちの代わりに一週間図書当番をすることになった花音。当番初日、花音は10年ぶりに返却された本「飛ぶ教室」とそこに挟まったメモを見つけ、もう一人の当番・朔太朗とともにメモの謎を解いていく。 作中でキーワードとなるケストナー著「飛ぶ教室」を昨年読んだところだったので記憶に新しく、良いタイミングの読書でした。 謎解きがおもしろかった。明らかになっていく意外な事実と静かな恋の予感にもドキドキ…。 学校が舞台の作品は読んでて気分が若返る。 いいなぁ~青春小説。大人になって読むのも楽しいけど、学生時代にもっと出会いたかったなぁ。どんな風に感じただろうって思う。 10年ぶりに返却された本の謎は、解けてスッキリというか切なかった。 作中で朔太郎くん、奈良くんが自分の気持ちをハッキリ伝える姿は格好良かった。それにかつての五人の腕白どもも素敵。 清々しくて爽やかな作品は読んでて気持ちがいい! 読みやすくておもしろかったです。
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なかなかおもしろかった。 それこそ図書館でおすすめされていて借りてきた 予想のつかない結末に不思議要素もありすらすら読めた。 最後のページにある本、読んでみよう
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高校最後の夏、代理で1週間の図書委員を務めることになった百瀬と、ベテラン図書委員の朔太郎がひとつの謎の解明に取り組むお話。青春の甘酸っぱい恋愛の話も挟みつつ、マイノリティの問題もありつつ、謎も最後まで予想がつかなくて面白かった。自分も"気づける人"の側でいたい...
高校最後の夏、代理で1週間の図書委員を務めることになった百瀬と、ベテラン図書委員の朔太郎がひとつの謎の解明に取り組むお話。青春の甘酸っぱい恋愛の話も挟みつつ、マイノリティの問題もありつつ、謎も最後まで予想がつかなくて面白かった。自分も"気づける人"の側でいたいなぁ。作中に本がたくさん出てくるので、読みたい本が増えた!あとは、中高生の時にはあまり図書室に通わなかったことを後悔した。
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小学校の図書館は、クラス利用もあり、そこそこ利用されるけれど、中高ともなると、一度も行ったことがない、場所も知らない、司書って何?誰?という生徒も少なくないと思います。 そんな中高生にこそ読んでほしい本です。
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