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きたきた捕物帖 の商品レビュー

4.3

60件のお客様レビュー

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2022/10/09

続編を読むにあたって復習の再読。今回は文庫版で読んだ。主人公、文庫売りの北一が、だんだん成長していく様子が読んでいてうれしくなる。途中から登場するもうひとりのきたさんも、亡き親分の妻の松葉さんも魅力的な人物だ。松葉さんを描くことで、生前の親分との夫婦の絆が読者にも伝わる。情感の描...

続編を読むにあたって復習の再読。今回は文庫版で読んだ。主人公、文庫売りの北一が、だんだん成長していく様子が読んでいてうれしくなる。途中から登場するもうひとりのきたさんも、亡き親分の妻の松葉さんも魅力的な人物だ。松葉さんを描くことで、生前の親分との夫婦の絆が読者にも伝わる。情感の描き方がさすが!!とうなってしまう。さくらほうさらや初ものがたりの登場人物もちろっと出てくるので、ニヤリ。はやく続編を読みたい。文庫版にも三木謙次さんのあのかわいい挿画があります。これも魅力の一つです。

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2022/09/23

 氏の時代小説、新シリーズである。  16歳の北一が、亡くなった岡っ引き・千吉親分の本業だった文庫売りで生計をたてつつ、いろいろな事件に巻き込まれて、という時代小説。  少年の成長と人情と、江戸の諸事情、さらには現代に通じるトラブルをこれでもかと味わえる傑作。途中で登場してきたも...

 氏の時代小説、新シリーズである。  16歳の北一が、亡くなった岡っ引き・千吉親分の本業だった文庫売りで生計をたてつつ、いろいろな事件に巻き込まれて、という時代小説。  少年の成長と人情と、江戸の諸事情、さらには現代に通じるトラブルをこれでもかと味わえる傑作。途中で登場してきたもうひとりの「きたさん」がまた、めちゃくちゃいいアクセントになっていてと、もうね、控えめにいってサイコーである。  知らぬ人はおらぬ宮部氏。  ジャンルは多岐にわたっておられるため、わたくしなんぞ、ぜんぶを追えなくて、ならばせめて時代小説! ということで、宮部氏の時代小説はひととおり追わせていただいております。  前述のとおり、どれをとっても、最高なんだな。  だんだん、語り口というか地の文が、「宮部みゆき節!」って感じになって、いちげん様には厳しかろうというようなブツになっていますけど、本作はやや抑え気味だから大丈夫!  後半からの加速力たるや。「一刻も早く次作を読みたい」と思わされました。さすがすぎるなあ。演出力が半端ない。  読むほどに、キャラが謎めいてきて、「富勘さんの正体って!?」ともう沼である。  イライラすることが多い昨今。  本作でスカッとしませんか? 元気をいただけますぞ。

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2022/09/17

時代物の新シリーズですね。昔読んだシリーズの匂いがいくらか(後で解説見ると多少の繋がりはあるらしい)。相変わらず魅力的な人物と謎解き、そして人情。いいですね。

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2022/09/07

巻末の解説に、「先が気になってしかたがない物語」とあるが、本当にその通りだった。4つの物語からなるのだが、それぞれ先が気になって、一気に読んでしまった。 実際にみたことのない江戸時代のお話なのに、匂いや景色、色々な情景が目に浮かぶような描き方で、スッと物語に入りこめる。一冊を通し...

巻末の解説に、「先が気になってしかたがない物語」とあるが、本当にその通りだった。4つの物語からなるのだが、それぞれ先が気になって、一気に読んでしまった。 実際にみたことのない江戸時代のお話なのに、匂いや景色、色々な情景が目に浮かぶような描き方で、スッと物語に入りこめる。一冊を通して、まだまだ謎な人物、主人公の今後など、気になる所がたくさんあって、早く続きを読みたくなるお話。

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2022/09/04

202203/著者が生涯書き続けたいと願う新シリーズ、こちらも生涯読み続けたい!と熱望してしまう物語だった。もっと早く、もっとたくさん読みたい。

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2022/08/16

人の良い主人公が助け助けられながら活躍する話しで温かい気持ちで読むことができました。 まだたくさん伏線がありそうなので、これからの展開が楽しみです。

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2022/08/06

氏のミステリーは大好きなのだが、失礼ながら、時代ものはどうも苦手だった。 自分の時代物のイメージが固定化しているのかもしれない。 でもこの作品、ほんのり、ほんわかしているなかに人の営みの不思議さがにじみ出ています。(こう書いてみて宮部さんの行間はそうなのですねと気が付きました)...

氏のミステリーは大好きなのだが、失礼ながら、時代ものはどうも苦手だった。 自分の時代物のイメージが固定化しているのかもしれない。 でもこの作品、ほんのり、ほんわかしているなかに人の営みの不思議さがにじみ出ています。(こう書いてみて宮部さんの行間はそうなのですねと気が付きました) これから長く連載をされて、主人公「北一」の成長をみてみたい。 宮部みゆきさん時代物の集大成のような気がします。 これからのライフワークとされたいそうだから、そう思うのかもしれませんが。

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2022/08/01

初期作品は好きで読んでいましたが、ホラーが苦手で宮部作品からしばらく離れていましたが久しぶりに手にしました。 祟りとか絡めつつも人情味があり、あっという間に世界に引き込まれる展開はさすがなぁっと思いました。 一遍ずつ完結しつつも次に繋がる。 楽しかったです。

Posted byブクログ

2022/07/23

時代劇だと呪いとか祟りとかをいい感じにからめられて面白いなと思った。江戸の雰囲気が心地よい。シリーズ化するようだけど、北一を応援したいおじさんおばさんのファンがしっかりつくだろうな。わたしもその一人だ!

Posted byブクログ

2022/06/24

宮部みゆきさんは、私は現代物は全くだめなんですが、時代物は読めます。話があちこち広がる傾向にありますが。 登場人物が魅力的です。 おかみさん、かっこよすぎです。 私は新兵衛さんのキャラが大好きです。 北さんが、どんな風に成長していくのか気になります。がんばれ!北さん!

Posted byブクログ