図書室のはこぶね の商品レビュー
学園小説?恋愛小説?推理小説?色んな要素を持ったお話でした。 怪我の為、体育祭に参加できなくなった百瀬が友人の代わりに1週間図書委員に‼ 「飛ぶ教室」の本に挟まっていたメモの真実を探りながら、今までの体育祭での土ダンを改革すべく、相手の事を思いやる気持ちの百瀬と朔太郎が素敵でし...
学園小説?恋愛小説?推理小説?色んな要素を持ったお話でした。 怪我の為、体育祭に参加できなくなった百瀬が友人の代わりに1週間図書委員に‼ 「飛ぶ教室」の本に挟まっていたメモの真実を探りながら、今までの体育祭での土ダンを改革すべく、相手の事を思いやる気持ちの百瀬と朔太郎が素敵でした。 ちょっと悲しい事も出てきたけど、「生きてるから生きる」生きるって大事だなと実感できたお話しでした。 お話しの中に出てきた「飛ぶ教室」を読んでみたくなりました。
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友人の代わりに1週間図書当番を務めることになった百瀬花音。掃除中に図書室のカウンターで暗号のようなメモの挟まった『飛ぶ教室』という本を見つける。データ上では1冊しかないはずのその本は2冊存在していた。百瀬は図書委員の俵朔太郎と一緒に『飛ぶ教室』とメモの持ち主について調べ始める…。...
友人の代わりに1週間図書当番を務めることになった百瀬花音。掃除中に図書室のカウンターで暗号のようなメモの挟まった『飛ぶ教室』という本を見つける。データ上では1冊しかないはずのその本は2冊存在していた。百瀬は図書委員の俵朔太郎と一緒に『飛ぶ教室』とメモの持ち主について調べ始める…。2人の高校最後の体育祭までの1週間。 途中までは今ひとつ進まなかったけど、木曜日辺りからはすんなり読み進められた。最後まで読むとなるほどという感じ。そしてほんのり青春風味。
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高校の図書室を舞台にした物語。 1冊の本の謎を解きながら、友情を築いたり、体育祭に力を注いだり、困った後輩を助けたりする。 最初はなんだか頼りなさそうに見えた和己ちゃんが、いろいろ活躍してカッコよかった。愛妻への気遣いも素敵~。 奈良くんや生徒会長も、信念を持って行動するところ...
高校の図書室を舞台にした物語。 1冊の本の謎を解きながら、友情を築いたり、体育祭に力を注いだり、困った後輩を助けたりする。 最初はなんだか頼りなさそうに見えた和己ちゃんが、いろいろ活躍してカッコよかった。愛妻への気遣いも素敵~。 奈良くんや生徒会長も、信念を持って行動するところが素敵だし、魅力ある登場人物がたくさん。 バレーボールができなくなった花音も、これからの高校生活に楽しみができて、よかったよね。 3つの質問に答えるだけで本を選んでくれる「本ソムリエ」の機能も、楽しそう。 あと朔太郎が巻末で紹介してくれているけれど、物語の中に出てくる本が面白そうで、読んでみたいと思った。
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それはすべての人を乗せて。 脚を怪我して体育祭のダンスに参加できない百瀬花音は、図書委員の代理を頼まれる。そこにいたのは図書委員の仕事をこよなく愛する朔太朗と、「図書室の主」学校司書の伊吹さん、そして『飛ぶ教室』と挟まったメモだった。全校生徒を巻き込んで盛り上がる体育祭準備の1週間、百瀬は『飛ぶ教室』に隠された謎を解こうとする。 学園祭準備の時期の図書館って、雰囲気に乗れない人が集まるよね、という共感から読み始めたが、なんとなく米澤穂信『氷菓』と同じ空気を感じ始めた。しかしこちらの方が、主人公が良くも悪くも体育会系の根を持っているせいか、切り付けられる感じがしない。 伝統として大切にすることと、変わりゆくこと。それをうまく合わせて、今まで見えていなかった何かを救う変化になればいい。全員参加はみんなが楽しんで参加できるものでなくては。学園祭のような大きな行事は何かと少数派が爪弾きにされることがある。大きな美しさとか、声の大きな人たちの楽しみで。その時に配慮しろと禁じてしまうのが乱暴であり、誰も楽しくしないのはわかっている。