図書室のはこぶね の商品レビュー
一冊の本と、10年前の謎 というフレーズが気になり、手に取った一冊です。 図書室のはこぶねってタイトルもなにを運ぶのか、もっているのか分からず、わくわくしながら読み始めました。 結果、想像していた内容とは違いましたが、様々な場面に隠された伏線が最後、綺麗に回収されていて、スッキリ...
一冊の本と、10年前の謎 というフレーズが気になり、手に取った一冊です。 図書室のはこぶねってタイトルもなにを運ぶのか、もっているのか分からず、わくわくしながら読み始めました。 結果、想像していた内容とは違いましたが、様々な場面に隠された伏線が最後、綺麗に回収されていて、スッキリしました。 この中で紹介されていた本も読んでみたいな。
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一冊の本が、10年の時を経てかつての高校生と今の高校生をつないでいく。本の謎を解き明かしていくことが、学校行事の伝統・在り方へ一石を投じる源流となり、誰一人取り残さない新たな方舟計画が現実のものとなる…。 単純な青春もの、と片付けたくない内容に引き込まれ、スルスル読み進められ...
一冊の本が、10年の時を経てかつての高校生と今の高校生をつないでいく。本の謎を解き明かしていくことが、学校行事の伝統・在り方へ一石を投じる源流となり、誰一人取り残さない新たな方舟計画が現実のものとなる…。 単純な青春もの、と片付けたくない内容に引き込まれ、スルスル読み進められ、素直に面白かった。 登場するオリジナル蔵書検索システム〝本ソムリエ〟なる代物、実際にあったらいいなぁと、真面目に思った。
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もっと図書室感がある話かと思っていたが。 高校でダンスといわれたら、登校拒否になったかも。土ダンとはいかにもゴロ悪いし。
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突然戻ってきた10年間行方不明だった『飛ぶ教室』。間に挟まった紙に書かれた謎の言葉。 10年間同じ子に告白し続ける朔太郎のその告白の理由。 体育祭の名物、学校全員が仮装して踊る土ダンと、その女装を拒否するミルクティー色の頭の少年奈良君。 体育祭実行委員長、生徒会委委員長、図書館司書、担任教師を巻き込んでの謎解きに、ドキドキしながらついていく。 「みんな一緒にやることに意味があるので」、「ずっと続いていることなので」、「規則なので」、そういう「きまり」の中で本当の意味での「伝統」を作り上げていくイマを生きる彼ら。 彼らに必要なのは過去ではなく未来でもなく、今、ここにいるこの時。 「みんなで楽しむためには、みんなが楽しめる環境を整える必要があるんだ」という言葉を十代で体感できた彼らの幸せを感じる。 そして「そもそも知識も品もない人間のからかいごときじゃ、トラウマにはなりません」という奈良君の言葉の重みが心に滲みた。 とりあえず『玄関の覗き穴から差してくる光の世に生まれたはずだ』を読んでみたい。
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一冊の本と10年前の出来事をめぐるミステリー。ミステリーだけど文章が柔らかくてどんどん読めた。出てくるキャラクターが魅力的で最後まで楽しめた。 「みんなが楽しむためには、みんなが楽しめる環境を整える必要がある」 誰も置いてけぼりにしない仕組みを作るのは大変だけど大事にしたいね。
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徐々に引き込まれていく、青春ミステリー。 10年前に貸し出されたままの本の謎から始まり、体育祭を控えた沸き立つ校内で起きるドラマ。 バレー三昧で、足の怪我のため体育祭も出れずに友人の代わりに図書当番を引き受けた百瀬花音も図書室の存在すら頭の片隅にも無く高校3年になっていた。 ...
徐々に引き込まれていく、青春ミステリー。 10年前に貸し出されたままの本の謎から始まり、体育祭を控えた沸き立つ校内で起きるドラマ。 バレー三昧で、足の怪我のため体育祭も出れずに友人の代わりに図書当番を引き受けた百瀬花音も図書室の存在すら頭の片隅にも無く高校3年になっていた。 そして、一冊の本に挟まれたメモから謎を解明していく… 多数派にはなれない人間が感じることは、どこへ行っても居場所は無く、除外される。 そうなると…逃げ込むのは、図書室で。 「全員で楽しもうと謳う行事は、全員で楽しめる環境を整える必要がある。」 このことばに尽きると思う。 そして、出しゃばらず、遠すぎず、くだけすぎず、ちょいちょい的確な事を言う司書の伊吹さん。 彼女が、初代の女性生徒会長であり、ベイ・シティ・ローラーズの熱烈なファンで体育祭の1日をお祭り騒ぎで楽しもうと始めたこと。 確かに自分の高校の頃もベイ・シティ・ローラーズが、流行ってたなぁ。 伊吹さんと同年代かも…。 いろんなことを思い出し、そして、時代とともに変わっていくこともあって、一番は、みんなが楽しめることなんだと。 感動できる一冊だった。
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はじめはつまらないなと思いながら読んでいたけれど、途中からこの物語に引き込まれた。 10年前のみんなの想いには泣けた。 みんなが楽しめるってすごく大事だ。
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あまりに面白くて、一気読み! 一冊の本と、過去をめぐる謎。 図書室を舞台とした、最高の青春ミステリーです。 謎を呼ぶ一冊の本、がケストナー「飛ぶ教室」なのが、なにより、最高なのです。「飛ぶ教室」とセット展示して、子供たちにおすすめしたい!絶対に、したい!! お話の楽しさはもちろ...
