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きたきた捕物帖 の商品レビュー

4.3

62件のお客様レビュー

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2022/03/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あー、楽しかった! 宮部さんの時代小説は本当に面白いわぁ。 深川元町の岡っ引きで、文庫屋の千吉親分の下ッ引きの北一。主な仕事は文庫を担いでの仕事だったのだが、親分が河豚に当たって死んでしまったために、十手持ちにもなれず、相性の悪い(というか北一を毛嫌いしている)女房がいる兄貴分を手伝って文庫屋の仕事をすることに……。 だが、不思議なことに北一の元へ舞い込んでくる不思議な事件。 解決するのは北一と親分のおかみさんだった松葉。 怪談じみたこと事件、色恋の絡んだ事件。欲に絡んだ事件。 楽しい時間を過ごしました。やっぱり宮部さん、好きだぁ。

Posted byブクログ

2022/02/23

第4話からなる、宮部みゆき氏の時代小説であり、長屋の人達を描いている。 最初の第1話が、「フグと福笑い」で、深川元町の岡ッ引きの仙吉親分が、フグに当たって亡くなったしまう所から、始まる。 親分は、仲裁上手で、揉め事もあしらうのが、上手であり、皆から慕われてたのだった。 文庫屋...

第4話からなる、宮部みゆき氏の時代小説であり、長屋の人達を描いている。 最初の第1話が、「フグと福笑い」で、深川元町の岡ッ引きの仙吉親分が、フグに当たって亡くなったしまう所から、始まる。 親分は、仲裁上手で、揉め事もあしらうのが、上手であり、皆から慕われてたのだった。 文庫屋も営んでおり、そこには、3歳で迷子になり、親分が引き取った 北一という住み込みの振り売りが、居た。 この北一が、力も、腕も無いのだが、親分のおかみさんで、目の不自由の松葉が、鋭いカンで、難題の読みをいい充てていく。 どれもこれも、人に優しい北一。 嫌な、ミイラ化した骨も綺麗にしてやるところが、自分に課せられた仕事と思いながら、仏の成仏迄願うところが、やはり作者の優しさであろうと、思う。 その仏の息子が、穢い姿で、風呂焚きになっているのだが、名前は喜多治。 さてさて、北一も、独り立ちをして行くのだが、この喜多治と共に、これからの活躍が、期待される。

Posted byブクログ