花屋さんが言うことには の商品レビュー
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24歳の紀久子はブラック企業を退職しようと辞表を出したが受理して貰えず、深夜のファミレスで上司と対峙していたが、そこに助けを出してくれた外島李多と名乗る女性で、ひょんな事から李多が経営する「川原崎花店」でアルバイトをする事になった。 個性的な従業員と花屋と言う仕事、そこに花を求めてくるお客さん。紀久子は少しずつブラック企業での傷を癒やしていく… 元々美大出身でデザイナー志望だった紀久子だったけど、中々デザインの仕事にありつけず妥協して入った会社がブラック企業だったのがそもそもの敗因でしたが、川原崎花屋に勤めて自分を必要としてくれてお礼を言ってくれる、当たり前の事すら麻痺していたのが切なかったです。 デザインの仕事も花屋の仕事を通じて増え始めて、コンペにも参加できる程にまでなって本当に良かったです。 きっと、この先個人事務所を立ち上げてデザインの仕事をしていくのかと思うと、ワクワクが止まりませんでした。 紀久子に一目惚れして、亡くなってまで応援してくれていた森教授の後押でようやく告白できた伊福部と紀久子の今後にも期待です。 カーネーションの告白、とっても素敵でした。
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花や花言葉のうんちくだけでも楽しめる。ひまわりにゴッホやモネやマティスと言った種類があったなんて驚きでした。誰かに花を贈ったり、自分で花を買って飾ったり育てたりしてみたい気持ちになる。
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花言葉や花にまつわる行事等で花屋さんの物語りが展開されていく優しい物語りでした。辛い思いをした主人公にもどんどん運が開けていく様が小気味いいです。これからも頑張れ紀久子(主人公)!
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4.2 花に関する様々なトリビアだけでもかなり楽しい。 そして… 心がほっこりする物語。 自らが退職届を提出した勤務先ブラック企業の上司から呼び出され、深夜のファミレスで恐喝もどきの説得を受けている最中、隣に座った酔っ払いの女性・季多の機転によって無事退職できた主人公・紀久...
4.2 花に関する様々なトリビアだけでもかなり楽しい。 そして… 心がほっこりする物語。 自らが退職届を提出した勤務先ブラック企業の上司から呼び出され、深夜のファミレスで恐喝もどきの説得を受けている最中、隣に座った酔っ払いの女性・季多の機転によって無事退職できた主人公・紀久子は、その縁で、季多の経営する花屋で働く事に。 美大を卒業して、デザインに関わる仕事に就く目標を持つ紀久子にとって、花屋での経験、そして周りの人々との関わりは得難いものとなってゆく。
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最初はありがちな話の展開・・・と思って読んでいたけれど、途中からサクサク、面白くて一気に読めました。特に雨月物語に絡ませた話には意表をつかれ、また幸せな気持ちになれる話でした。最後は「えっ終わっちゃった⁈」という終わり方(笑)続きを出してほしいと思える本でした。
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デザインの仕事がしたくて東京に出てきたきくこ。就活がうまくいかずデザインの関係ない 東京のすごいブラック企業に勤めていたきくこ 退職願を出したのにもかかわらず追いかけてきた上司。ファミレスでセクハラのような発言されたら、横の机の女性が救い出してくれた。 きたさんである。同じ街の花屋のオーナーである。 そこからきくこは花屋で働くことになる。 すごい花の知識があってもともと国語の先生だったおばさんと植物学を学んで研究しながらバイトしているはがくん。ビルの3階はきたさんの部屋でお昼とかはそこで食べる。 花屋ならではの花言葉がたくさん出てくるし、読み飽きない。 最後は配達の時にすれ違っていた伊福部に赤いカーネーションをあなたに渡したいと言われる。赤いカーネーションの花言葉は真実の愛。 花屋のバイトをしながら、花屋のカードや人とのつながりで少しずつデザインの仕事をしていたきくこ。大手の老舗和菓子店の150周年のデザインコンペに出ないかと誘われ、最後は勝ち抜いた話も舞い込む。
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春の季節に読みたい本。というよりも、春がきた!と感じる本でした。こんなはずじゃなかった。と落ち込む日もありながら、 新しい世界を楽しみ、開けていく視野をどんどん進む姿は応援したくなりました。 花言葉も添えられていて、素敵で優しい気持ちになる本でした。
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グラフィックデザイナーの夢を捨て切れないままブラック企業に勤務する主人公。上司のハラスメントから救ってくれた人との出会いがきっかけで、花屋さんで仕事をすることに…。 やがて、人に認められ、必要とされることで、頑張る意欲を取り戻していきます。人の心に真摯に向き合うことの大切さを...
グラフィックデザイナーの夢を捨て切れないままブラック企業に勤務する主人公。上司のハラスメントから救ってくれた人との出会いがきっかけで、花屋さんで仕事をすることに…。 やがて、人に認められ、必要とされることで、頑張る意欲を取り戻していきます。人の心に真摯に向き合うことの大切さを教えてくれているようです。 また、花の種類のみならず、色の違いで花言葉も違うという事実を、恥ずかしながら初めて知りました。確かに、花は生活に潤いを与え、心を豊かにしてくれますね。
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やりたいことが今実現できなくても、その思いを持ちけたり学び続けることで、必ずチャンスがやってくると感じました。 途中でどこかに寄り道することだって人間の幅を広げてくれる事もあります。 地味だけどポジティブになれる本です。
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花の写真を検索して読みました。ゴッホ、マティス、モネのひまわりの花なるほどと思いました。ほんわかとして、面白かった。
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