香君(下) の商品レビュー
すばらしかった。 自然の摂理を考えさせられる。 終盤の、みんなで解決策を探っていく感じは鳥肌が立った。 SDGsにも繋がっていると思った。
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香りで万象を知る??の意味がよく分からず読み進めて、なるほどこういうことか…と上橋さんの想像力にビックリした。 更に王国の風景描写、食べ物、生き物全てが自然と読み手に想像させてしまう描写力も流石すぎて、バッタがいい意味で気持ち悪かった(^_^;)。もし映像化やアニメ化されたら見に行けない…昆虫苦手なので。集団で飛ぶアゴの強いデカバッタ…怖すぎる。 ただ、なんでマシュウ父は女のコを連れていなかったのかとかパリシャが都合良く説明だけで終わったのとかすっきりしない箇所がちょこちょこあったので、もしや続編若しくは番外編が出るのではと期待してる私です。
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最後のあたり、香君の在り方などは少し引っかかりを覚えてしまうが、登場人物の言葉の端々に深く共感すると共に、改めて確認させられることも多い。今の社会の問題をあぶり出していると思う。
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鹿の王では医術×ファンタジーの見事なまでに書ききった上橋さんの新作。面白くて上下巻2日で読み終わりました。(間に寝るのが惜しいくらい) 今回は植物と植物を取り巻く世界×ファンタジー。全てが架空の設定にもかかわらず、現実世界でも起こりうることだと思ってしまう怖さ。そして、未曾有の...
鹿の王では医術×ファンタジーの見事なまでに書ききった上橋さんの新作。面白くて上下巻2日で読み終わりました。(間に寝るのが惜しいくらい) 今回は植物と植物を取り巻く世界×ファンタジー。全てが架空の設定にもかかわらず、現実世界でも起こりうることだと思ってしまう怖さ。そして、未曾有の困難に人が力を合わせて乗り越えていく力強さを感じます。 そして、他の上橋さんの作品と同様に、特殊な力はあるものの非力な少女が、知識と経験をつけ、人間的成長を遂げて芯のある強さをもった女性に成長していく姿に胸を打たれます。 派手なバトルシーンはないですが、頭脳戦のようで一言一句見逃せません。 おあすすめです。
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回収されていない謎があったり、最後の方がストーリーではなく説明っぽくなっていたり、終わり方にいつもの上橋菜穂子さんの鮮やかさが無いような気がした。
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どんなものにも意味があると、自分の存在意義を再認識する ふと、忘れていた香りを思い出したときのように、こころの記憶に残る作品だろう
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大きな自然の脅威の前で最善の選択をすることの難しさ、人々の無力さを感じた。 アイシャとオリエがお互いを支え合っている姿が尊くて、2人が出会えてよかったと思った。 アイシャのした選択はあの場合どうしようもなかったのかもしれないけれど、アイシャの幸せとか色々考えてしまった。 奥底にあるアイシャの孤独を思うと胸が苦しい。 続編出てほしいなあ。 そして香君のおかげで読書の楽しさを思い出して、10年ぶりに読書を再開できた。
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権力がない権威が、どうやって世界を動かすのか。 現人神の”香君”の声の前には藩王、貴族、そして皇帝さえも等しい立場となる。 香君として立つアイシャの声はウマール帝国を変えることができるのか。 オゴダ藩王国で育っていたオアレ稲は、帝国全土で発生した害虫オオヨマの耐性を持っ...
権力がない権威が、どうやって世界を動かすのか。 現人神の”香君”の声の前には藩王、貴族、そして皇帝さえも等しい立場となる。 香君として立つアイシャの声はウマール帝国を変えることができるのか。 オゴダ藩王国で育っていたオアレ稲は、帝国全土で発生した害虫オオヨマの耐性を持っていた。 その稲は、救いの稲と呼ばれ帝国全土に広まり、オオヨマへの心配はなくなったと思われていた。 しかし、アイシャには稲が発する香りに何かを呼ぶ声を感じ取っていた。 オアレ稲の権威を取り戻した帝国は安定するかに見えたが、西カンタル藩王国から新たな報告が上がった。 異常発生したバッタがオオヨマを食べつくし、さらには救いの稲も周囲の草木も食い荒らす蝗害の発生だった。 そのバッタは建国伝説の地オアレマヅラから発生していることが分かった。 建国の歴史から消された大災害、空を覆う飢えの雲が再来しようとしている。 救うすべは一つしかないのに、国中に絡み合った権力は反発する。 権威の象徴たる”香君”は国の危機を救うことはできるのか。 最後の盛り上がりのシーン、判断を下すという決定権の爆弾の回しあいが現実にもよくある。 つらい。
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アイシャが香君として立つ場面は、しっかりと映像として頭の中で展開してワクワクした。 難しい局面をどう打開していくのか、それぞれの立場や個性が綿密に描かれており、深みが増した。 壮大なストーリー、繊細な香りの表現、稲や虫を創作する力、、すべて驚きである。
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香りと言語を結びつけた作品。 虫や草などは、香りを使って会話んしている。 最近の研究で、きのこは匂いでコミュニケーションをとって縄張りを主張しているとかあったなあ。空想のようで、リアルに近い想像のお話。
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