花屋さんが言うことには の商品レビュー
美大卒業後入社した、2年も勤めたブラック企業を退社し、ひょんなことから花屋でバイトをすることになった紀久子を主人公とする連作短篇集。8篇が収録されている。 舞台となるのは東京の西端に位置する鯨沼(市?)。ん? 『あたしの拳が吠えるんだ』と同じだ。山本さんを知ったのは拳からなので、...
美大卒業後入社した、2年も勤めたブラック企業を退社し、ひょんなことから花屋でバイトをすることになった紀久子を主人公とする連作短篇集。8篇が収録されている。 舞台となるのは東京の西端に位置する鯨沼(市?)。ん? 『あたしの拳が吠えるんだ』と同じだ。山本さんを知ったのは拳からなので、他の作品とも繋がっているのだろうか。戸部ボクシングジムも、キラキラヶ丘団地も出てくるが、残念ながらそれ以上の共通点はなかった。 お仕事小説でもあるが、それ以上に紀久子と周りにいる素敵な人々とのやりとりが楽しい作品だった。余韻を残す終わり方だったので、仕事や恋の行方など紀久子のこの先を読みたいと思った。
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山本作品にハズレ無し。ホンワカ癒される。植物には詳しい方だと思うが、ためになった。知らないことは、まだまだある。手触り抜群のラムズイヤー、枯らしたあと最近、目にしない。ミロ作品のようなラベルがかわいい「満点星」最近飲んでないなぁ。
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ブラック企業での勤務に疲れ果てた紀久子が出逢ったある花屋を営む李多。この出逢いから紀久子の日々が変わっていく。特に大きな出来事があるわけではないけれど花屋で働くようになり、花を学び、人と出逢い、その一つ一つが日常に彩りを与えてくれる。花を必要とする人の心に寄り添おうとする姿勢とそ...
ブラック企業での勤務に疲れ果てた紀久子が出逢ったある花屋を営む李多。この出逢いから紀久子の日々が変わっていく。特に大きな出来事があるわけではないけれど花屋で働くようになり、花を学び、人と出逢い、その一つ一つが日常に彩りを与えてくれる。花を必要とする人の心に寄り添おうとする姿勢とそれが伝わった時の喜びや安堵感。地域の人と人を繋いでいく素敵な瞬間がたくさんあった。お店に行きたくなるし花を部屋に飾りたくなるような物語。
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東京郊外、駅前の花屋さんを舞台にしたハートフルな8つの連作短編。 さすが、安定の「お仕事小説」山本さん。もっとも少々安定し過ぎの感も有りますが。 ブラック企業から逃げ出し、やりたかったグラフィックデザイナーを目指しながら、いまは花屋さんでバイトをしている25歳の紀久子が主人公。各...
東京郊外、駅前の花屋さんを舞台にしたハートフルな8つの連作短編。 さすが、安定の「お仕事小説」山本さん。もっとも少々安定し過ぎの感も有りますが。 ブラック企業から逃げ出し、やりたかったグラフィックデザイナーを目指しながら、いまは花屋さんでバイトをしている25歳の紀久子が主人公。各編で花言葉をキーに、店長を初め一癖ある店員たちやお客さんとの物語が展開します。 それにしてもLGBTネタを入れなきゃいけないといった風潮は如何なものか。その他にもチョコチョコ無理にくっつけた感のあるネタもありますが、そこは流石に山本さん、無難に上手くまとめて、読んでる分には平穏で暖かく。でも読み終わったら余り残るものは無い。 この手の物語の書き手は多々あれど、ここまで徹底して癖が無ければ、それは一つの特長なのでしょうね。
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ブラック企業にしがみつかず自分の道は素敵な人との出会いもあってひらけていくって背中を優しく押してもらえる作品です。
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とある司書さんがこの作家さんの作品をおすすめしてくださって以来、私もつい手にとってしまう作家さんです。 こちらはネットギャリーから読みました。 お花屋さんが舞台の、お仕事小説。 未来と、自分の生き方、やりたいことに希望を持てるような、優しくて、ちょっと笑えて、ちょっと泣ける物...
とある司書さんがこの作家さんの作品をおすすめしてくださって以来、私もつい手にとってしまう作家さんです。 こちらはネットギャリーから読みました。 お花屋さんが舞台の、お仕事小説。 未来と、自分の生き方、やりたいことに希望を持てるような、優しくて、ちょっと笑えて、ちょっと泣ける物語です。 謎の多い店長、おいしいカレーを作る青年、元教師の花屋パートの先輩。取り巻くお客さんたちも含めて、クセの強い登場人物たちがたくさんで、登場人物と一緒に笑い、泣きながら、あっという間に読めます。 綴られる花言葉がとっても素敵です。 お花を飾りたくなりますね!
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