オオルリ流星群 の商品レビュー
登場人物が同年代なのもあって、共感する部分が多かった。人生そこそこ進んでくればみんな色々あるよね…ままならないこともあるけど、みんながちょっとずつ前向きになれて終わったからよかった。
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人生の光と影、そして未来への希望を感じる作品。 高3の夏、空き缶で作成した巨大なタペストリー。 そこに描かれたのは一羽の青い鳥・オオルリ。 その特別な夏から28年。 45歳になった同級生の今が描かれる。 年齢を重ね、守りに入った日々を過ごし、新たな道へと進む者へ鬱屈とした思...
人生の光と影、そして未来への希望を感じる作品。 高3の夏、空き缶で作成した巨大なタペストリー。 そこに描かれたのは一羽の青い鳥・オオルリ。 その特別な夏から28年。 45歳になった同級生の今が描かれる。 年齢を重ね、守りに入った日々を過ごし、新たな道へと進む者へ鬱屈とした思いを抱く者。 同級生の死の真実を知り心乱される者。 社会の理不尽に心が折れ、引き籠り生活を送る者。 葛藤を抱えながら、それでも天文台を完成させるという1つの目標に向かう中で、再び皆の心が通い、自分の人生を見つめ直す姿に胸打たれる。 全ては生きていてこそ。
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小説の舞台になっているのが私の生まれ育った町だということで、読んでみました。馴染みのある地名が出てきて懐かしかった。 18歳の頃とは違い、それぞれ家庭とか色々あるけど同級生との関わり、同じ目標に向かっていくというのが羨ましかった。最後は泣いてしまった感動。
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高校時代の同級生らが45歳になって、みんなで天文台を作るお話。丹沢、秦野、ヤビツ峠と、山登りをするわたしには馴染みのある地名が嬉しい。 思いのほか天体や宇宙のことは少なめ。懐かしい過去の思い出、今になって知る真実、天文台を作る過程、これからの自分たちの生き方について。 クライマッ...
高校時代の同級生らが45歳になって、みんなで天文台を作るお話。丹沢、秦野、ヤビツ峠と、山登りをするわたしには馴染みのある地名が嬉しい。 思いのほか天体や宇宙のことは少なめ。懐かしい過去の思い出、今になって知る真実、天文台を作る過程、これからの自分たちの生き方について。 クライマックスに向けて目頭が熱くなっていく。応援ってされる方はもちろん、応援する方も前向きな気持ちになるんだね。自分に何ができるのか、小さなことでもまずやってみよう。 45歳にも青春はあるし、その時懐かしく集まれる同級生は誰だろうって楽しみに思う。 230211読了、図書館本。
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青春時代にしっかりしてないのは大抵はそう。 それを中年になって当時の切り替えができるなんてのも稀。 この本は希望。 きっと誰もが少しずつ折り合いをつけて、学んでもがいて幸せな時間を作ろうとして生きているだけ。 だからお願い誰も絶望しないで自分を信じて。泣いても怒鳴ってもいいから。...
青春時代にしっかりしてないのは大抵はそう。 それを中年になって当時の切り替えができるなんてのも稀。 この本は希望。 きっと誰もが少しずつ折り合いをつけて、学んでもがいて幸せな時間を作ろうとして生きているだけ。 だからお願い誰も絶望しないで自分を信じて。泣いても怒鳴ってもいいから。十分悲しんだら誰かに 逢いに行って。無くした友人から何も言われず逝かれたら人生確かに路頭に迷う。 以下は感想じゃないです。 天体観測に憧れた中学生だった頃、憧れの天文部に入ったが女子は観測に行けないと言われた時代。親は全く理解はなく写真の現像をしたりパネル展の構想をしたり昼間望遠鏡を見させてもらうだけというまやかしに情熱はあっさりと流され、冬休みの理科の宿題で夜空を描くという寒さの中、絶対見える星しか書かない意地で凍えながら、首と相談しながらその頃住んでいた屋上で見て覚えて広縁まで行ったりきたりしたあの頃。ただ見ているだけでどんどん星が増えていく不思議にまた別の興味を持つ揺れる意思。それはそれで私らしいが問題意識が希薄だったな。
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1972年生まれー45歳になったロスジェネ世代の仲間が天文台作りのため再び集まる 仕事や子育て、親の介護など色々とある年代 一方で、蓄積された知識や経験を活かせば大抵の事はクリアできる 課題は時機に応じた感性のアップデート スマホみたいに寝てる間に更新してくれたらな
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40歳を過ぎたころを思い返し、そういえば現状の自分を見つめて、この先の自分に漠然とした変化と期待を抱いたっけか。さすがに様々な縛りがあり、理想の路線は歩めなかったけれども、あのころの迷いとか悩みは無駄ではなかった。この物語のメンツは、高校時代の微妙な仲間の彗子の夢を叶えんと手作り天文台の建設に挑む。彼らが単に旧交を温めるにとどまらず、かつあまり深い考えにとらわれず、それぞれの思いで力を合わせる。人生の折り返し地点に立ち、損得でなく達成感を得ることで、もう一度一歩踏み出すきっかけにしたいと願う。きっと生きる。
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前に読んだ2作ともが好きだし、このたびダヴィンチランキング入賞を見て、これは読んどこうかな、と。基本的に長編好きの私ですが、本著者に関しては、どうやら短編の方が好み。珍しいパターン。もちろん本作も面白かったし、感動的なところは感動的で良いんだけど、本作の題材が、他の諸々より長編に...
前に読んだ2作ともが好きだし、このたびダヴィンチランキング入賞を見て、これは読んどこうかな、と。基本的に長編好きの私ですが、本著者に関しては、どうやら短編の方が好み。珍しいパターン。もちろん本作も面白かったし、感動的なところは感動的で良いんだけど、本作の題材が、他の諸々より長編に向くのか、という部分がちょっと微妙。とはいえ、謎解き要素も楽しめたし、作品としてはもちろん高品質。
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ちょうど自分と同じ年代の仲間たちの物語。 自分に重ねて読むことができ、これまでの自分も思い返すことができた。
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「45歳になったらわかるよ」という物語の中の一文の通り、まさにドンピシャ。葛藤や諦めを抱えながら生活を守るために生きていかなければいけない大人たちが、もう一度夏を楽しむ。小さな奇跡がいくつも重なっていくのが、うまく行きすぎと思いながら涙が止まらなかった。 ただ、どんな理由があったとしても、どんな人生背負ってたとしても、誰にも理由を告げずに死ぬことだけは私は許したくない。
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