だから声を上げない人もいる。しかし本当は考えて、穴を探して、そこからこじ開けていくべきなのだ。百瀬たちのチームが、メモのメッセージから辿り着いた「方舟」は大きくて希望のあるものだった。 悪役かと思っていた江森蛍とキーパーソンとなる朔太朗の秘密が最後に明かされる展開は、無神経と思われても謎があると解いてしまう探偵の性ではなく、恋は盲目の結果であるところ(そしてそれがうまくいくところ)が、この物語の気持ちよさでもある。 それにしてもなぜいつも学校図書館の司書は、ありとあらゆる秘密に通じたチートキャラなんだろう。素敵だけど。
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10年前の本がなぜ今ここに? と、ミステリー仕立てで始まったが、読んでいくうちに、だんだん青春物語になり、切ないストーリー展開になり、と一冊の中で、かなりてんこ盛りの内容だった。しかも1週間のお話で濃厚な1週間! 司書さんと先生方が魅力的で素敵な大人がいる高校生活は楽しいと思う。
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たくさんの切なさと謎解きの面白さがあった。図書室と学校を舞台にしたお話なのも本好きには堪らないし、物語の中に出てくる本たちを図書館で探してみたくなった。本の中で登場人物たちがどんな顔でどんな声でと頭の中に浮かび上がってくるような表現がたくさんあって良かった。他の作品も本を絡めたも...
たくさんの切なさと謎解きの面白さがあった。図書室と学校を舞台にしたお話なのも本好きには堪らないし、物語の中に出てくる本たちを図書館で探してみたくなった。本の中で登場人物たちがどんな顔でどんな声でと頭の中に浮かび上がってくるような表現がたくさんあって良かった。他の作品も本を絡めたものが多そうなのでまた読みたい。
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小学生の時、図書委員をしていた頃を思い出しました。本も好きだったけど、楽しく面白く本を紹介してくれる図書室の先生が好きだったことや図書委員の委員会活動が楽しかったこと。中学生の頃は、星新一さんや赤川次郎さんの本を棚の端から端まで読んだこと。何より学校の図書室の匂いが好きだったなと...
小学生の時、図書委員をしていた頃を思い出しました。本も好きだったけど、楽しく面白く本を紹介してくれる図書室の先生が好きだったことや図書委員の委員会活動が楽しかったこと。中学生の頃は、星新一さんや赤川次郎さんの本を棚の端から端まで読んだこと。何より学校の図書室の匂いが好きだったなと思い出に浸ってみたりして。 まさに青春!!と何とも言えない気持ちになりました。きゅんというか私の奥底に眠っているアツいものが動く感じ。 現役高校生の感想を聞いてみたいです。
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図書室で見つかった謎を解く と言えばミステリーっぽいけど、青春の爽やかな空気が感じられる小説だった。 朔太朗の言葉は刺さるものが多く、ノートを書きながらかみしめたい。奈良くんの読んでいた歌集も手に取って見てみたいなぁ
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ある事情から1週間だけ図書委員になった女子高生の話。図書室や図書館ものの話が好きなので題名に誘われて読んでみましたが、話に惹き込まれてあっという間に読み終わってしまいました。登場人物の性格が良くて読後感も良かったです。
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読みやすく読後感も良かったです。 10年前の謎と土ダンが繋がって、最高の『Saturday Night』になったと思います。 朔太郎の素直で優しい性格が素敵だなぁ。 ケストナーの『飛ぶ教室』は知らなかったので、いつか読んでみたいと思います。
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