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オオルリ流星群 の商品レビュー

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114件のお客様レビュー

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2022/07/26

心がほっこり、胸が熱くなりました。 45歳になった高校時代の同級生たちは、互いに胸の内にかかえるものがあり、行き詰まりを感じているのですが、疎遠になっていた同級生の帰郷をきっかけに、昔感じた青春に挑んでいきます。物語をすすめるにつれて、生きるとは、家族と向き合うとは、について考え...

心がほっこり、胸が熱くなりました。 45歳になった高校時代の同級生たちは、互いに胸の内にかかえるものがあり、行き詰まりを感じているのですが、疎遠になっていた同級生の帰郷をきっかけに、昔感じた青春に挑んでいきます。物語をすすめるにつれて、生きるとは、家族と向き合うとは、について考えさせられました。 主人公たちが現実と向き合い、前に進もうとする物語はグッときます。45歳の青春、いいですよね。

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2022/07/25

もう何年も何十年も前、高校時代の友達4人で山の中学校まで車を走らせて、寝転んで流星群を見ました。みんな別々の大学に進学して何回目かの夏だった。 高校の文化祭で使うためにカーペットを譲り受けて、何キロもある道をクラスメートと二人運んだな。天文学が好きだった、ということをその級友が闘...

もう何年も何十年も前、高校時代の友達4人で山の中学校まで車を走らせて、寝転んで流星群を見ました。みんな別々の大学に進学して何回目かの夏だった。 高校の文化祭で使うためにカーペットを譲り受けて、何キロもある道をクラスメートと二人運んだな。天文学が好きだった、ということをその級友が闘病中に聞いた。今頃は好きな宇宙を自由に散策してるのかもしれない。 高校時代の友人たちを一気に思い出す作品だった。 伊与原さんの描く世界はどこか一緒に見聞きしたようなところがあって、切なく懐かしくなる。好きな作家さん。

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2022/07/17

初 伊予原新作品 高校の文化祭で 空き缶のタペストリーを共に作った同級生たち 28年たった彼らは 大人になって、仕事での挫折や思い描いた人生とは違う現実に諦めや苦しさを抱いていた。 そんな時 地元にもどってきた もう1人の同級生 彗子(けいこ) 天文学者の彗子の「小さな天文台」を...

初 伊予原新作品 高校の文化祭で 空き缶のタペストリーを共に作った同級生たち 28年たった彼らは 大人になって、仕事での挫折や思い描いた人生とは違う現実に諦めや苦しさを抱いていた。 そんな時 地元にもどってきた もう1人の同級生 彗子(けいこ) 天文学者の彗子の「小さな天文台」を作る夢に 皆が乗っかり手伝いながら、あの頃の自分を思い出し 現実の自分を見つめ直していく。 自死してしまった同級生のことや引きこもっている友人のことなど 淡々と事件や謎が出てくるが、基本はとても素敵な友情が繰り広げられていく。 現実的にはなかなか 「昔の友人たちと共に 力を合わせて何かを成し遂げる」は難しいことだけど、いろんな地域で大なり小なり「おまつり」などの行事に参加して 異様に盛り上がる気持ちは だれしも経験しているのかもしれない。 ちょっと切なくて 大人になった人たちの「天文台作り」 星のきれいな夜に読んでみてはいかがですか? 

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2022/07/07
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『45歳、宇宙へ、愛と青春の再出発 in 秦野』 高校時代、オオルリの巨大空き缶タペストリーを作った仲間たち。30年近い時を経て、手作り天文台を建てるため、再び仲間が秦野に集結。各々、様々な葛藤を抱えつつ、自らを見つめ直し、前を向く。オオルリと天文台の組合せ、伊予原色全開!!

