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きたきた捕物帖 の商品レビュー

4.1

83件のお客様レビュー

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2025/11/21

可もなく不可もなくですが、気のせいかダラダラした感じがする。子供の使い方、舞台設定など「らしさ」はあるんですが、もっとタイトな描写・ストーリー展開をしていたように思えなくもなく。 あと文中での”・”を何度か使っていたように思うのですが、これも違和感あり。意図した利用なのかもしれま...

可もなく不可もなくですが、気のせいかダラダラした感じがする。子供の使い方、舞台設定など「らしさ」はあるんですが、もっとタイトな描写・ストーリー展開をしていたように思えなくもなく。 あと文中での”・”を何度か使っていたように思うのですが、これも違和感あり。意図した利用なのかもしれませんが、何となく引っ掛かった次第で。

Posted byブクログ

2025/10/09

過去作との関連もある、宮部みゆきの時代物  ------------------ 二人の「きたさん」が事件に翻弄されつつ成長していく物語で、著者が「生涯、書き続けたい」と願う捕物帖。 舞台は江戸深川。一人目の「きたさん」こと北一は、亡くなった岡っ引き・千吉親分の本業だった文庫(...

過去作との関連もある、宮部みゆきの時代物  ------------------ 二人の「きたさん」が事件に翻弄されつつ成長していく物語で、著者が「生涯、書き続けたい」と願う捕物帖。 舞台は江戸深川。一人目の「きたさん」こと北一は、亡くなった岡っ引き・千吉親分の本業だった文庫(本や小間物を入れる箱)売りで生計を立てている。いつか自前の文庫をつくり、売ることができる日を夢見て。  本書では、ちょっと気弱で岡っ引きとしてはまだ見習いの北一が、やがて相棒となるもう一人の「きたさん」こと喜多次と出逢い、亡き親分のおかみさんなど周りの人たちに助けられ、事件や不思議な出来事を解き明かしていく。 北一が住んでいるのは、『桜ほうさら』の舞台になった富勘長屋。さらに『<完本>初ものがたり』に登場した謎の稲荷寿司屋も、本書の中でその正体が明らかになるという、宮部ファンにとっては見逃せない仕掛けが満載。 宮部ワールドの要となる痛快・人情時代ミステリー。 ------------------  16歳の文庫売り 北一 当時の文庫とは、本や小間物を入れる紙でできた箱の事  岡っ引きだった千吉の親分がフグ毒で亡くなり 跡目を誰にも継がせないと言っていたため、兄貴分達とも散り散りになる 文庫屋を継いだ兄貴分ところから文庫を仕入れ、棒手振りで日銭を稼いでいる  千吉の親分:フグ毒で亡くなった岡っ引き 松葉:千吉のおかみさんで、盲目 おみつ:松葉の女中 勘右衛門:通称 富勘。長屋の差配人 青海新兵衛:欅屋敷の用人 喜多次:長命湯の釜焚き。来歴がよくわからない   ・ふぐと福笑い 「呪いの福笑い」は、遊ぶと関わった人は呪いを受け、不幸が起こるという 実際にそれで福富屋の人々が祟られたかのような出来事が立て続けに起こる 呪いを解くには、福笑いを一発で正しい顔にして褒める事  何かと頼られるのか首を突っ込みがちな北一 そんな出来事に松葉が解決に乗り出す  この話は三島屋変調百物語シリーズっぽい 実際に不幸になっっている人も出てるしね ただ。この程度の出来事であれば、思い込みの範疇かな  だからこそ、「呪いが解かれた」と思わせる事が解決にもなる   ・双六神隠し 落ちていた双六で遊んでいた子供の一人が神隠しにあう どうやら、その双六にかかれてあった事が実際に起こるのでは?という恐れ  果たして、一緒に遊んだ他の子にも書かれていた事が起こるのか? 神隠しの結末とは?   まぁ、世の中反りの合わない人はいる たとえ家族だとしてもね なのでまぁ距離を置くというのも必要だけど 世間体というものもあって厄介ですねぇ   ・だんまり用心棒 北一は床下の御遺骨を掘り起こす仕事をしていた その中から出ていた遺留物の関係者を探していて喜多次に出会う  別件で、有名な菓子屋の道楽息子の女遊びに関する揉め事の結果、遊び人の男が商家から放逐される 結果、解決を仲立ちした富勘さんが逆恨みされて攫われてしまう 揉め事の仲介の場には北一も同席しており、脅迫状には北一に身代金を持ってくるように書かれていたらしい  皆から制止される中、北一は富勘を助けるために一人で動く   喜多次のお披露目回ですね 来歴は謎だけど、見た目に反して影として動く能力が高く、物語として使い勝手が良い タイトルの「きたきた」の片割れなのだろうな   ・冥土の花嫁 北一が文庫屋として独立すべく、婚礼の引き出物の文庫を仕立て上げる事になった 無事、納品したにもかかわらず、いわい屋の万太郎が婚儀を挙げようとした当日に、亡き妻の生まれ変わりだと言う女が現れる  周囲の人間はきなくさいと訝しむが、万太郎は信じているようで…… そんな中、周囲の関係者で祟りのような死亡案件が起こる    私の勝手なイメージとして、江戸時代の人たちは信心深かったり、怪異に対しても寛容というか受け入れがちと思い込んでいたけれども この話ではおおよその人が懐疑的な態度を取っている これって、宮部さんが現代の価値観を持ち込んでいないか? まぁ、むしろ現代の方が本当に信じる人も出てきそうなきもしないでもないけど    「政五郎」という名前や屋台の話題が出てきたりと 「初ものがたり」「ぼんくらシリーズ」との関連がありそう  そして、富勘長屋は「桜ほうさら」という作品が前日譚になるようだ 機会があったら読んでみようと思う