あまりに面白くて、一気読み! 一冊の本と、過去をめぐる謎。 図書室を舞台とした、最高の青春ミステリーです。 謎を呼ぶ一冊の本、がケストナー「飛ぶ教室」なのが、なにより、最高なのです。「飛ぶ教室」とセット展示して、子供たちにおすすめしたい!絶対に、したい!! お話の楽しさはもちろんのこと、過去の名作を手に取るきっかけまで与えていただいて、本当に嬉しい。ありがとうございます。 そして、学校司書と司書教諭を明確に書き分けてくださったのも、とても嬉しかったです。 学校図書館ならではの蔵書管理や図書委員さんの掛け合いなど、学校司書として、嬉しい内容がてんこもりでした。
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netgalleyにて読了 「図書館」や「図書室」とタイトルにある本は、仕事がらどうしても気になる。 名取佐和子さんの作品では「江の島ねこもり食堂」が有名だと思うが、未だ未読の作家さんだった。 藤沢市の辻堂でお育ちになったからか、湘南が舞台の作品が多いようだ。 この「図書室...
netgalleyにて読了 「図書館」や「図書室」とタイトルにある本は、仕事がらどうしても気になる。 名取佐和子さんの作品では「江の島ねこもり食堂」が有名だと思うが、未だ未読の作家さんだった。 藤沢市の辻堂でお育ちになったからか、湘南が舞台の作品が多いようだ。 この「図書室のはこぶね」は、軍艦が浮かぶ海を見下ろす高台にある県立野亜高校が舞台となっているが、軍艦と聞いて横須賀かな?と想像した。 しかも横須賀には野比という地名がある。 いやしかし違う違う。 タイトルにかけているのか〜、と思い直した。 タイトルからもう伏線が張られているこの作品、 主人公はバスケに青春の全てを捧げた三年生の百瀬花音。 部活で負ったケガのため、高校最後の体育祭に参加することが出来ず、準備に忙しい友人に代わって本番前の1週間、図書当番を引き受ける。 三年間で一度も足を運ばなかった図書館での委員代行が、花音を思いもよらぬ謎解きへと導く…。 その謎解きとは… 10年前に図書室から借りられたまま、返却されなかったケストナーの「飛ぶ教室」と野亜高校体育祭のメインイベント「土曜のダンス」、通称「土ダン」との関係が浮かび上がる…。 かつての高校生と現役の高校生がタッグを組み、そこにある壁を壊す。 よく言う陽キャと陰キャの対決かと思いきや、もっと深い物語がある。 脇を固める人物達も魅力的。 現役の高校生だけでなく、未来の高校生、かつての高校生、全ての人に読んでほしい。 2022.3.18
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10年前に貸し出されたままだったケストナーの『飛ぶ教室』は、なぜいま図書室に戻ってきたのだろう? ひょんなことから図書当番をすることになった3年生の花音は、名探偵よろしく調べ始めるが―― 体育祭を控え、高校内が沸き立つなか、1冊の本に秘められたドラマが動き出す。本を愛するすべての...
10年前に貸し出されたままだったケストナーの『飛ぶ教室』は、なぜいま図書室に戻ってきたのだろう? ひょんなことから図書当番をすることになった3年生の花音は、名探偵よろしく調べ始めるが―― 体育祭を控え、高校内が沸き立つなか、1冊の本に秘められたドラマが動き出す。本を愛するすべての方に贈る、〈人と本〉がつなぐ10年の物語。 青春小説としても楽しめましたし、ミステリーとしても楽しめました。 なぜ、もう一つ貸出用の本があるのか?その謎を解くために花音は動き出すのですが、後半になるにつれて、色々な要素が繋がれていきます。意外な接点が多く、それがまた驚きだったので、面白かったです。 一つの本から、まさかこんなに発展するとは・・・。 その重要となるのが、「飛ぶ教室」。内容を知らなくても、全然楽しめます。 「飛ぶ教室」がどうミステリーに絡んでいくのか?ぜひお楽しみください。 青春小説としては、高校の体育祭の模様が描かれています。高校生達の頑張りもそうですが、集団行動における「障壁」も描かれています。そういった悩みをどう周囲と調和していくのか? 難しい問題を扱いながらも、爽やかな文章で書いています。 自分だったら、どうするか?といった考えさせられる部分もあって、重厚感もありました。 体育祭だけでなく、謎解きの方にも「障壁」といった問題も触れられていて、考えさせられるミステリーだなと思いました。 本によって導かれる「人の縁と謎」。 色んな高校生達が奮闘した先に得るものは何なのか? 自分も何か頑張ってみようと思わせてくれるような雰囲気にさせてくれる作品でした。
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