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2022/07/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

生きていればいくらでもリカバリできるものがあるのに若すぎてまだキャパがないから、その時には手に負えない問題にぶち当たって絶望してしまった恵介と反対に梅ちゃんみたいに引きこもりになってもまだやれることがあるっていうのが、生きろっていうメッセージとして強く伝わってきた。個人的に彼らと同じような経験をしたからなおさら。 あと電気が消えていく様子、「七月七日、晴れ」のオマージュなのかななんて思った。 文庫化されるときにはちょっとした書下ろしつけて欲しい。広瀬夫人がオオルリ見てみんなに感謝の言葉を初めて述べるとか、梅ちゃんが社会に復帰するまではまだ行かなくても天文台に来るくらいの一歩を踏み出すとか。

Posted byブクログ

2022/07/05

舞台になっている秦野には、20年程前に4年ちょっと住んでいました。 知っている地名に、こんなに良い所だったんだと思いながら読みました。 梅ちゃんが外に出て来て、みんなと天文台で流星を観られると良いなぁと思いました。 こんな同級生が居ることが羨ましい。

Posted byブクログ

2022/07/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人生の折り返し地点を過ぎた45歳の大人たち。何かとこれまでの人生に思いを馳せ、この先の人生に対して不安を抱えるお年頃。思春期ならぬ"思秋期"ともいうらしい。 みな高校時代の同級生。卒業してから28年、というと随分昔に思えるけれど、いざ集まってみると途端にあの頃に戻ってしまうのだから不思議で貴重な関係だ。 高校3年生の夏に巨大な空き缶タペストリーを作り校舎の壁面に吊るした"青い"思い出を共有する面々が、今度は手作りの天文台を建てることに。一見するとロマンチックな話で終わりそうになるけれど、そこは伊与原さん。東京大学大学院で地球惑星科学を専攻されていただけあって、専門用語も沢山登場して実に本格的(素人にはちょっと難しかったかも…)。 夜空をただ眺めてもはっきりとは見えづらい星たちも、知識を集結すれば星を見る方法もいろいろあることも新鮮で驚いた。 45歳の日常は悩みが尽きなくて、18歳の頃に思い描いていた人生とはほど遠く、こんなはずではなかった、とため息ばかりのことも多いのが現状。けれどそれまで培った経験や知識を活かした大人なりのやり方もあるのだ、とこれからの人生に向けて背中を押してもらえた物語だった。 主人公たちとは年齢が近いせいか、高校時代のエピソードや現在の仕事や家庭などの悩みに共感。 作中出てきたユーミンの『ジャコビ彗星の日』を聴いてみた。しっとりとした曲調とユーミンの切ない歌声がノスタルジックさを煽って、今作にとても合っていた。とても素敵だった。 そしてこの表紙。こういう天文カフェなんだとうっとり。

Posted byブクログ

2022/06/29

若き日、ともに取り組んだタペストリー、それぞれの進路、友人の死、それらが中年になって蘇る。いい話何だろうけど、同窓生や同級生にまった思い入れを持っていないためか、ピンとこない。

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2022/06/29

高校時代の仲間が28年の時を経て、また天体観測所を一緒に作ることに。 それぞれ何かしらの問題を抱えているのだけど、完成する頃には気持ちの変化が生まれている。 自分の夢、希望がはっきりせずにやりたいことがわからなくても、一歩を踏み出すことで見えてくるものがあるのかも。 それが仲間と...

高校時代の仲間が28年の時を経て、また天体観測所を一緒に作ることに。 それぞれ何かしらの問題を抱えているのだけど、完成する頃には気持ちの変化が生まれている。 自分の夢、希望がはっきりせずにやりたいことがわからなくても、一歩を踏み出すことで見えてくるものがあるのかも。 それが仲間と一緒ならなおさら。 伊予原さんならではの宇宙の描写も素敵!

Posted byブクログ

2022/06/27

最近星を見ておらず、天文台カフェがあったら望遠鏡を覗いて見るのもいいなと思った。45歳になっても、学生時代の仲間が集まって、友達のために時間を共有できるなんて、なんだか羨ましかった。

Posted byブクログ