Posted byブクログ

2025/09/23

大好きな宮部みゆきさんの時代物。 北一がとっても素直な男の子で、周りの皆に愛されています。そんな北市の成長物語です。 宮部みゆきさんの時代物は、読んでいてあたたかい気持ちにもなりますが、背筋がピーンと伸びるような、大切にしたい言葉もたくさんあります。

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2025/09/17

以前読んだ宮部みゆきさんの現代ミステリーは全然ハマらず、この人の作品苦手かも……と思いながらも、宮部みゆきといえば時代小説が有名というのを知り、本書を読んでみた。 そうしたら、これはかなり面白い! 時代小説は初めて読んだのもあり、見慣れない単語(上がり框、手妻など)や、見慣れな...

以前読んだ宮部みゆきさんの現代ミステリーは全然ハマらず、この人の作品苦手かも……と思いながらも、宮部みゆきといえば時代小説が有名というのを知り、本書を読んでみた。 そうしたら、これはかなり面白い! 時代小説は初めて読んだのもあり、見慣れない単語(上がり框、手妻など)や、見慣れない話し言葉に初めは戸惑ったが、徐々に話に引き込まれていった。 王道の人情話は、なかなか現代小説では見られないので新鮮だったし、キャラクターや挿絵もほんわかしているので読むのが楽しかった。

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2025/08/26

宮部みゆきさんの真骨頂が詰まった新シリーズ第一作。 捨て子?迷子?だった北一が恩人の千吉親分のおかみさんや差配の富勘さん、長屋の人々とのやりとりの中で事件の解決と共に成長していく。 長命湯の喜多次の正体は?文庫作りはどうなるのか?などシリーズの先が楽しみになる。

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2025/07/20

いやあ、これはいいお話でした。 ほっこりと心がほどけ、それでいて面白い。ぜひ追いかけたいシリーズと出会えました。 宮部さんの作品とは、小学生の頃『ブレイブ・ストーリー』に夢中になってから大人になった今でも長いお付き合いです。 最高傑作は『火車』だと思っているのですが、もうすっ...

