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図書室のはこぶね の商品レビュー

3.9

133件のお客様レビュー

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2024/02/13

泣き崩れた… 物語のきっかけは、体育会系で本に興味が無い臨時図書委員になった主人公が所在不明な本と暗号のメモを発見するのが発端。 そこから学校の伝統やら10年前の過去やら初代生徒会長やらいくつもの要素が絡み合って来る。 好き、本当に好き。この文章力、物語の構成のセンスから、私...

泣き崩れた… 物語のきっかけは、体育会系で本に興味が無い臨時図書委員になった主人公が所在不明な本と暗号のメモを発見するのが発端。 そこから学校の伝統やら10年前の過去やら初代生徒会長やらいくつもの要素が絡み合って来る。 好き、本当に好き。この文章力、物語の構成のセンスから、私の脳内では容易に映像化出来てスルスル読めちゃう。入り込んじゃう。 伏線回収という仰々しいものではなく、作者の「ポケットからポロポロ小さな何かをこぼして後で拾いに行く」構成が好き。

Posted byブクログ

2024/02/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【図書館本】名取 佐和子先生の作品を読むのはこれが初。登場人物、ベース、ストーリー、全てが完璧。谷町先生や江森さんみたいな人は本当にどこにでもいる。“みんなで楽しむためには、みんなが楽しめる環境を整える必要がある”……“みんな”とは誰か、学校関係者のにはぜひ考えてほしい。野亜高の“自由形土ダン”、私も参加してみたくなった。

Posted byブクログ

2024/01/30

はこぶね、、ただの怖い乗り物ってだけではなかった。希望の船、俺たちの船。 野亜高校の図書室でのお話。ケストナー著『飛ぶ教室』が返却されるも、図書館内には「在」の表示。ナゼに2冊目の文庫? 引退直前に怪我をし、高校挙げてのお祭り=体育祭にも出られなくなった花音。友だちと代わった1...

はこぶね、、ただの怖い乗り物ってだけではなかった。希望の船、俺たちの船。 野亜高校の図書室でのお話。ケストナー著『飛ぶ教室』が返却されるも、図書館内には「在」の表示。ナゼに2冊目の文庫? 引退直前に怪我をし、高校挙げてのお祭り=体育祭にも出られなくなった花音。友だちと代わった1週間の図書委員の仕事で見つけたなぞとは? 10年前の高校生の想いをも救う出来事に発展した。

Posted byブクログ

2024/01/28

高校を舞台にした濃密な1週間。 ミステリーでもあるし 青春小説でもあるし 実際の本の紹介もあるし 色々と問題提起な部分もあって 様々な要素があるなぁと感じました。 最初の方はあまり面白いと思えず 挫折しそうになったけど 途中から面白くなって、そこからは一気読み。 物語の中で...

高校を舞台にした濃密な1週間。 ミステリーでもあるし 青春小説でもあるし 実際の本の紹介もあるし 色々と問題提起な部分もあって 様々な要素があるなぁと感じました。 最初の方はあまり面白いと思えず 挫折しそうになったけど 途中から面白くなって、そこからは一気読み。 物語の中で紹介された本が 巻末にまとめられてるの良かった! 「玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ」と「火星の話」を読んでみたくなりました。

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2024/01/27

作者さんがゲームのシナリオライターという異色の経歴に惹かれて読んでみた。それに、本のイラストに本関連のミステリーときたらもう本好きは読んでみるしかない。 青春ってこんな感じで突き進むし感情はほとばしるし、読んでる自分も若返った気持ちになる一方、主人公たちのある意味達観した台詞には...

作者さんがゲームのシナリオライターという異色の経歴に惹かれて読んでみた。それに、本のイラストに本関連のミステリーときたらもう本好きは読んでみるしかない。 青春ってこんな感じで突き進むし感情はほとばしるし、読んでる自分も若返った気持ちになる一方、主人公たちのある意味達観した台詞にはっとさせられることが多かった。辛い過去があることは可哀想だけど、そういった経験がこのような深く正しい信念のある人間にしていっただのだろうと思う。このまま主人公たちは正しく真っ直ぐに育ってほしいと変な老婆心で願わざる終えない(笑) そして、主人公が探す犯人(犯人という表現は正しくないかもだけど)も、その人が図書室に入ってくるまで私は分からなかった(笑)ミステリーとしても十分楽しめた。

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2024/01/03

殺人事件ではないミステリー。 281ページ中26ページまで読み進めた時から、最後までずっとワクワクと先が気になる楽しみを感じられながらの読了。 一週間という期間を一冊にまとめているわけだが、なんて濃密な一週間。 高校の図書室なんて、足を踏み入れた記憶はほぼなかったけど、高校生の頃...

殺人事件ではないミステリー。 281ページ中26ページまで読み進めた時から、最後までずっとワクワクと先が気になる楽しみを感じられながらの読了。 一週間という期間を一冊にまとめているわけだが、なんて濃密な一週間。 高校の図書室なんて、足を踏み入れた記憶はほぼなかったけど、高校生の頃にこんな経験したかったなぁー。 大人になってからだとなかなか味わえない感覚を疑似体験でき、とても良かった。 本が絡むミステリー、もっと読んでみたくなった。

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2024/01/02

一冊の本をめぐる高校生の謎解き。体育祭大嫌いだったけど、こんな学校だったら楽しめたかも。もう一度高校生やりたくなりました、、

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2023/12/23

高校の図書室が舞台の青春ものであり、ミステリーでもあり、読んでいて、楽しい ただその中にも、トランスジェンダーなどの問題も出てくる 様々なことを考えさせてくれた

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2023/12/10

高3最後の体育祭に怪我で出られず、代打で図書委員になった主人公。そこで謎のメモの挟まった本を見つけてそこから話がひろがっていく。 サタデーナイトの曲での体育祭恒例のダンス、青春って感じだし、そこに出られない生徒のこと、当たり前に仕方ないと思ってしまっていることに疑問を感じて動いた...

高3最後の体育祭に怪我で出られず、代打で図書委員になった主人公。そこで謎のメモの挟まった本を見つけてそこから話がひろがっていく。 サタデーナイトの曲での体育祭恒例のダンス、青春って感じだし、そこに出られない生徒のこと、当たり前に仕方ないと思ってしまっていることに疑問を感じて動いた図書委員たちの話は奥が深い。 図書室の心理テストみたいな検索機使ってみたいし、体育祭のダンスも出てみたいし、世界観が素敵。 これは青春ど真ん中の学生さんたちに読んで欲しい

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2023/10/26

 怪我をして高校生活かけてきたバレーボールから離脱し、高校最後の体育祭にも参加できない主人公が友だちの代わりに体育祭前の1週間だけ図書委員を引き受けたその1週間の話。 1冊しかないはずのケストナーの「飛ぶ教室」が図書室に2冊。この謎を解いていく図書委員の二人。 高校独特の体育祭の...

 怪我をして高校生活かけてきたバレーボールから離脱し、高校最後の体育祭にも参加できない主人公が友だちの代わりに体育祭前の1週間だけ図書委員を引き受けたその1週間の話。 1冊しかないはずのケストナーの「飛ぶ教室」が図書室に2冊。この謎を解いていく図書委員の二人。 高校独特の体育祭の伝統が絡んでくる。  何事もなければ何も疑問を持たずに行ってきたことを、出会った人、偶然の経験により気づいていくことがある。 でも、同じ人に出会っても、同じ経験をしても、気づくことがそれぞれ違う。 こうやって、大人になっていくんだなと思った。  遠い昔に読んだ「飛ぶ教室」を本棚から引っ張り出してきて読みたくなった。

Posted byブクログ