いやあ、これはいいお話でした。 ほっこりと心がほどけ、それでいて面白い。ぜひ追いかけたいシリーズと出会えました。 宮部さんの作品とは、小学生の頃『ブレイブ・ストーリー』に夢中になってから大人になった今でも長いお付き合いです。 最高傑作は『火車』だと思っているのですが、もうすっかり江戸ものに軸を移された様子。「三島屋変調百物語」の一巻は読んでみたものの、どうにもハマりきれず、宮部さんまだまだ読みたいのになぁ……と少し残念な思いでいました。 そんな中で手に取ったのが「きたきた」シリーズのこちら。 読み始めて、まずそのライトな文体に驚きました。「〜」の表現が多用されていたり、北さんの素直な心情が書かれていたり……。それでいて、短編の中にしっかり起承転結があって面白い!さすがです。 頼りにしていた千吉親分が亡くなってしまい、途方に暮れる北さんでしたが、その人柄もあって徐々に”北さん応援団”が増えていきます。 北さんが主人公かと思いきや、謎解きに一役買うのは亡くなった千吉親分のおかみさんなのも面白い。正装で「ぎゃふんと」言わせに行くシーンは痺れました。 個人的な話になりますが、この頃殺伐とした世の中に疲弊していたのもあり……江戸の市井の人々の温かさになんとも癒されました。挿絵も可愛くてねえ。 江戸もの、これまではあまりピンとこなかったのですが、これが年を取るということでしょうか。笑 それに、さり気なく描かれる食事がまた美味しそうで! 季節のものを取り入れたおかみさんの食卓や、屋台ですする出汁の効いた蕎麦、落雁と熱々のほうじ茶……。思わずお腹も空いてきます。 本作は宮部さんがこれまで書かれた『〈完本〉初ものがたり』や『桜ほうさら』ともリンクしているそうで、そちらもぜひ読んでみたいです。 二人の「きたさん」の成長を、ゆっくり見守っていきたいと思います〜。

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2025/07/15

久しぶりの宮部さん。「ぼんくらシリーズ」が大好きだったので、今回は後々ぼんくらの登場人物が出てくると書いてあった「きたきたシリーズ」を購入。面白くてやめられなくなる本、あーもう本読んでる場合じゃないとなんとか無理やり本を閉じたあと、時間を工面してまた本を開ける喜びを感じられるのも...

久しぶりの宮部さん。「ぼんくらシリーズ」が大好きだったので、今回は後々ぼんくらの登場人物が出てくると書いてあった「きたきたシリーズ」を購入。面白くてやめられなくなる本、あーもう本読んでる場合じゃないとなんとか無理やり本を閉じたあと、時間を工面してまた本を開ける喜びを感じられるのも宮部さんの本特有のものかもしれない。そして次の巻もすぐ読みたくなる。明日本屋さんへ行こう。 今回は初っ端から主人公の北一が仕えていた、岡っ引きの仙吉親分が亡くなるところから話が始まる。ぼんくらでは同心の平四郎が謎解きの中心になっていたから、この物語はどうやって進むのかなと興味津々。まんまと術中にはまってやめられなくなる・・・。登場人物もみんなキャラがたっていて、主人公の北一や(多分16歳位かな)、仙吉親分の妻で目が見えない松葉、差配人の富勘、ひょんなことから相棒になる喜多次、何かと手助けしてくれる用人の青海新兵衛などなどなど味のある面白い人物がたくさん出てくる。 宮部さんの作品には、お天道様を意識して正しく生きる青年や少女、道を誤れば正してくれる大人、そして心根の悪い人も登場し、人間模様が深くて本当に面白い。 人への態度、心がけ、礼儀、挨拶などちゃんとしているとみている大人がいて、いざという時にはさっと手助けしてくれる、持ちつ持たれつ、袖振り合うも他生の縁、そういう人間同士の良い繋がりを見る事が出来るから宮部さんの江戸物語は本当に読んでいて気持ちが良い。謎解きも面白くてすっきり爽快で本当に楽しかった。早く次巻が読みたい。

Posted byブクログ

2025/07/04

宮部時代劇、ちょっと久しぶりだったので、最初は入り込むのに苦労したが、2話あたりから一気に没入した。

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2025/05/14

 宮部みゆきさんの文体にあこがれます。物語の面白さはもちろん、日常の文章にも使えそうであこがれです。

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2025/04/25

・ふぐと福笑い ・双六神隠し ・だんまり用心棒 ・冥途の花嫁 主人公の北一がとても良い若者。

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